見出し画像

「七朋会」のメンバーは、皆んな「いい顔」をしている

「四十歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」

リンカーンが閣僚を決めようとしていた時、閣僚候補に抜擢された人物がいたが、リンカーンは、「顔が気に入らないから嫌だ」と推薦人に返した。
それを聞いた推薦人は、「顔は生まれつきだから彼の責任ではない」と反論したところ、リンカーンは「四十歳を過ぎたら自分の顔に責任を持つべきだ」と言ったとか。

人生経験を積んで、それまでの生き様や考え方が自然と顔の表情に現れるからだろう。

顔の表情や身振り手振りで、おおよそその人の人間性は把握できる。
「初めて会った人でも、第一印象で、だいたい人間性は分かる」と言うのは、真っ先に出会すのは、身振り手振りの前に「顔」だから、絶えず自分の顔を意識することが大切だ。

私は人と人をつなぐことを生業にしているから、特にそのことは痛感しているつもりなのだが、何せ人が好いものだから、どうしてもその判断が甘くなってしまう。

「人は性善であるが性弱なのだから、心をコントロールできない人、心が屈折している人は、どうしても性悪な人になってしまう傾向がある」ことを、絶えず肝に銘じて、人と接することだろう。

幼少期から長く付き合っている「損得抜きの心友・親友たち」は、皆いい顔をしている。駆け引きがない。そのままだ。だから一生の付き合いになる。
それに対して、ビジネス絡みの人たちはそうではない。ピンからキリまでいる。

ピンの人は、ビジネスを通じて「心が通う人間関係」になり、深い信頼関係を構築できる人だ。
その人とは本音を言い合うことができる。そして、Win Winの関係になっていく。

キリの人とは、表面上はそれなりに付き合うが、その人の本音がどこにあるかなかなか分からない。本音がどこにあるか探すのに時間がかかる。それが極端になるとお互い「騙し合い」のようなことになる。
私はそんなことは全く得手ではないから、それであればこちらからは付き合わないことが一番だ。
相手がアプローチしてきたら、「何か魂胆があるな」と慎重になって、当たり障りのない対応をする(私はもう少し、そのテクニックを身につけなければならない)。

一人ならずの人から、「小林さんはいい顔をしている。あなたの笑顔がいい」とよく言われる。
嬉しいことだ。ありがたいことだ。
これからも、心を磨き続けて、一層「いい顔」になることに努めようと思う。

8月20日(日)、東大安田講堂で、国立七大学(旧帝大)の応援団演舞演奏会があった。
10時から夕方まで、8時間以上に亙る応援合戦だ。

七大学応援団は、東京六大学応援団とは違って、各大学の応援演舞は、個性豊かで、しっちゃかめっちゃかのパフォーマンスだ。

[七大戦]
全国七大学総合体育大会、通称「七大戦」は、北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学の七つの大学間で行われる体育大会だ。
主管は持ち回りで、各大学の体育会が中心となって運営を行う(今年の主管校は東京大学)。
参加人数は8,000名を超え、学生が主体となって行われるものとしては日本最大級の大会だ。
40を超える競技種目ごとに順位をつけ、総合得点で競い合う。

[七大戦の歴史]
1964年東京オリンピック―よりも更に遡ること1962年(昭和37年)の北海道。
七大学の各運動部は「高専柔道大会」を参考に七大学の持ち回りで独自に交流戦を行っていた。
そんな中、北海道大学の学生が、「これらの交流戦を1つにまとめ上げ、大学対抗で競えば面白いのではないか」と提案する。
彼は各地の旧帝国大学を巡り、賛同を集めていった。 そして、「第1回国立七大学総合体育大会」として七大戦が始まった。
当時は20競技の大会であった。 50年を超える歴史の中で、自校の伝統と誇りをかけ、七大学は競い合っている。

応援団は各競技の応援をするのだが、一同に会して行うのが、毎年8月にある「国立七大学応援団演舞演奏会」だ。
この夏の交流が、各大学の応援団の仲間たちと心を通じ合う唯一の機会なのだ。

そして、この演舞演奏会に、私の同期(昭和50年卒)を中心とした「七朋会」のメンバーが集まった。

「七朋会」とは、私の同期がつくった国立七大学応援団のOB・OG会だ。
それが先輩・後輩にまで拡がって、年1回、東大駒場生協食堂で、各大学15〜20名前後、それに"応援をこよなく愛する人たち"も加わって、高歌放吟の宴を催している。

その「七朋会」のメンバーは、皆んな実に「いい顔」をしているのだ。

コロナ禍で中止を余儀なくされていたが、
日時:12月2日(土)15時〜
会場:東大駒場生協食堂
で4年振りに開催する予定だ。

「七朋会」で、青春の息吹を思い起こし、これからの後半生の活力にしたいと思う。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?