見出し画像

ふと恋しくなるのは夏のせい

会いたいけど、もう一生会えない。

会いたい、会えない、会いたい。
この葛藤から抜け出せるのは
私もここから(この世界から)
いなくなった時であろう。

毎月、必ず恋しくなる。
ふと君のことがとても恋しくなる。

いなくなったことは受け入れたものの
君がいない寂しさはずっと抱えている。

だから、どうしても会いたくなった時は
命日でもなんでもない日に会いに行く。

好きそうな色のお花を持ってね。
だいたい、黄色とかオレンジ。元気なやつ。

なんてことない話をしたり、
近況報告をしてみたりする。

話しているうちに涙する日もある。
それは会えない現実を思い知ったからじゃなくて
なんだかここにいてくれるのを感じ取れたからなのか。

あのいつもの適当に話を聞いてる感じ。
懐かしさもあるのかな。

二度と会えない、それは事実だけど
もう無理だってなった時は必ず助けてくれる。

まだこっちに来るタイミングじゃない。
もうちょっとそっちにいな?って。

去年はすぐに会いにいこうとしたけど、
最近は君のためにも今を生きてやろうと思ってるよ。

君がしたかったこと、食べられたはずの美味しいご飯
まだまだ一緒に行きたい場所もあったはず。

君がいたおかげで世界は広がった。
出不精の私を山や川、騒がしいライブハウス
未知の世界に連れ出してくれた。

だからこそ、私は生きて君に報告しに行くよ。
出来てるのかは分からないけれど、恩返しのつもり。

今日は久しぶりの猛暑だったけど、
仕事帰りは夜風が心地よかったな。

そんなことをこれからも話そうよ。

君がいない世界はどこか少し退屈で寂しい
だけど、それでも生きていたいよ。

夏はなんだか恋しくなるね。おやすみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?