会食恐怖症〜パスタの食べ方〜
1995.1頃、初職の女性だけで会社周辺の美味いパスタ屋に昼食に行った時の出来事。
所属していた職場の女性は私を含めて6人おり、あまりにも人数が多かったので二つのテーブルに座った。
パスタが出され、フォークとスプーンでどう食べればいいのかわからずに、人前で恥をかかぬ様に食べようとしても上手くできなかった。
同じテーブルに座った同僚達は私の不器用さに呆れ、上から目線で指摘をされ、中々食べる気にもなれなかった。
しかもパスタを箸で食べていた田舎者の私に対して、
見ていて恥ずかしくなったからフォークとスプーンでパスタを食べられる練習をしてね!
と言われ、
ガーーン!!
という衝撃を受けた。
又.、別のテーブルで食べていた同僚も、
パスタをフォークとスプーンで食べられない汚い食べ方をする人といなくて良かった
と皮肉られた。
あまりにも悔しくて外食でパスタを頼めない日が続いたものの、数ヶ月後に高校の友人達と食事に行った時に、前述のことを零しながらパスタを食べてている私を見て、
他の人より上手く出来てるじゃん!
と言われた。
その一言で自信を取り戻し、辺りを見渡したら、箸を使ってパスタを食べている人がいたことから人並みに生きているのだという感覚を覚えた。
犬食いや音を立てて麺を食べる行為をすれば
ヌードルハラスメント〈ヌーハラ〉
と見做され、マナー違反を疑う様なことをしていることであるといわれている。
しかも、家族団欒で食事をしている時に実母から食べる時の姿勢と箸の使い方がなっていない等を指摘され、嫁に出せないと罵倒されたことをフラッシュバックしてしまったことから緊張をし過ぎたかもしれない。
同僚達の発言から、人前で食事をすることを避けてしまい、精神的苦痛になってしまったことから、
に該当し、他人がする行為を事細かに監視をされたことによって、それが原因によるぎこちない動作しかできなかったことによる罵倒で地獄化した時間だったことを今でも忘れられない。
只今失業中で高齢家族に合わせた生活を強いられており、取材する時間と費用がない状態で2時間という短時間で執筆しなければならない厳しい状況です。 主たるジャンルはいじめ、ハラスメント等の労働・社会問題を過去の回想を基にして執筆しております。