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10月30日は英雄ヘラクレスの日(架空記念日ブログ)

おはようございます。
本日は令和5年10月30日(月)です。今から62年の1861年10月30日にフランスで彫刻家アントワーヌ・ブルーデルが生まれました。このブルーデルはオーギュスト・ロダンアリスティッド・マイヨールなどと肩を並べる近代ヨーロッパの代表的な彫刻家です。そんなアントワーヌは若い頃はロダンのアシスタントをしながら腕を磨きました。今日はアントワーヌを一流の彫刻家に推し上げた代表作が「弓をひくヘラクレス」と言うことでギリシャ神話の英雄ヘラクレスをご紹介します。


今日の架空記念日は?

英雄ヘラクレス

全能の神、卑劣な手を使う

ヘラクレスゼウスアルクメネ(ペルセウスの孫)の間に生まれました。ゼウスアルクメネを見初めて言い寄るが、アルクメネアムピトリュオンと結婚していた為、決して首を縦に振らなかった。そこでゼウスアムピトリュオンが戦いに出かけたのを見計らって、戦いから帰還したアムピトリュオンになりすましてアルクメネに想いをを遂げます。次の日に本当の夫が帰った為、アルクメネヘラクレスイピクレスの双子を産みました。

弓をひくヘラクレス(アントワーヌ・ブルーデル作)

全能の神、自ら浮気を暴露する

アルクメネが産気付くと、ゼウスが「今日生まれる、最初のペルセウスゼウスの子)の子孫がミケーネ(ギリシャの都市)の支配者となる」と宣言したからゼウスの妻・ヘラ(女性、結婚、家庭を司る女神、神々の女王)に浮気がバレる。ヘラヘラクレスがミケーネ王になるのを阻止する為に、出産を司る女神エイレイテュイアを遣わして双子の出産を遅らせて、ニキッペのお腹にいたまだ7ヶ月のエウリュステウスを先に世に送り出しミケーネ王にしてしまいます。ここから先ヘラの長きに渡るヘラクレスへの嫌がらせが始まるのでした。

全能の神、偶然天の川を作る

ヘラクレスが誕生すると、半神半人のヘラクレスに不死の力を与えようと、眠っているヘラの乳を吸わせる。ヘラクレスは吸う力が強く、痛みで飛び起きたヘラはヘラクレスを突き放すと乳が飛び散って天の川になった。これに怒ったヘラは、双子が寝ている揺籠に2匹のヘビを放つが、ヘラクレスは素手で締め殺した。ヘラクレスは後にヘラと和解した時に不死を授かる。

ローマ・カピトリーノ美術館

ヘラクレス、鍛えまくる

ヘラクレスは各神にそれぞれ教えを乞うた

アムピトリュオン
(ミケネ王・義父)に戦車の扱い方
アウトリュコス(盗みの名人)からレスリング
ケイロン(ケンタウロス)から武術と馬術
エウリュトスアポロンの弓術)から弓術
カストル(双子座アルファ星)から武器の扱い
リノス(音楽の名手、文字の発明)から竪琴の扱い
リノスは教えてる時にきつく叱った為、ヘラクレスに殴り殺される。
これによりヘラクレスはギリシャ神話最強と謳われるほどの剛勇無双になる。

ヘラクレス、狂気に狂わされる

ヘラクレスは義父アムピトリュオンの属するテーバイ(古代ギリシャ都市)を助けて、オルコメノス(古代ギリシャ都市)の軍と戦い勝利する。ヘラクレスはテーバイ王クレオンの娘メガラーを娶り3人の子供に恵まれるが、ヘラヘラクレスに狂気を吹き込み、狂気に駆られたヘラクレスは自分の子供と弟イピクレスの子供を炎に投げ込んでしまう。

ヘラクレス、罪を滅ぼす

正気に戻ったヘラクレスは罪を償うために、アポロンゼウスの子)の神託を伺った。神託は「エウリュステウスに仕えて、10の勤めを果たせ」という内容だった。ここで最初にヘラが最初に仕掛けたヘラクレスへの苦難が発動した。これをヘラクレスは引き受けたが、後に「ヘラクレスの選択」と言えば敢えて苦難の道を進む事を言う。

