ほとんど観光地に触れない旅行記(鎌倉編)


友人二人と鎌倉に行った。

ガレット食べたことある?と聞かれたので、とりあえず「あるよ」と答えてから記憶を遡ったのだが、どう考えても食べたことなかったので「ごめんやっぱりない」と言った。友人からは「ガレット食べたことないと思われたくなくて一度は嘘を付いたけど、罪の重さに耐えきれず訂正した」みたいに思われたかもしれない。だとしたら不服だなあ。結局、朝食はガレットではなく鯖の塩焼き定食になった。食べている時、頭の中では完全に鯖だったのに「このホッケ美味しいね」と言ってしまい、「鯖ね」と言われた。なんか、いつもなら落とさない問題を落としたみたいな感じで最悪だったけど旅行ってそれ含めて旅行になるからありがたい。

いつものことだけど、適当なことばかり言いながら歩いてた。「ガリガリガリ」とか「はじけて混ざれ」とか言ってたんだけど、あとで友人に確認したら、「ガリガリガリ」が霜降り明星の漫才の「食パン食べよう」「一斤!」「ガリガリガリ」「後半トースト!」の「ガリガリガリ」なのも、「はじけて混ざれ」がベジータがパワーボールで擬似的な満月を作り出す時に言った「はじけて混ざれ」なのも、全部気付いた上で全部無視してたらしい。すごすぎる。俺って友達というより飼い犬なのか?

二日目は江ノ島の魚見亭というお店で昼食を食べた。我々は海が見える席に座ったのだが、隣に(話の内容から推測するに)女子高生二人がいた。一人はサングラスをかけていた。席同士の間隔がほとんどなかったので、ほぼ全ての会話が嫌でも耳に入ってきて、あんまりこういうこと言いたくないけど、話がつまらなすぎてびっくりした。こんなに中身のない話できるのすごいなと思った。たぶん、クラスメイト評みたいなことをしていて「陽キャに嫌われて陰キャになった」というフレーズが出てきた時は本当に感動した。サングラスをかけていたのはもちろんこいつである。絶景を前にしてクラスメイトの悪口言わなくてもいいだろ。

そういえば二日目の朝、何となくテレビを見ていたらストレッチのコーナーが始まった。いかにもストレッチに関心がありそうな男性が中央に立ち、お手本を見せる。そして、左右にいる女性アナウンサー二人がそれに続く。アナウンサーの一人が脚を伸ばしている時、そのアナウンサーに関する簡単な紹介文がテロップで出たのだが、名前(〇〇アナ)の下に「座右の銘は『無知の知』」と出てきて、めちゃくちゃ笑ってしまった。以上


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