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Day9. 嵐のBrighton


嵐が来る

夜はなんか風すごい音するなーまぁ海沿いだしなぁーと思って寝ていて起きた朝。今日明日とライブを主催してくれる予定だった音楽団体Loud Womenからメールが入った。

「嵐やばいから今日と明日ライブするの無理かも!」

えええええええええええええええええええええええええ

なんでも嵐が(みんなStormと呼んでいたが我々の知る台風と基本同じで、地域的な呼び方みたい。台風もStormの一部)今日の晩と明日にかけて海沿いを直撃するらしく、電車も止まるしとにかく危ない!との警報が出ているようだった。

現地は風はまあまあ強いものの、まだそこまで雨も降っていないし全然ライブできそうだけどなぁ・・・などと思っていたが、ヘイスティングス(翌日ライブを予定していた場所)はすでに浸水したりしていたみたい。

東京的な考え方だと台風でも仕事行ったり、交通もどうにもならなくなることが少ないから、やれなくはないと思うけど、とにかく現地の人がやばいっつったら「いやできるっしょ!」とは言えない・・・よね。

オーガナイザーの最終判断を待ちながら、元気なく周辺散策をしだした。

Brightonで有名なロイヤルパビリオン
おみやげには絶対このイラストが入ってる
ちっちゃいタージマハルみたいだね!
中は入らなかったけど中華風らしいw

中止決定・・・どうする?

Brightonにはいろんなアーティストが
装飾した羊のショーンがいる

Brighton 博物館を見ていた時だった。オーガナイザーから2本とも完全に中止の連絡が入った。

もう超落胆です・・・。UKツアーの5本のうちの2本が飛んでしまった・・・・。困ったねぇ。
ここまで順調すぎるほど順調に来たし、思いのほか雨にも降られなかったツケが回ってきてしまったのだろうか。

博物館の猫は笑っていた・・・

半年練りに練ってきたスケジュールがいとも簡単に嵐に吹き飛ばされてしまった私の心境はけっこうひどかったw
いろんな代替案を考えたけど、もう考えるのやめたい!(カーズ様)状態だった。それでもできることを探そうとみんなで考えた。

ハンバーガー美味しかったと思うけど
あんまり味わえなかった😢

作戦を練り直せ!!!

とりあえず、フィジカルな作業(代わりのライブができるか足で探す&各種買い出し)はカンナてぃんに任せて、私が各種SNSに中止の告知をして、代わりの会場になり得そうな場所にメッセージを送ったり、宿のあんまりよく無いWi-Fiを使って頑張った。(後述しようと思うがわたしのスマホのローミングサービスは非常に良くなかったので、外で調べ物がまともにできなかった)
オーガナイザーも代わりのライブができる場所をLondonかBrightonかどこかで探してくれてると言っていたが、明日の電車もちゃんと動くかもわからない状態だったのでどこに行けばいいのかわからなくて困り果てた。
これは・・・判断が・・・・難しすぎる・・・・・・・・

SNSに告知したらManchester Friends達が、いの一番に連絡をくれた😢
ありがとうDan,Tim,Jack。みんなこっち方面の友達やライブハウスに当たってくれたみたい。本当にありがとう😭
Jeroにも相談させてもらって、いくつかのライブハウスに電話までしてくれた。本当にありがとう😭
オープンマイクの案ももらった。ただ、オープンマイクには私達のようなピアノとドラムが常設されてるようなところはまずないだろう。

他にもたくさんの人がSNS上で連絡をくれた。代わりの場所を探してくれた。
今までの場所でライブを見てくれた人、関西ミュージックカンファレンスで共演したミュージシャンの方、東京在住の外国人のイベントオーガナイザーの方、果てまではチリのお友達がロンドンのミュージシャンを紹介してくれて、メッセージも取り合ったり。世界中の人々が協力してくれたし応援してくれた。
本当に辛かったけど、そんな風に助けてくれる友達がたくさんいつの間にか出来ていたことに驚いたし、感謝しかなかった😢
当時SNSにコメントくれた日本の皆さんもありがとうございます😭全然余裕なくレスできませんでしたが、力になりました!!

でも今日の今日だし、今日の明日だ。しかもこんな状況だし、現地の他のライブも今日明日は中止になりはじめている・・・見つからない。吉報は入らない。

もう普通にライブするのは諦めるしかないな・・・

私達が決めた選択肢は以下の3つ
1. ロンドンまで戻ってどこか探す(チャンスは沢山あるだろうがコスト高)
2. ブライトンに留まってどこか探す(安全だがコスト有)
3. どうにかしてヘイスティングスへ移動してどこか探す(計画通りなのでコストはかからないが安全性は低)

ヘイスティングス行きの電車やホテルはもうすでに予約済みだったので、ヘイスティングスに行かない選択なだけでコストはかかってしまう。

その中でも私は「音楽をどうにかして出来ることと安全性」が一番大事だと思った。

なので、みんなで相談して2の「ブライトンに留まる」ことを選んだ。
とにかく夜は風も雨もひどくなってきていて、どこに行くにも危険そうだったので宿に缶詰になって明日のBrightonでの可能性をネットで探した。

この日襲われた嵐はCiaranという名前らしいが、Wikipediaまでできていたw

お前だけは許さない😭

嵐の夜更け

延泊します!ってのを道向こうのホテルのフロントまで言いに行くのに一瞬みんなで外出たけど本当に空を飛べそうな暴風だった。。。
宿の真下にケバブ屋さんがあって、こんな夜でも営業してくれていることに感謝!!

ケバブサンドを齧りながら暴風の音を聞きながら疲れ果てて眠った。
明日の可能性を信じながら。

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