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<その4>公園のインコ in 千葉 ④(捕獲編 上)


2021年11月27日の土曜日
は、夕方から用事がありますが、15時ぐらいまでならいられるので、私はまた朝からN市に行くことにしました。

あらためて状況を確認して、今後どうしたらインコさんを捕獲できるかを考えたいですし、捕獲作戦のキーとなりそうなX家に私自身が正式にご挨拶していないということもあり、もう一度行かねばと思いました。

既に動いてくださってる地元の方が複数いらっしゃるので、私がでしゃばる必要もないとは思うのですが、これはもう趣味(`・ω・´)なので、行きたいと思う心を抑えることはできませんでした。
私は捜索するのも、どうすれば捕獲できるかを考えるのも、心から好きなのです。何より、またあのインコさんに会いたい!と思いました。

Yさんが朝9時ぐらいに一度いらっしゃるというお話だったので、捜索前に二人でX家に伺って、「今日も付近を捜索させていただくのでよろしくお願いします」と簡単にご挨拶することにしました。

X家の前で待ち合わせて門へ近づいて行ったところ、餌台のところに何やら装置ができているのが見えました。
やぐらのようになっている餌台に、ネットが張られたカゴ状のものが半分覆いかぶさるようにセットされていました。上部に細いロープが取り付けられていて、それが近くの建物の軒下に誘導されてピンと張られている状態です。

私とYさんは唖然としました。

( ゚д゚ ) 私      ( ゚д゚ ) Yさん

な、なななな、なんですかこれは!!!


MFさんが描いてくださった
イメージ図


私たちはちょっと興奮気味に、X家のチャイムを鳴らしました。
B様が出てきてくださり、あの装置は、DIYが大得意なX家のC様が、急きょ作った捕獲装置だと教えてくださいました。

装置に近づいて、詳しく見せていただいたところ、軽そうなプラスチック製の細いパイプがフレームとして使われていました。B様によると、パイプは農業用のもので、ホームセンターなどで安く手に入るそうです。
そのフレームに、ネット結束バンドで取り付けられていました。
カゴの上部の中心に取り付けられた細いロープは、近くの建物の軒下に設置されたヒートンによって誘導され、ロープの端は、餌台から少し離れた場所の目の高さの位置に、留め金でとめられていました。
鳥さんが入ったら、留め金からロープを外して、カゴをおろす仕組みです。

捕獲にご協力していただけるといっても、私たちがこの界隈を捜索することをお許しいただけることと、万が一また敷地内にインコさんが来た時に、敷地内へ入れていただくことぐらいしか考えていなかったので、私たちはひたすら驚嘆(というか驚愕)していました。

もちろん「あわよくば」という考えはありました。だからこそ、MFさんとYさんが訪問した際に、餌台をネットで覆うなどのアイディアをお伝えしていたわけですが、ご負担に感じられたら申し訳ないということもあり、「あわよくば」の期待をここまで高い水準でしていたわけでは、決してありません。
少なくとも私の中の「あわよくば」は、敷地内でいんこホイホイをさせていただけたらいいなあ程度の想定でした。

なのになのに、予想をはるかに超えたものがそこにありましたーーーっ!!!!ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!


この時には装置の製作者のC様もご在宅でしたので、ご挨拶の上、称賛させていただきまくりました。こんな本格的な装置をあっという間に作ってしまうとは、かなりのDIYスキルの持ち主(※)です。迷子鳥捕獲装置研究の一環で、本気で弟子入りしたいと思いました。

B様によると、この日は早朝にインコさんがいらしていたようでした。
私の記憶が確かなら、雀さんたちは、あの装置が登場してからは、新しい物を警戒したのかこなかったとおっしゃっていたと思います。
雀さんが来ないのにインコさんだけが平然としていたのでしたら、この辺がやはり飼い鳥ゆえなのかもしれませんね。

X家へのご挨拶を済ませて、Yさんはご用事があるとのことで一度お別れしました。Yさんは、用事を済ませたら、午後から、助っ人のご家族おひとりと、よく鳴く愛鳥のセキセイインコさんを1羽連れて再度捜索にいらしてくださるそうです。

私はまた一人になって、公園を起点に、まだ見に行ったことのない方角を捜索することにしました。
ひととおり見て、一度公園に戻ってきたら、Twitterをご覧になって捜索にいらしてくださったHさんにお会いしました。Hさんも、私と出くわす前に、なんと朝8時からさんざんこの辺を見回ったらしく「いませんねー」とおっしゃっていました。

Hさんとご挨拶して別れた後、今度はさらに別の方角に足を延ばしてみました。この辺は住宅街だけかと思いきや、少し行ったところに予想外に大きな畑地帯がありました。この畑の中の様子をじっくり見たかったのですが、畑のほうに行ける道がなくて、近づけませんでした。
インコさんは、今のところ午前中は全く会えないので、こういうところにいるのかもしれないなと思いました。インコさんの午前中の居場所を何とか知りたいと思っていましたが、今となってもずっと分からないままです。

公園付近に戻ってきたときに、まだHさんがいらしたので、少しお話をしました。Hさんは、午後からご用事があるらしく、しばらくしてお帰りになりました。

お昼近くになったので、私は、先日と同じ喫茶店で昼食を取りました。火曜日のように、公園に戻ったらインコさんがあの木にいるのではないかと、かなり期待したけど、いませんでした

私はその後、また駅のほうの大きな公園を見回っていました。13時ぐらいになって、用事を済ませたYさんと、再び合流しました。Yさんは、宣言通り、助っ人のご家族おひとりと、愛鳥さん1羽を連れてきてくださいました。

私たちは二手に分かれて、また周辺をぐるぐる捜索していました。
この感じだと、今日はインコさんに会えないで終わるかと思っていたのですが、14時過ぎぐらいになって、X家の近くでYさんたちも一緒にいて立ち話をしていた時に、空のほうから鳴き声がしました。鳴き声だけでインコさんが来たとはっきり分かりました。
空を見上げたら、実際に黄色い鳥がパタパタと、結構高いところを飛んできました。

キタ――(゚∀゚)――!!


インコさんはX家の近くの電線にとまりました。それからしばらくずっとその電線上にいました。

「君は完全に包囲されている!降りてきなさい!」などとちょっとふざけて言ってみたりもしましたが、インコさんは華麗にスルーしておられました(それはそうですよね…)。

インコさんが来たけど
高いところにいて
降りてきません(;_;)

結構長いこと電線上にいて、インコさんがふいに電線を降りたと思ったら、X家の玄関の小さな木にとまりました。もしかしたら餌台に入るかなと見ていたのですが、この時は入らず、どこかに行ってしまいました

私とYさんはX家のチャイムを押して、またインコさんが来たらあの装置を使わせていただけないか交渉しました。B様が快諾してくださり、門を開けて私たちを敷地内に入れてくださいました。


☆ ☆ ☆

※実はそもそもあの餌台が、C様のおつくりになったものだそうです。

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