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打倒『ZERO』-無名貧乳中堅録9-

先日宿敵が"地獄のセレナーデを知っているあたり、もう俺のファンやろ、この子w"と頭に花が咲いた句読点多めの発言をしていたが、それは違う。麻雀プロが名指しして噛み付くというのはそういう事だ。無名貧乳中堅がただの礼儀知らずに成り下がるはずがないのである。

この記事から読んだ人は何の事か分からないだろう。
事の発端はこれだ↓


上記を読んだ上で、読み進めてほしい。

【検証】

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ゼロマガには、カンについてこのような教えがある。“カン材を持ってきた時は基本カンor切る”。

ここで詳細は説明せぬが、基本的に”攻撃時”4枚目を持って来たらカンをするか捨てるかの二択だということだ。だが黄河はどちらも選べなかった。ならばこの教えは嘘つき人狼である!では検証しよう。

南3局 2着目 ドラ1p

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この手牌なら清一色ダッシュだろって?いやいや捨て牌よく見て全部手出し、マンズは後から引いてきた。最初11157mしかなかったのだ。何はともあれラス目からリーチが入って4枚目の1mである。どうする?注目すべきはマンズの形。ラス前にラス目に放銃したくない。カンすると雀頭候補がなくなる上に、リーチ者がいるのでドラも増やす。一方自分はイーシャンテン。同じ土俵に立っていない。さらに上家はリーチが入った直後に対面の8sをチーして赤5pを捨てている。テンパイかは分からないが一触即発。私は仕方なく1sを捨てた。『カンor切る』のいずれも選べなかったのだ。二択っていってたのにウソつき!極めて黒に近いグレー、人狼である。その後の展開を見てみよう。

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ソウズを捨て終わったところで、ツモ4p。どうする?黄河は思った。5pが2枚見えている。本当はピンズを捨てて清一色に行きたい。しかし46pが通る保証もないし、リーチ者と赤5pの上家がいる中ここから無筋2枚はやりすぎだ。それにネックの8mは2枚捨てられている。思い出せ、思い出せ。私はカンをしない選択をしたのだ。黄河は9mをそっと河に捨てた。

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ツモ8m、んぐぐぐ。8mを河に捨て・・・・待て、カンして258m待ちはどうか。待ちとしては悪くないのではないか。前回はイーシャンテンだが今回はテンパイ。同じ土俵には一応いる。ドラは無いが、点数的には端牌の1mカンで事実上1翻アップだ。この時すでに脳から赤5pの上家の存在が消え去っていた。カンしない手牌進行は難しすぎる…楽になりたい!と、リーチ者の下家しか見えなくなった黄河はとうとう

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そして必殺”思考の放棄”を繰り出した。

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上家や下家にツモられてもトップ目が親被りするのは好都合だし、上家や下家でやりあってもらっても問題ない。冒頭に書いたが、この戦術は”攻撃時”であり、”引き気味”の場面で使用するものではないと伝えられただろうか。リーチが入った時点でドラもなく”カンせず静観”を心に刻んだにも関わらず数分で忘れてしまうとは。無名貧乳中堅とは至極図々しい生き物だ。

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【今日のすごいぞ!黄河の選出】

東2局 ドラ9m 北2枚切れ

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役牌である北が2枚捨てられた直後に重なりツモ5m。
私は3mを捨てた。6ブロック進行は非常に難しくなることが予想される。いつもはシンプルにピンズかソウズを捨てるし、人によっては北を捨てる選択もあるだろう。黄河としては、この手牌ドラが使いにくく愚形があるため中張牌MAXにまで広げることに抵抗があり、北は捨てたくなかった。対面がピンズを切っててカン7pも捨てがたいし、かといってソウズに手をかけるのももったいない気がする。この時点で私はピンズもソウズも選べなかった。打点をつくるとしたらタンヤオを見ない以上現状4m1種で完成する一盃口が有力、と3mを捨てた次第だ。何の変哲もないありがちな手牌だが、思考を巡らせばいろんな選択肢が浮かぶもんだなとここで取り上げてみた。

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結果4sをツモった。これは結果論なのでどうでもいいが、見てほしいのは捨て牌だ。麻雀は5ブロックを作るゲームなので、私は6ブロックに構えたことにより、7巡目に7s→5sと捨てることとなった。6ブロックはブロックを選べる利点と引き換えに、7s→5sと捨てる過程で打7sの際の5sのように使えない完全不要な牌が手に1巡でも残ってしまうのだ。捨てる巡目が遅くなればなる程この完全不要な牌は危険度が増す。今回は試してみたがはっきり言って私は5ブロックが好きだ。

結婚出産だけの女流だって麻雀語れたぞ。

さすが中堅貧乳プロ・黄河さん!今日も背後に一歩近づいた。





読んで頂き有難うございます。とっても嬉しいです★競技麻雀界で仕事をし続けたいので、拡散やサポート、応援宜しくお願いします!母ちゃんがんばります