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古稀を過ぎた人生の生き方

還暦まではほとんど体力の衰えを感じていなかった気がするが、それから
10年、少しずつ身体のあちこちが変調を来たしていることを実感している。
心は若い時にも増して「青春の心意気」なのだが、体力の衰えがその心意気に影響を与える。身心一如なのだ。

今の時代、サラリーマンは定年が延びて65歳が一般的だ。
65歳はまだまだ働くに不自由はないということで嘱託で継続して働いている人もいる。また、第二の人生と思い、個人事業主として起業する人もいる。また、政治家や財界人は老いてますます意気盛んな人たちだ。
いずれにしても今は人生100年時代。70歳はまだまだ家に閉じ篭もる歳ではないだろう。

私は44歳6カ月で21年勤めた銀行を中途退職した。その後、ベンチャー企業の経営に携わったり、中小企業に勤めたり、果ては人脈を活かそうと思い生命保険会社内のエージェントをしたりして、その後の10年は組織の中に入って生きてきた。
そして、55歳になって、人生の残りはそう残されていないと思い、自らのキャラクターに相応しいビジネス&ボランティアを独立独歩で歩いていこうと思った。
残りの人生は、相田みつをさんのいう『一生青春、一生燃焼』『生涯現役』の人生でありたいと思ったからだ。

55歳は壮年の真っ盛り。まだまだ体力もあり、若い者には負ける気がしなかった。若い者に対抗する「意気軒昂さ」を持ち合わせていた。
しかし、それから15年。人間は長くとも120歳くらいまでしか生きることはできない。心は青春であっても身体は少しずつ衰えてくるのが当たり前だ。認知症になるかもしれない。
その事実を真っ直ぐ見つめることをしなくては幸せな人生は送れないだろう。素直な心で、ソクラテスの『汝自身を知る』ことが不可欠だと思うようになった。そうすることが『一生青春、一生燃焼』『生涯現役』の幸せな人生を送ることができるだろう。

私のビジネスパートナーたちは老若男女と実にバラエティに富んでいる。特に、NPO OUEN Japan のボランティアで大学生や留学生と接触していることもあり、私は自然体で彼らとコミュニケーションをしている。それがビジネスのパートナーにもなっている。
そんなことで、彼らから若いエネルギーを分けていただいているのだ。

これは他の同年代の人たちにはないものだろう。
私の心の若さの秘密は、若い人たちとのコミニケーションにより、彼らから若い元気なエネルギーをいただいていることに依っているのではないか。

そして、身体の若さを維持していくためには間接的な「心のメンテナンス」と、直接的な「身体のメンテナンス」を欠かさないことだろう。
古稀を過ぎるとどうしても病院に通院する機会が多くなる。それを厭うことなく、素直に体力の衰えを認識して、無理をしないで、ちょっと無理をする、このバランス感覚が重要なのだ。

これから私は戦うことはしない。"たたかう"ことは自分との闘いだけでいい。
皆んなと仲良く、和気藹々で、肩組み合って、天真爛漫に、穏やかな心で、人生を生き抜くことだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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