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賢女たちに囲まれて第二生を生きる

8月13日(日)、久しぶりに安藤裕美さん(日欧フーズ副社長)に会った。

西櫻亭が5月に川越の丸広百貨店に出店したことで、彼女は、この2カ月あまり、その立ち上げのため、仮の店長として多忙を極め、休みのない日々を過ごしていたようだ。
漸く、新店長が決まり、20名を超えるスタッフも落ち着いてきたとか。
何よりも、社員の皆さんが、和気藹々と、一致団結して、前を向いて仕事をしてくれているのがありがたいのだと言う。

私が愛娘のように可愛がっている女性だ。明るく話す彼女を見て、私もちょっとホッとした気持ちになった。

孟子は言っている。

天の時は地の利に如かず
地の利は人の和に如かず

善き経営者を見て、社員はその人についていく。彼女が経験を積んで「善き経営者」になり、社員の心を掴むことができれば、経営は決して悪いようにはならない。
私は、ただ彼女が、明るく、温かい人柄を以て、逞しいお祖父様の血が彼女に流れていることを誇りに思って、さらに一層頑張ってくれることを心から祈り、心から応援する。
彼女に対しては、私は"心からの応援"しかできないが、これは"応援団長"として最低の役目だ。

「裕美ちゃん、頑張れ!!」

妻も交えて、青山グランドホテルのKAWAKAMI-ANでランチをしたあとで、3人で青山墓地にある安藤明さんのお墓参りをした。

墓前には、既にお花が供えられていた。きっとご親戚がお参りされたのだろう。
私たちも、お花とお線香をお供えして安藤明さんの御霊に、「日本をお救いいただいたお礼」を申し上げ、手を合わせてお参りした。


昨年の11月8日に、私は満70歳になった。その日に新宿伊勢丹の西櫻亭で、賢女たちが私の古稀のお祝い会を開いてくれた。
成り行きで、私がそのように仕組んだところがあるが、流石、賢女たちだ。私のど厚かましさをサラッと受け流して、快く私の誕生会を祝ってくれた。ありがたいことだ。

彼女たちは、私の歳の離れた妹、娘のような女性たちだ。経営者だったり、経営幹部だったり。勿論、裕美ちゃんもその一人だ。

誰が言うこともなく、その会の名称が[重陽の会]になった。私の戒名「不動院重陽博愛居士」の「重陽」が会の名前になった。

「重陽」のことばは、9月9日の「重陽の節句」で知られる。
中国から伝来した陰陽説によると、奇数は「陽」の数、偶数は「陰」の数であり、「9」は一桁の奇数としては最も大きい数字、即ち「陽の極まった数」として、陽数を代表する数字になっている。
すなわち、9が重なる9月9日は、9が重なる日、すなわち、「エネルギーが最高になる日」であり、それと同様に、「重陽の会」の意味は、「陽のエネルギーを持った賢女たちの集まり」ということだ。

「重陽の会」は、お互いを思い遣る『恕の心』を持った賢女たちの集まりであり、それは何の束縛もない「緩やかな会」だ。
何かがあって集まろうと思ったら、その日が都合のよい人たちだけ集まる。「入るのも自由、出るのも自由」。特に何の目的もない会だ。

ただ、お互いが切磋琢磨する人生を前向きに生きていきたいと思う賢女たちの集まりであったらいいと思う。

そのような「重陽の会」が自然発生的にできて、それが1月26日の[『OUEN Japan 信念会』〜女性の活躍が日本を元気にする〜]になった。

昨日、信金中金ビジネスの成田社長にご紹介いただいた金澤美冬さん(プロティアン(株)社長、キャリアコンサルタント)からいただいた彼女が著者の「おじさんの定年前の準備、定年後のスタート」〜今こそ
プロティアン・ライフキャリア実践!〜を読み始めた。帯には、「『何となく定年』では遅い!定年後を自律的に送るための"生き方""働き方"論」とある。

50〜60代のおじさんたちは皆さん、定年後の"下り坂の人生"を如何に充実して生きていこうか悩んでいるのだろう。私など、それは四半世紀前の遠い過去のことだ。

人生は決して順風満帆ではない。逆に、順風満帆の人生は何も面白くない。
七転八倒、紆余曲折の人生を、苦しくても明るく、サーフィンの波乗りをするように楽しみながら生きていくことだ。そうすれば、下り坂から"上り坂の人生"に切り替わる。

サラリーマンには、それは「リスク」と思うかもしれないが、人生は「案ずるより産むが易し」だ。
何事もチャレンジ精神、ネバーネバーネバーギブアップ精神を持って生きることで、人生は好転していく。

私も来し方の四半世紀を振り返って、七転八倒・紆余曲折の人生だったが、70の坂に来てみると「終わりよければすべてよし」と思う。いや、まだまだ終わりではない。

これからまだまだ、30年〜50年の長い人生がある。
棺を覆う時、「私の人生はいい人生だった」と思って次の世に旅立ちたいものだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)


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