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凡人たちがオールラウンダーになるには

業種を問わず、さまざまな人たちからご連絡があり、私は彼らに事務所にいらしていただく。
私は人と人をつなぐことが生業だから、彼らの思いは、彼らのビジネスに関して、「相応しい人(企業)を紹介していただけないか」というものだ。
しかし、まだまだ人を紹介するまでには練れていないケースも間々ある。勿論、問題意識はあってその商材・サービスをお考えになったのだが、相手に刺さるには具体的でなかったり、その鋭さがもっと鋭角的であったら何の躊躇もなくご紹介できるのに、今一つというケースだ。

そんな時、「それは今のままではちょっと難しい」とだけ、先方からすれば突き放したように思ってしまうような応対をしたのでは、人はそのあと、いろいろご相談に来てくださらない。
そんな時は、こちらから何か知恵をつけるお話しをしたり、ちょっとしたアイディアを提案することをしたり、それだったらこの人にお話しをおつなぎしてご相談してみようと、相手の立場になって、"共に考える"姿勢を示すことだ。

人は、一人で考えていても先に進まないことがしょっちゅうある。
自分ごととして、自分の生き方や考え方を整理整頓して考え抜くこと、一人で沈思黙考する時間を持つことは、自分自身の人間哲学を構築するためには不可欠なことだろう。しかし、学者ではあるまいし、生身の人間は日々生活をしていかなければならない。
そのために、人との雑談の中から、仲間たちとのブレストの中から、いろいろヒントを与えられて、いいアイディアが出たり、違う切り口で進めたほうがスムーズに事が運ぶことに気づいたりすることがとても大切なのだ。

そのための大前提は、"私のキャラクターが上から目線ではなく、何でもザックバランに話していただける雰囲気を醸し出すもの"でなければならないと思っている。

"三人よれば文殊の知恵"の箴言もある。
自分は一人前以上の人間になるように切磋琢磨することが大前提だが、たとえそのレベルに達していても一人でできることは限られているということを素直に認めて、人の力をお借りすることを躊躇しないことだ。知らないことを素直に認めることこそ、できた人間のありようだと思う。

松下幸之助さんや稲盛和夫さん、大谷翔平選手のようなオールラウンダーは稀にしか出現しない。
彼らたちと比較して、そして彼らたちに近づこうと心頭滅却して努力精進することはすべきことだと思うが、自分は凡人であり、自分は努力精進するが、決してできはしないことは人の力をお借りするという諦め(明らめ)を持つことだ。そして、自分の足らずをカヴァーしてくれる人に助けてもらい、その人に感謝すること。それは一人ならず。
できるだけ多くの人たちの"温かい人間集団"をつくり、"彼ら天才たちのレベルまで到達しよう"と皆んなの知恵と汗を出し合うことだ。そんな人たちが多く集まるシーンをつくることだ。

来年の1月25日(土)15〜18時に東大駒場で[OUEN信念会]を開催する。参加者は300人を目途とする。テーマは"能登復興応援"にしようと思っている。

これは"能登"だけのことではない。
人口減少社会の日本に於いて、その頻度は違うとは言え、日本全国至るところ、過疎地は留まることはない。"地方消滅"が現実のものになってきている。
その先頭集団の筆頭が、元日に大地震に見舞われた、私のふるさと能登半島だ。
これから10〜20年の年月を掛けて、能登半島が元気になっていくことで、それが日本復興のモデルケースになるだろう。
そのための[OUEN 信念会]であり、そのための300人の人集めである。

そんな想いで、凡人たちがオールラウンダーになる具体的ありようを示していきたいと思う。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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