昔の友人の言葉が蘇る

昔数学が出来なかった時(今もできるわけではないが)、友人に教えを乞うた。曰く、「数学と言うのは不思議な学問で、仮定から出発して、演繹して、結果、正しそうなら良し、間違っていれば仮定に戻るんだ」と。
今ではその友人も気づいていると思う。数学に限らず、世の中はそのように動いている。例えば、「Ready、Fire、Aim(構え、撃て、狙え」。「Try and Error(試行錯誤)」。つまり、私たちは世の中を全て知らない。つまり、地球をシミュレートしようとしたら、地球一個分に相当する演算処理が必要じゃないのか?。つまり、認知症の人間を馬鹿にする人の認知機能が一体全体、認知症の人と比べてどれほど優れていると言えるのだろうか?あるいは、円周率πを3と読むのか、3.14と読むのか、はたまた、小数点以下一万位までに挑戦するのか。
色々脱線したが、少なからず我々の発する言葉には何らかの仮定が隠されている。これが言いたかった。もっというと、そうであるから、我々が言葉を紡ぐとき、何らかの矛盾が発生することが多い。しかし、矛盾が悪いとは思わない。悪いのは、矛盾があることを肯定できない自己欺瞞なのだろう。

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