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国士舘大学ドイツ遠征5 Koblenz

この日の盛り上がりは、これまでで最高だった。個人の石川・水戸選手、長縄、団体ともに素晴らしい演技で会場をおおいにわかせた。選手のほうでもお客さんの声援にのせられて動きが良くなるということがあるのだろうか、全員が非常に生き生きとした演技だったように思う。

今回の会場はフロア正面からの撮影が可能だったので、選手の表情まで見られる映像を撮ることができた。


オープニングから続く石川選手の演技はこちら

今回のGymmotionのサブタイトルは"Flying Energy"である。直訳すると「飛ぶエネルギー」ということだが、アクロバティックな激しい演目や、スリルのある空中での演技が多い中、男子新体操の個人演技だけが異質な性質を持っているように思える。

特にこの石川選手のスティックの作品は、女声ボーカルで失恋の痛みを歌い上げる切ない曲調だが、一歩間違えればオープニングで盛り上がった観客の興奮を冷ましてしまうリスクもある。しかしこの日の石川選手は、見事なまでにここドイツの地でも「石川劇場」を作り出した。彼が持つ卓越した表現力あってこそ、言葉を超えて見る者の心を打つ。どちらかというとサーカス的な要素の強い今回のショーの中にあって、この作品はキラリと光る珠玉の一品だったと思う。

もうひとつの個人演技は、水戸舜也選手のリング。こちらもまた、ノーミスの会心の一本である。実はこの撮影をしていた時、女子の新体操チームの選手たちが私の隣で見ていたのだが、水戸選手独特の両手を胸の前に組んでの高速シェネに歓声をあげていた。彼女たちは国士舘チームと仲がよく、水戸選手がノーミスで演技を終えると「イェーイ!」と一緒に喜んでくれていた。

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団体も、バランスでわずかな揺らぎがあったくらいでほぼノーミス。

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照明の中で見るパイレーツオブカリビアンはまた、独特である。マットがブルーに彩られ、水面を反射する光のようにキラキラとライトが踊る。機敏な隊形移動を繰り返す彼らはまるで、海を渡るイルカの群れのようにも見える。(海賊とイルカを一人二役?) ただ、この作品はやはりパイレーツの衣装でYouTubeにアップしたいと思う。少々お待ちください…m(_ _)m

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