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あくまでも主役は「ほめる」!褒めるために叱るのです。

「ほめて育てよう」とか、「叱らない子育て」とか、巷ではいろいろ言われていますが、個人的には、褒めることも大事だし、叱ることも必要だと思っています。
というか、腕白盛りの子どもがいて、本当に叱らないで、育てられるものでしょうか・・・。

確かに、叱るのはしんどいです。
でも、ダメなものはダメだ!と、立ちはだかってくれる人がいることで、子どもは、世の中には思う通りにならないこともあるんだと知り、小さな傷つきにも耐えて、感情にブレーキをかけて、グッと堪える「忍耐力」や「自己統制力」を養っていくことになると思うのです。

ただ、叱る以上に大切なのは、叱ったあとの「立て直し」です。
叱られっぱなしだと、次がんばろう!とはなかなか思えないものです。
それに、ヘタクソな叱り方をすると、かえって意欲を削いでしまう結果になりかねません。

叱ることの賛否は、いろいろあると思いますが、された体験は、予想以上に大きいようです。
自分がされたように、親と同じ叱り方をする人もいるでしょうし、親の叱り方がとても嫌だったと思っている人は、決して同じような叱り方はしません。
いずれにしても、自分がどんな叱り方をされてきたかの影響は大きいのです。

どんな叱り方であれ、大切なのは、「何のために」叱るのかです。
自分で正しく判断できるようになって欲しい、または、適切な対処方法を身につけて欲しいのであれば、「叱る」行為は、むしろ「褒める」ために使う方がいいです。

例えば、止めるように注意したのなら、ちゃんと止めていることを見届けて、そのことを褒める。
何かをやるように注意したのなら、ちゃんとやっていることを見届けて、そのことを褒める。
あくまでも主役は「褒める」であって、「叱る」は脇役。

例え、叱られて不貞腐れていようが、渋々やらされていようが、注意を受け入れたことには変わりないので、そのことを「褒める」。
態度を改めさせたいのであれば、態度を改めるように注意して、同じように最後まで見届けて「褒める」。
つまり、「叱る」は「褒める」ために使うのです。

3対1の黄金比

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では、どれくらい褒めればいいのでしょう。
私は3対1が黄金比だと思っています。
1つ叱ったら3つ褒めるという「褒める」「叱る」の配分が3対1になることを目指すのです。

理由は簡単で、人は叱られると傷つくし、やる気が失せるものだからです。
大人だってそうなのですから、子どもなら尚更です。
やる気が失せるのを見越して、もう一度「よし!頑張るぞ!」と前向きに取り組めるようにする配慮が必要なのです。

親子の間であれば、3対1でいいでしょう。
でも、まだそれほど信頼関係が築けていない間柄であれば、4対1がベスト。
それくらい、人は叱責に脆いということです。
だから子どもに限らず、家族同士、毎日各自30回は、お互いにほめ合うことを意識してみるといいですよ。もちろん自分も褒めてくださいね❣️

叱り上手は、間違いなくほめ上手。
そして、黄金比に対して実践力のある人は、人を育てる能力が高いです。

子育てで培ったスキルは、きっと仕事でも大いに生かせますので、ぜひ黄金比の実践者になっていただけたら素敵だなあと思います。

鶯千恭子(おうち きょうこ)




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