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中国ビザ申請センターに出かける

9月初旬に1週間程度、中国大連に旅行をする予定だ。副団長が母国に帰るにつき、「団長も大連に行きませんか」とお誘いを受けたことで、「黄さんに面倒を見ていただけるのなら、是非、旅順と大連を訪れてみたい」と思ったからだ。

明治37〜38年、祖父は日露戦争に出征し、旅順でロシア軍と死闘を重ねた。私は、小学校に入る前に、よく祖父から"日露戦争での旅順の話や大連のこと"を耳にタコができるほど聞かされていた。

祖父は、九死に一生を得て、無事帰還することができた。私が今この世に存在するのも、祖父の日露戦争での奮闘があったからだ。
そんなことで、生命が尽きる前に、元気なうちに、旅順・大連を訪れてみたいとずっと思っていたのだ。

黄さんは、哈爾濱(ハルビン)の出身であり、日本とのご縁は、哈爾濱から930kmも離れている大連に上ってきて、日本ビジネスに関わったからだと。

北原謙二の歌う"ふるさとのはなしをしよう"ではないが、黄さんのふるさと"哈爾濱"にも行ってみたいと思う。
大連から哈爾濱まで、陸路で約930km、車で9時間半。東京から金沢までは約470kmだから、その約2倍近くの距離がある。
新幹線のような特急電車が走っているのだろうか。そうであれば、新幹線で東京⇄金沢間は2時間半だから、大連⇄哈爾濱間は5時間で行くことができるだろう。それでも5時間もかかる。
私が、井沢八郎の"あぁ、上野駅"を心の中で歌いながら、お上りさんで上京してきた倍なのだ。

"ふるさとのはなしをする"ためにも、旅順・大連まで行くのなら、哈爾濱は、大連から"ちょっと足を伸ばして"の都市ではないが、黄さんの生まれ育った哈爾濱にも行ってみたいと思う。

[ビザ(査証)とは?]

ビザ(査証)とは、簡単にいうと、渡航先の国・地域が、外国籍の渡航者に対して発行する入国許可証のようなものです。無条件で発行されるわけではなく「有効なパスポートを所持しているか」「入国するのにふさわしい人物か」などの基準で審査を行い、問題がないと判断された場合に発行されます。

渡航先や渡航目的、滞在期間などによって必要となるビザ(査証)の種類は異なりますが、パスポートの信用度が高い国・地域からの短期渡航者については、ビザ(査証)が免除される国・地域もあります。

日本のパスポートは世界からの信用度が高く、190近くの国・地域でビザ(査証)が免除されます。
海外旅行の経験があってもビザ(査証)の申請経験がない方が多いのは、これまで渡航した国・地域からビザ(査証)の申請を免除されていたためです。

[ビザ(査証)とパスポートの違いは?]

ビザ(査証)が入国許可証だとしたら、パスポートの役割は何でしょうか?

パスポートは、各国の政府が発行する渡航者の氏名や生年月日、国籍などが記載された身分証明書のようなものです。パスポートを持っていなければ、渡航先へ入国できないばかりか、日本から出国することもできません。ビザ(査証)を申請する際も、パスポートの提示が必要です。

つまり、ビザ(査証)が「渡航先の国・地域から発行される入国許可証」であるのに対し、パスポートは「自国から発行される身分証明書」という違いがあります。

中国に旅行するためには、パスポートだけでは行くことができない。ビザ(査証)が必要だ。
中国は、中国国内で何か問題を引き起こすだろうと思われる"問題ある人間"をチェックする。それがビザだ。今は、1週間程度の旅行でも査証が必要だ。
今の日本と中国の国際関係では致し方ないということか。

私は全面的に黄さんにおんぶにだっこだから、黄さんに東京ビッグサイトにある中国ビザ申請センターに同行していただいた。
結構たくさんの人たちがビザ申請に来ていた。

中国規定の証明写真を撮り、並んで受付したが、ビザ申請には飛行便と宿泊先が決まっていなければ受け付けられないのだという。そんなことで、出直すことになった。結構面倒なものだ。
こんなことで、「中国旅行はやめた」という人も出てくるだろう。

旅順・大連・哈爾濱の旅について、ネットで、下記のような旅行者のコメントがあった。

https://4travel.jp/travelogue/10443823

中国(大連・旅順~哈爾浜~長春~瀋陽~大連)の旅

中国東北部(旧満州)の旅です。
この地は日本人にとって関わり深い地であることもあり一度は訪れたいと思っていました。
日露戦争で最大の激戦地である旅順(東鶏冠山、203高地)
奇跡的にもこの戦争に勝利してしまった日本は、ロシアの租借地であった旧満州地方をそのまま譲り受け、その地を関東州と地名をつけ以降、第二次世界大戦に敗北するまで関東軍による大陸支配(哈爾浜(ハルビン)・長春・瀋陽・大連)が続きました。
やはり日露戦争の旅順大戦が真冬だったということもあり、友人と話し合って一番寒い時期での旅を決めたのですが・・・
"ガイドさ~ん、今何℃ですか~?風強いし、寒いし、もういいよ、早く車戻ろう!"根性なしでした。

私もこの旅行者と同様な思いだ。哈爾濱の冬は、夜は零下30°にはなるんだと。そんな日の最高気温は20°というから、50°も温度差があるんだと驚いたが、いくら何でもそんなことはない。「いや、零下20°なんだ」と。
20°でも、零下20°でも、いずれにしても、私のような甘ちゃんの日本人が住めるところではない。

私が行くのは9月初旬だから、"今何°Cですか〜?"と尋ねることはないだろう。
きっと、快適な中国東北の旅になることだろう。

この旅は、私の"心のふるさと"に帰る旅でもある。
黄さんのような、絶対的に信頼できる人がいなければ、団体旅行ならいざ知らず、個人で行くことなど私には考えられない。
黄さんに深く感謝するものだ。

来週、旅行日程をしっかり立てて、不足書類を準備して、再度、中国ビザ申請センターに赴くことにしよう。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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