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思いですらも美味しくて・・・
美味しいに代わる言葉って何だろう?プロのレポーターさんの食レポ見ると、時々落ち込みます。こんな表現は咄嗟に出てこない。私の語彙力が足らないのかなど、思い当たることも多くて・・・。
外食時にどう立ち振る舞えばいいのか、と悩むこともしばしば。しかし岐阜を旅行した際、そんな悩みが些末な事だと思えてきたのです。昔ながらのお店で看板メニューをいただき、空腹を満たす。そこは地元で昔から愛されている庶民的なお店。来ている皆さんも常連さんが多めで、普段着でくつろげる空間。
自分が自分らしくいられる場所。田舎のサードプレイスといったところでしょうか。そこに入って食べた事のないご当地グルメをいただく。シンプルな体験でしたが、非常に心地よい。ゆっくりごはんをもぐもぐ。まずいこれはつい頼みすぎちゃったかな。
でも全部ぺろりと平らげちゃった。気の利いた事は何一つ言えなくても、出されたものは綺麗に食べきる。ご機嫌で食事をする。ただそれだけでお店の方が、こちらを見る眼差しはとても優しかった。
事の顛末をnoteにアップしようか。その時にデジカメを持っていたので、お店の方に許可撮って撮影しようか、なんて考えたもののやっぱりや~めた。
今回の事に関してはお店の名前を明かすとか料理の写真をアップするとか、そういう事ではないような気がして・・・。むしろ味わい深い食体験として自分の胸の内にとどめておこう。
お会計の時に「ご馳走様でした。おいしかったです」ただそれだけを伝えただけで、ご夫婦とも満面の笑顔。これで十分だったんだな。多弁ではなくても、伝わる気持ちもあるはず。店を後にしてもじんわり温かい気持ちに包まれたのです。
美味しいごはんって、一瞬の感覚ではないかも。しばらく後引くおいしさ。今こうやって思い返す思い出すらも美味しい。そして愛おしいものでした。あそこのお店のご夫妻元気かなとかそういう事も含めて、また行かなくてはいけない場所。訪れたい場所。そんな気がしています。
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