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名取高校 「美しさは力だ」 前編

宮城県名取高校男子新体操部。全国大会常連の、強豪校である。
部員全員の集合写真は、こちら。

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現在は青森大学で個人選手として活躍している三つ子の佐藤3兄弟(綾人・颯人・嘉人)がいた頃の名取高校は、曲の一つ一つの音を拾い出すような細かくスタイリッシュな振り付けと、そのイケメンぶりで人気が高かった。

今年の名取高校も、先輩たちの伝統を正しく、きっちり引き継いでいると言っていい。演技の緻密さ、独特の構成はもちろんだが、特筆すべきは選手たちのカッコよさ。宮城県はイケメンの産地なのかと思うくらいの整い方である。(↓2019年の団体演技はこちら↓)

今年の春、名取高校の新体操部には、なんと30名の女子がマネージャーを志望してきたという。

わかる。
わかります。

自分の高校にこんな素敵な男の子たちがいて、しかも全国レベルのアスリートだったら。それはティーンエイジャーの女の子たちにとって、僥倖とも言える幸運であろう。

ちなみに監督の本多和宏先生も、男子新体操界では有名なイケメンである。
そしてちなみに、ご子息のK君もやっぱり、イケメンの遺伝子をきっちり受け継いでいるようである。

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イケメン、イケメンとうるさくて申し訳ないが、この日の取材現場には、もう3名のイケメンがいたことを、どうしても書かなければならない。

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聴覚障害者の世界大会であるデフリンピックに出場し、4x100mリレーで優勝したアスリート、佐々木琢磨さん。名取高校の団体演技の最後には手話が組み込まれているが、その指導をした方である。この取材の日も、手話の確認のために参加してくださっていた。(カメラを向けると、すかさずこのポーズ。どうですかこのイケメンぶり。)

男子新体操は女子新体操と比べ、世界大会のない「マイナースポーツ」である。障害者スポーツもまた、健常者というマジョリティ(多数派)との比較で考えれば、マイノリティ(少数派)である。今年の名取の団体演技は、マイナーな異業種間でのコラボによって生まれた作品とも言える。知将・本多和宏らしい「仕掛け」があちこちに施されているのである。

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そしてこの日、現場のホワイトキューブには、新体操界のレジェンド・永井直也(元全日本チャンピオン)と、クリエイターの酒匂快(花園大学出身)がいた。この記事を読んでくださっている方に永井直也を説明する必要はないかと思うが、彼は青森山田高校、青森大学で男子新体操の個人選手として活躍し、男子新体操界にそれまで存在しなかった、新しいタイプの演技で日本一になったスター選手である。現在はダンサーとして舞台等で活躍中だ。

酒匂快は、知る人ぞ知る新進気鋭の映像クリエイターである。私は、彼が大学在学中に「遊びで」作った動画を見て、その才能に惚れ込んでしまった。いつかこの人に、男子新体操の最高にカッコいい映像を作ってもらいたい…そう思い続けてちょうど一年。

「男子新体操は、世界で一番カッコいいスポーツだと僕は思っています」

というイケメンな言葉とともに、彼は撮影を引き受けてくれた。

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私の目に狂いはなかったと思う。酒匂さんが作りあげた、めちゃくちゃカッコいいビデオがこちら↓

現場の様子を私(ど素人です)が編集したメイキング映像はこちら。

もはやイケメン大集合!の様相を呈してきた取材現場で私が見たものはしかし、アスリートたちの、厳しい世界であった…(後編に続く)


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