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コンテンツの楽しみ方の変化

子どもを持ったら一部のコンテンツを以前のように楽しめなくなるんじゃないか、というのは妊娠前に危惧していたことのひとつだった。大人になるにつれて昔は夢中になった教師×学生の恋愛物や俺様キャラを一歩引いて見るようになってしまったように、親である意識が邪魔をして純粋に楽しめなくなる作品はあるんじゃないかと。それは「価値観のアップデート」ではなく「つまらない鑑賞者になる」場合もあるんじゃないか?

私の大好きなミュージカル作品である「スリルミー」は大学生が子どもを残忍な方法で殺害する実際に起きた事件をベースにしていて、子を持つ親が観たら目を覆いたくなるだろうシーンもある。殺人を正当化するような台詞たちに拒否反応が出るのではないか、これまで大好きだった作品を嫌いになりたくない…と悩んで観劇を躊躇ってチケット発売時に手配しなかった。まあ結局観に行ったんですけど(でしょうね)たしかに作品を観ながら考えていたことは少し変化して、しかしそれは結構自分でも意外な方向だった。

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