エウリュステウスの12の功業

①ネメアーの獅子

刃物を通さない矢も通さない強靭な皮を持った獅子、3日間格闘した末に退治。このネメアーの獅子は退治されるとしし座になった。ネメアーの皮などはヘラクレスは加工し兜や鎧などの武具に変わった。

②レルネーのヒュドラ

レルネーに棲む九つの頭を持った水蛇。この水蛇は触れただけで生けとし生けるものを絶命させる世界最強(とにかく凄いって事)の猛毒を持つと言う。ヘラクレスは鼻と口を布で覆って戦った(逆にそれだけでいいのか)、ヒュドラの首は切ると増えて再生する為、従者のイオラオス(弟イピクレスの子)が切った傷口を松明で焼くと首は再生しなかった。退治したヒュドラうみへび座になった。ちなみにこの時にヘラが巨大化け蟹をヒュドラに加勢させたが、ヘラクレスはあっさりと踏み潰した、この蟹は蟹座になっている。

③ケリュネイアの鹿

女神アルテミス(狩猟、貞潔、月の女神)の聖獣で黄金の角と青銅の蹄を持っている。5頭の兄弟で4頭はアルテミスが捕獲したが、最後の1頭は脚が早くて捕まえられなかった。アルテミスから鹿を傷つける事を禁じられた為、ヘラクレスは1年間鹿を追い回した末に捕獲する。5頭の鹿はアルテミスの戦車を牽いた。

④エリュマントスの猪

エリュマントス山に棲む人喰い猪。捕獲はすぐに出来たが、助力してもらったケンタウロス族のポロスに歓迎してもらってた時に、ポロスが大事にしていたワインの女神ディオニューソスから貰ったお酒を勝手に飲んでしまった為、他のケンタウロス族が怒ってヘラクレスを襲撃する。ヘラクレスはヒュドラの毒を塗った弓矢で応戦した。ヘラクレスはそこ戦闘中に誤って師のケイロンを射ってしまう。ケイロンは不死の力を持っていたがヒュドラ毒の方が強く、解毒剤も効かず。ケイロンは不死の力をプロメテウス(火を人類に与えた神)に譲り絶命する。その後、ケイロンの死を惜しんだゼウスは彼を射手座にした。ちなみにポロスは大男のケイロンをあっさり絶命させたヒュドラ毒を塗った矢に感動し、引き抜いて観察していたところ矢を誤って落としてしまい足に刺さって命を落とす。

⑤アウゲイアースの家畜小屋

エーリス王アウゲイアースの30年間掃除されていない3000頭の牛小屋を、1日で掃除したら牛の10%を貰うと持ちかける。ヘラクレスはアルペイオス川とペネイオス川の流れを強引に変えて、水流で一気に掃除する。しかしエウリュステウスは罪滅ぼしなのに報酬を要求したとして、この功業をノーカウントとする。そしてアウゲイアースは報酬をしらを切って払わなかった為、この遺恨で後にヘラクレスアウゲイアースを攻略する。

⑥ステュムパーロスの鳥

翼、爪、嘴が青銅で出来た怪鳥。ヒュドラの毒矢で射殺す。

⑦クレータの牡牛

クレータ島の王ミノスを罰する為にポセイドンが送り込んだ牡牛。この牡牛はミノタウロスの父親、素手で生け捕りにする。

⑧ディオメーデースの人喰い馬

トラーキア王のディオメーデースは旅人を捕まえては自分の馬に食べさせていた。ヘラクレスはディオメーデースをこの馬に食べさせて、馬は生け捕りにした。

⑨アマゾンの女王の腰帯

エウリュステウスの娘アドメーテーがアマゾン女王ヒッポリュテーの腰帯を欲しがった為に功業に追加。ヘラクレスはアマゾンに軍勢を率いて乗り込むが、ヒッポリュテーはヘラクレスの強靭な身体を見て、自分との間に子供をつける事を条件に腰帯を渡すと約束した。しかしヘラの策略でアマゾンに扮した間者が「ヘラクレスはヒッポリュテーを拉致しようとしている」と嘘の噂を流した為、アマゾン達はヘラクレス軍を攻撃。結局ヘラクレスはヒッポリュテーを殺して腰帯を持ち帰った。

