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<その4>公園のインコ in 千葉 ⑤(捕獲編 下)

2021年11月27日土曜日の14時半過ぎ頃だったでしょうか、いったんX家に来たと思ったインコさんが、餌台には入らず、どこかに行ってしまいました

私もYさんも、この時には、インコさんを追いかけませんでした。私はこの辺の記憶が既に怪しくなっているのですが、Yさんに確認したところ、二人で、MFさん作成のインコさん目撃場所マップ(※1)を見たりしながら相談し、探し回るよりもここで待機した方がいいと判断した結果、そうしたようでした。

再びインコさんが餌台のほうに来た時に、仕掛けのカゴをおろす人が必要だということで、私が敷地内で待たせていただけることになりました。
そこまでお言葉に甘えるわけにもいかない気もしますが、この装置を使うには、いいタイミングでカゴをおろすために見張る人間が不可欠であって、その役割をX家の方にやっていただくわけにもいきません。

B様が、待機する私のために、なんとアウトドア用の椅子とひざ掛けを出してくださいました。インコを追って突然現れた珍客に、なんてお優しいご家族なんでしょうか(T_T)

さらにはX家のわんちゃんまで私に優しくしてくださいました✨ インコさんが今日捕まえられなくても、X家のみなみなさまの温かさとモフモフに触れただけで、もう私は大満足で埼玉に帰れると思いました。

Yさんとご家族のおひとりは、X家の近くで待機していました。連れてきた愛鳥さんが外気に触れすぎるとよくないというのもあって、愛鳥さんを車の中で休ませながら、YouTubeでセキセイインコのさえずりを流してインコさんの登場を待っておられたようでした。

私は、一度来ちゃったし、今日はもうインコさんはここに来ないのかなあと思っていました。夕方に用事があるので、私はあと一時間ほどで帰らなくてはいけません。一方、MFさんが夕方にいらっしゃれそうということでしたので、MFさんがいらしたら待機役をバトンタッチだなと考えていました。


15時ごろ、一度キジバトさんが一羽やってきて、餌台でご飯を食べていました。その後、しばらく特に変化はなかったのですが、20分くらいして、声がしたと思ったら、なんとインコさんがまたやってきました!
最初は割と高いところを飛んできたインコさんですが、この時は低いところをひゅーんと飛んできたように記憶しています。結構近い場所にずっといたのかもしれません。

キタ――(゚∀゚)――!!


インコさんは、X家の玄関先の小さな木にとまってしばらく何かを考えているようでした。あの餌台に入る時は、必ずこの木にいったんとまるようです。

Yさんもインコさんが来たことに気が付き、愛鳥さんを入れたキャリーを持って、愛鳥さんの姿をインコさんに見せながら、インコさんに呼びかけました。この時、YouTubeでセキセイインコのさえずりも流し続けていました。

仕掛けのカゴをおろす役の私は、建物の影に身を隠しながらインコさんの様子を見ていました。すると、インコさんが木の枝にぷらーんとぶら下がるのが見えました。こういうぶら下がりのしぐさは、日本の野鳥にはないよなあとぼんやりと考えた次の瞬間、インコさんは、決心したように地面に降り、ぴょんっと餌台の中に入っていきました。そして無心にシードをつつきだしました。

今だ!


私は留め金を外して、仕掛けのカゴをそろそろとおろしました。「そろそろ」と表現しましたが、実際そんな感じで、ストンという感じのスピードで落ちるものではなかった気がします。

拍子抜けするぐらいいともあっさり、インコさんが捕獲されました。

捕まえたーー!!


しかしこれからが問題です。ここからどうやって安全にインコさんを取り出しましょう?

YさんがX家のチャイムを押して捕獲成功のご報告をすると、X家のB様が出てきてくださいました。

C様は捕獲後のこともちゃんと考えてくださっていて(マジ天才(T_T))、実は最初から装置の下にベニヤ板が敷いてありました。そのベニヤ板ごと装置一式を持ち上げました。この時なぜか私ではなくて、YさんとB様が持ち上げていました。はて? B様にそんな役をやらせて、私はその時一体何をしてたんでしょう…。記憶が…。

B様は、完全にドアや窓を閉められる、X家のとあるスペースを、なんとインコさん取り出し作業のために、貸してくださいました!
そこに、えっさほいさと神輿をかつぐように、インコさんと装置一式を載せたベニヤ板を運びこみます(私じゃなくてYさんとB様が。なんでだ…)。

インコさんは、ネットが降りた瞬間にはびっくりしていましたが、この運搬時には既にびっくりしてなくて、割と平然としていたように記憶しています。ネットが降りたままでも平気でシードをつついていました。大物です!

安全な場所にインコさんを移してから、わたしたちもX家の方々(※2)も、みなさんでワイワイキャッキャと捕獲記念写真を撮り(笑)、いよいよYさんが持参したキャリーにインコさんを入れる運びになりました。

Yさんが恐る恐るネットの中に手を入れました。そうしたらつかむ前にネットの隙間からインコさんが出てしまってひと騒動(※3)。15分ぐらいインコさんは逃げ回っていたでしょうか。なんとこの時にB様、柄の長いタモまで貸してくださいました!どんだけ✨神✨なんでしょう(;_;)

一時は、「インコさんを捕まえるまで私たちトイレも行けない!」という危機に見舞われましたが、Yさんが奮闘して、何とかインコさんを、持参したキャリーに収めることに成功しました。

入ったー\(^o^)/

インコさんを収めたキャリーを抱えて、全員がやっと外に出たちょうどその時、MFさんが到着しました。MFさんは、全員に「お疲れさま」と飲み物を配ってくださいました。

あまり長居をしてもX家のご迷惑になりますので、精一杯お礼を言って、みなさまとお別れしました。インコさんは、地元住まいのYさんが預かることになり、その日のうちに警察に届けてくださいました。

今回は、遠方での案件ということで、私が立ち会っている状態での捕獲がかなうとは、夢にも思っていませんでした。捕獲作戦の体制を整えるまでが私の役割と思っていましたが、次々と✨協力者様✨が現れるラッキーの連続で、スピード保護ができました。

これも、X家の方々をはじめ、現地に足を運んでくださった方、Twitter上で応援してくださった方、みなみなさまのおかげです。本当にありがとうございましたm(_ _)m


☆ ☆ ☆

※1 Yさんもおっしゃっていましたが、目撃地点をこうやってマッピングすることは情報整理にとても役に立ちました。MFさん、わざわざつくってくださって、ありがとうございました(^^)

※2 この時に装置製作者であるC様が外出中でいらっしゃらなかったことが本当に残念です。いらっしゃったら、たくさん感謝の言葉をお伝えしたかったのですが(;_:)

※3 今思えばですけど、こういう時はちょっとかわいそうでも外側からネットごとインコさんをつかんでしまった方が、逃げる隙が生じなくていいのかなと思いました。
ただ、Yさんによると、このインコさんは保護から時間が経った今でも手を恐がるそうで、もともと手乗りでない可能性が高いようです。もうちょっと普通の手乗りの子なら、ネットに手を入れる方法でも、すんなり捕まったのかもしれません。

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