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<その1>公園のインコ②(試行錯誤編)

公園でインコさんを発見した翌日の2021年8月19日木曜日は、テレワークの日でした。出勤日の場合、現場にいられるのはせいぜい8時ぐらいまでですが、テレワークの日であれば、9時ぐらいまではいられます。この日も昨日と同じく、朝7時頃から公園に来ていました。Mさんもまた、車をコインパーキングに停めて、朝からいらしてました。

最初に現場に着いてすぐYoutubeで鳴き声を流しても反応はありませんでしたが、二人で広くない公園をウロウロし、一通り見終わって、2人で「いないねー」とベンチで休んでいた時に再度セキセイインコさんの呼び鳴きを流したところ、かすかに声がしました。

「いる!」

姿は全く見えませんでしたが、桜の木の高いところから声が聞こえていました。

その後、9時頃、もう私はいったん帰らなくてはいけないぐらいの時間になって、一度飛んで木に止まり直す姿を見ました。昨日は弱々しく飛んでいたインコさんでしたが、この時はとてもパワフルでした。昨日、私たちがシードを数カ所(※1)に置いておいたので、それを食べて元気を取り戻したのかもしれません。一度姿を確認できたことに満足し、昼休みにまた来ることにして帰宅しました。Mさんもお帰りになりました。

とりあえずホイホイの設置開始
この雑草の生え具合を見よ!
これがインコさんの命を繋いでいました


昼休みになったのでまた公園に行きました。しかしこの昼休みには全く気配がありませんでした。YouTubeでインコの鳴き声を流してもダメでした。


私が帰宅した後、Twitterの目撃情報を見て、用事があって関東にいらしていた遠方在住のGさんがわざわざ足を運んでくださいました。Gさんは、周辺の、私が見に行ったことのないような場所まで捜索してくださったようでした。しかし、インコさんは見つかりませんでした。

Gさんがお帰りになった後には、Mさんがまた見にいらしてくださったようでした。しかしこの時もこれと言って何もなかったようです。

私はテレワークが終わった後、公園に向かいました。17:40ぐらいから18:30ぐらいまで現場にいましたが、この時も全く発見できませんでした。もっといたいぐらいだけど、さすがに暗くなってしまったので、インコさんはもう出てこないだろうと帰宅しました。公園から移動していないことだけを祈っていました。

2021年8月20日金曜日は出勤日でした。やはり朝7時ぐらいから来て、8時ぐらいまでいました。この日の朝は、全く会えませんでしたし、声も聞こえませんでした。

ただ、私より早く現場にいらしていたMさんが、ほぼ一日置きにいらしている公園掃除のおじさまから「6時ぐらいに見た」という目撃情報を得ました。なので、インコさんは公園からどこかに移動したわけではないと分かりました。私は、土日はもっと早い時間に来ようとこの時決意しました。

私が出勤のために家に帰った後も、10時ぐらいまで、Mさんは公園にいてくださり、さらに夕方にも再度公園にいらしてくださいました。夕方はインコさんの気配なし、Youtubeの鳴き声にも反応なしだったそうです。

しかし、この日、ちょうど私たちがいなかった時間帯の午後2時から3時頃には、インコさんが公園内に降りてきていたらしく、その目撃情報がMさんの元に寄せられました。人間を警戒するそぶりもなく、電線や木を行ったり来たりしていたそうです。

私はこの日の夕方は、明日の早起きに備えて体力温存のためという意味もあるし、いずれにしてももう暗いから行く意味もないので、現場には寄らずに帰宅しました。

2021年8月21日土曜日の朝は、「インコさん」と名付けてセットしたアラームで目覚め、現場に向かいました。着替えるだけで家を出てきたので、5時ちょっと過ぎに到着しました。6時過ぎに一度、インコさんが降りてきました。発見日である水曜から設置しているインコホイホイの近くまでも一応来たのですが、残念ながら入ってはくれませんでした。この時はまだ、迷子インコさんとの遭遇も初めてで、インコホイホイをどのように使っていいか、手探りしている状態でした。なので餌の撒き方もよく分かっておらず、そのせいでインコさんが周りの餌ばかり食べてしまい、失敗しました。

近くには来るんですけどねえ
(削除済ツイートのスクショ)

7時過ぎになってMさんがいらしてくれたので、自宅に戻りました。私は鳥さんだけでなく犬とも暮らしているのですが、その子が皮膚病持ちなので毎週土曜日には薬用シャンプーをしており、この日もシャンプーしました。なので3時間ぐらい経ってしまって、その後現場に戻りました。Mさんはその間もずっと現場にいてくださいました。

インコさんは、お昼頃になって一度下に降りてきました。しかし木の上に行ってしまい、その後もずっと木の上にいるようでした。ずっとインコさんの方を見上げていた私たちは首が痛くなってしまいました。

そんな時、カラスが近くの木に来ました! 私たちの間に緊張が走りました。私たちがいても、木の上で何かが起こってしまったら何もできません。カラスは木の上にしばらくいましたが、割とすぐにどこかに行ってしまいました。私たちは安堵のため息をつきました。

木の上にいる時にカラスが来て
人間が恐怖に震えた


午後になってMさんが帰られました。私も、その日の18時から犬の病院を予約していて、どうせ夕方になると暗くなって捕まえたりできないので、いてもしかたがないから、16時ぐらいには帰って、ちゃんと病院に行くつもりでした。しかし、15時過ぎぐらいに、やはり今日はキャンセルしようと決意しました。ネットでのキャンセル期限は過ぎてしまったので、公園から動物病院に電話しました。

そのかいあってなのかどうかわかりませんが、15時台に一度インコさんが遊具まで降りてきてくれました。その時は小学生の子どもたちがたくさんいたのですが、彼らが近くを通っても全然逃げませんでした。

この距離でも捕まえられません!

この時が一番近づけて、インコさんと初めてちゃんと目が合いました。それで向こうもこちらを認識しているということが分かりました。私は、インコさんのなるべく近くに寄って「私と一緒にお家に帰ろうよ」と一生懸命話しかけました。以前ツイッターで、文鳥さんを迷子にさせてしまった方が、高いところにいるのを見つけて、「説得」したら降りてきてくれたとおっしゃっていたのが頭にありました。

しばらくそうやって「説得」を試みた後、そういえばお腹が空いているだろうと考え、試しに粟穂をそっと出しました。粟穂なら好きだろうと思ったのですが、驚いてしまったのか、これがきっかけになって、また木の上に逃げてしまいました。粟穂は、粟穂を見慣れていない子だと怖がってしまうのかもしれません。シードにしておけばよかったと思っても、後の祭りでした。



インコさんはその後は降りてきてくれませんでした。18時30分ぐらいになると、あたりが暗くなってきました。もうカラスも来ないだろうと思い、この日は帰宅することにしました。

後からふりかえると、この日、動物病院をキャンセルしたのは正解だったと思います。今までで一番インコさんに近づけた日であり、私の話をインコさんに聞いてもらえました。そのことが、翌朝の捕獲成功につながったのだと思えてなりません。

※1 後から分かったことですが、いくらインコさんが心配でも、シードを数か所に撒くのはよくありませんでした。1か所にすべきでした。なぜなら降りてくる場所が複数になってしまい、捕まえにくくなってしまうのです。

【ご注意】
このあたりの記憶がもはやあいまいになっているので、私の記憶違いもあるかもしれません。正確に思いだせ次第、記述を変える可能性があります。(大半の方にとって細かい事実関係はどうでもよいことだと思いますが、
私自身の記録のためになるべく正確にしておきたいのです)


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