⑩ゲリュオンの紅い牛

メドゥーサ(怪物、ゴルゴーン三姉妹の1人)がペルセウスの首を刎ねた際に血潮が海(海神ポセイドン)に滴りペガサス(羽を持った伝説の馬)と共に生まれたクリュサオル(怪物)。今回はそのクリュサオルの息子ゲリュオン(怪物)の紅い牛を持って帰る功業。ゲリュオンは大洋オーケアノスの西の果てに浮かぶエリュテイア島に住んでいて、常人では辿り着けない場所だった。ヘラクレスは太陽神ヘリオスを弓で射って太陽を落とし、黄金の盃を奪ってそれに乗ってエリュテイア島に渡った。エリュテイア島では双頭の犬オルトロスや牛の番人エウリテュオンが守っていたが棍棒で撃退し牛の群れを奪い、さらに取り返そうと追ってきたゲリュオンを射殺した。

⑪ヘスペリデスの黄金の林檎

ヘスペリデス(世界の西の果てにいる精霊)の居場所を知らないヘラクレスは、水神ネレウスと取っ組み合いをして場所を聞き出す。黄金の林檎は百の頭を持つ竜ラドンが守っていたが、これを倒し林檎をてにいれる。ラドンりゅう座になる。

⑫地獄の番犬ケルベロス

オルトロスの兄貴分のケルベロスヘラクレスは冥界にはいり冥府の神ハーデスから傷てけない殺さない事を条件にケルベロスを生け捕りにする。その際に冥界の女王ペルセポネを略奪しようと、「忘却の椅子」に囚われていた、テセウスペイリトオスを救出するが、ヘラクレスは地上に引きずり出される。その際に太陽の陽を浴びて狂乱し涎を垂らした、その涎から毒草のトリカブトが生まれた。

ヘラクレスのその他の対決

アンタイオスとの戦い、ヘラクレスの勝利
死の神タナトスとの戦い、ヘラクレスの勝利
河の神アケロオスとの戦い、ヘラクレスの勝利
太陽神アポロンとの戦い、引き分け
エジプト軍との戦い、ヘラクレスの勝利
トロイアの海の怪物との戦い、ヘラクレスの勝利
エーリス軍のモリオネとの戦い、ヘラクレスの勝利

ヘラクレスの最期

ヘラクレスが妻デイアネイラと子ヒュロスを連れて旅をしていた時に、川を渡ろうとした。3人同時に渡るには流れが強過ぎた。その時、川辺にいたケンタウロスのネッソスデイアネイラを担いで渡ると申し出た為、ヘラクレスヒュロスを担いでそれぞれが渡った。しかし、早く向こう岸に着いたネッソスデイアネイラを犯そうとした為、ヘラクレスはヒュドラの毒矢でネッソスを射殺した。ネッソスはいまわの際に「自分の血は媚薬になるので、ヘラクレスの愛が減じた時に、衣服にこれを浸して着せれば効果がある」と言い残した為、デイアネイラはその言葉を信じてネッソスの血を採取した。

後にヘラクレスがオイカリアの女王イオレーを手に入れようと察すると、デイアネイラネッソスの血に浸した服をリカースヘラクレスの伝令使)に渡して、ヘラクレスに送った。ヘラクレスがこれを身につけるとたちまちヒュドラの血が回って身体が焼けただれて苦しんだ。あまりの苦しさにヘラクレスは薪を積み上げてその上に横たわり、ポイアスに弓を託して火をつけさせた。こうしてヘラクレスは生きたまま火葬された。

今日のさわだくん

111日チャレンジ22曲目

ヒーロー/麻倉未稀

1984年にボニータイラーが映画「フットルース」のサウンドトラック為に録音した曲。日本で最初にカバーしたのは北川剛(1984年5月21日)、続けて葛城ユキ(1984年7月5日)、麻倉未稀(1984年11月5日)に立て続けにカバーされた。日本国民のほとんどが知る事になったのは麻倉未稀のカバーが、TBS系列土曜9時ドラマ「スクール⭐︎ウォーズ」の主題歌に起用されて大ヒットに繋がった。

昨日ラグビーワールドカップのグランドファイナルが行われて南アフリカが優勝しました。それに合わせての今日の選曲となりました。

あとがき

えーただいま10月30日の20時47分です。朝から書き始めて途中、今日は明け入りだったので3時間くらい寝たのですが、それでもこんなに長くなると思いませんでした。もっと端折っても良かったのですが、ヘラクレスとても面白かったです。また明日。