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<その6>海辺のインコ in 千葉 ④(試行錯誤編 上)

2022年7月16、17、18日は三連休でした。私は、最初、16、18日の2日間を、千葉に行く日と設定していました(18日は予備日)。しかし、16日は雨の予報で、行っても雨ではできることは少ないだろうと判断(※1)し、近場の捜索(※2)に行きました。そして、千葉行きは、天気予報が比較的マシな17日にしました。

前回までの観察の結果、ホイホイは使えないだろうと判断しておりましたが、実は少し前から藪の中に、Gさんが自作の✨特製餌台✨を設置してくださり、さらには✨餌付け✨もしてくださっていたので、もしかしたらその餌台の上で✨ホイホイ✨ができるかもしれないという希望がありました。

なのでこの日は、HOEI35角の上部を折りたたんだもの(※3)と、念のためのプラカゴのどっちも持参の上で千葉に向かいました。

どうせ行くなら早めに行かねばと思いつつ、早く起きることに失敗し、現地に着いたのは、今回も11時近くになってからだったでしょうか。

インコさんが現れる歩道に着くなり、藪の中からどなたかがインコさんに呼びかけている声が聞こえてきました。今日は私しかここに来ないと思っていたので、どなた様だろうと思いながら藪の中に入っていくと、今回の件でDMのやり取りをしたこともあるKさんがおられました。

歩道脇にこんな札が下がっていました
こうしておくと何をしているかが
通行人に分かりやすくて
安心感があると思います(Kさん作)

Kさんは飼い主様を探すチラシ
作成して配っておられました
(Kさん撮影)

なんと!既にインコさんも藪の中にいました。餌台があるせいか、餌台の比較的近くにずっといて、餌台を中心にして、あちこち飛んではとまり、飛んではとまりを繰り返している感じです。

藪の中に入ると、Gさん作の餌台と
Aさんが設置した巣箱

ありました

Gさんがここまでやってくださっていたことに、私は感動しました。
材料費も労力も時間もかかりますのにこんな立派な餌台を作ってくださっただけでなく、毎日通ってインコさんに声をかけ続け、おいしいおやつを補給し続けてくださいました。そのおかげでインコさんがすっかりこの場所を覚えたようでした。

特製餌台の横には、初日にお会いしたAさんが、このためにわざわざ購入して設置した巣箱もありました。これは、「入ったらラッキー」程度のお考えだったらしいのですが、入り口のお立ち台兼フタのところにクルミが置いてあり、万が一インコさんが巣箱の中に入ったら、素早くフタを閉めるという計画になっていました。
Aさんも、Gさんと同じぐらい毎日のように現場に通い、✨インコさんの好みを研究✨して、おやつを補給し続けてくださいました。

私はとりあえず、ホイホイを餌台の上に設置してみようと準備を始めました。最初からHOEI35角をセットしたかったのですが、一つ問題があって、予備のプラカゴを使うことにしました。

問題というのは、やはり、足元が斜面だいうことです。餌台は、土台のところに木などが噛ませてあって、なんとか水平になるように設置されていましたが、どうしても少し不安定で、重量がそこそこあるHOEIのケージは、置くだけでぐらぐらする感じだったのです。
なので、あのインコさんの大きさを考えるとちょっと無理があると分かりつつ、最初はプラカゴを設置しました。

お昼(※4)ぐらいだったでしょうか。インコさんは餌台を気にしつつも結局餌台には来ず、ちょうどKさんと私の頭上の、高い木の枝にとまりました。しばらく見ていたら、インコさんのすぐ近くで、姿は見えないけどカラスの声がし始めました。Kさんと私に、緊張が走りました。高いところで何かが起きたら、対応できません。

Kさんが、「Gさんがカラスは藪の中までは入ってこられないって言ってましたよ」と教えてくださいましたが、この時は本当にヒヤヒヤしました。幸いなことにしばらくしたら、カラスはどこかに行ったのか、声が聞こえなくなりました。

カラスがいなくなって安心したのもつかの間、今度は雨が降ってきました。藪の中なので、それほどは濡れなくて済むかと思いきや、結構ザーザーになってしまったので、私は途中から合羽を着ました。

雨の時はじっと動かず
頭上で休んでいました


インコさんは私たちの頭上の同じ場所で、かなり長いことじっとしていました。雨の日はいつもこうしているのかもしれません。

そのうち雨がやみました。餌台deホイホイ大作戦、再開です。
午後になって、インコさんが餌台のほうに降りてくるようになってきました。これは行けるか!? Kさんと私はわくわくしながら様子を見ていました。

しかーし、餌台に来ようとする途中で、インコさん、なんと毎度ホイホイの細い麻紐に乗ろうとするんです(笑)。これはまったく予想外でした。てゆうかどう考えてもキミは乗れないぞ? 自分、何グラムあると思ってるの!?
インコさんが紐に乗ろうとするたびに、ホイホイが倒れてしまいました。

だから乗れないんだっちゅうの
(Kさん撮影の動画のキャプチャー)

プラス、この子はやっぱり賢くて、いくらホイホイのカゴの奥に餌をてんこもりにしていても、手前のものだけ取ってサイナラ~と、どこかに行ってしまうことが続きました。

手前のものだけ食う
(Kさん撮影の動画のキャプチャー)
横からこそっと食う
(Kさん撮影の動画のキャプチャー)

Kさんと私は、インコさんの様子を見ながら、何度も餌の置き方を変えたり(※5)、紐の方向を変えたりして、少しでもインコさんが中に入るように、ホイホイが紐を引く前に倒れないように、工夫しました。

その甲斐あって、インコさんがだんだん奥の方に入るようになってきました。使っていたプラカゴは、セキセイさんなら問題ないですが、今回のインコさんの場合はよほど理想的な形で入らないと、紐を引いても無理だろうと分かってはいました。それでも2回ほど、紐を引いてもいいかなというタイミングが訪れて、1回目は完全に失敗しました。2回目は一応インコさんにかぶさりました


が、飛ばれて逃げられました。


インコさんの力は強く、飛翔能力も高いので、軽いプラカゴではやはり無理
だという結論に達しました。

☆ ☆ ☆

※1 雨の日の方がかえって捕まえやすかったりするのかもしれないですが、実際にやったことがないのでよく分からないです。

※2 数日前に、隣の市で、セキセイさんの目撃があったので、そちらに行くことにしました。幸いにも目撃現場は特定でき、一応セキセイインコの鳴き声を流しながら、その辺一帯を見回りましたが、雨がひどくなってしまって、捜索を断念しました(T_T)

※3 2022年8月の琵琶湖のインコさん捕獲の際も活躍したようですが、携帯性を考えるのならバーベキュー網5枚と結束バンドを持参して、現地で組み立てるという方法もあります。これならわざわざケージを買わなくてもできるので大変賢いと思います。

※4 どうでもいいけど、Kさんも私もお昼は持ってたクッキーなどで済ませました。張り込みのときはだいたいこんな感じです(`・ω・´)✨

※5 餌の配置を変えるときには卓上ほうきが大活躍です。保護活動グッズの中に必ず忍ばせることをおすすめします。

☆ ☆ ☆

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