社内ニートの気持ち

あまりに仕事が暇で、毎日ネットサーフィンをするだけの日々なので、時間を有効活用して文を書くことにした。ネットサーフィンもブログ書きもさして変わらない気はするが、消費するよりは生産する方が多少まし。

私が所属する部署は他とは隔絶された小部屋にあって、そこで私を含め同世代3人で働いている。3人で少ない業務を分け合って、空いた時間は各自自由に過ごしたり雑談をして時間をつぶしている。3人で小部屋に閉じこもっているから、時々他の部署の人が訪ねてくる以外は何をしていても咎める人はいない。かくいう私も、それをいいことにこうして文を書いて遊んでいる。


9時 出勤
13時 昼休憩
17時 退勤

毎日必ずしなければならないのは、タイムカードを押すことと、メールチェック。時々面談をして、その処理をして。データ入力をして、郵便物を作って、発送する。

正直言って、面白い仕事ではない。でも、必要とされているから、こんな部署に3人も配置されている。もっとも、ほかの部署の人たちはこんなに暇しているとは思っていないだろうけど。

だいたい、この職場、他の部署もたいがい暇している。お客さんは少ないし、夕方になると現場のスタッフも時間を持て余して井戸端会議を開く主婦のように集まってはおしゃべりしている。私たちが帰るころにはみんな定時退社してほとんどだれもいない。

わたしのだいすきな作家こだまさんの言葉を借りれば、ここは、おしまいの職場なのである。

この職場にいると、しばしば不安に襲われる。おしまいの職場で働いている私は、おしまいの人間になってしまうのではないか。こだまさんのように、ユーモアをもって昇華する余裕もない。

この無限とも思える余白を、どうしてくれようか。

ちなみに、やりがいを求めて転職しようという気は、今のところない。
双極性障害を持つ私にとって、何も起きない日々は貴重なのである。

いろいろに疲れ果てて前職を辞めるとき、先輩は私にもっとハードな仕事ができるはずだから頑張れと言った。病歴4年ともなれば、それが躁状態の私に対する評価であるとすぐに分かった。私にハードな仕事は向いていない。いくら暇でも、やりがいがなくても、ハードな仕事をやるよりはましなのである。

理想の生活は、自分のペースで、知らない人と話さなくていい仕事をすることだ。できれば文を書いて、それがお金になるならそんなにうれしいことはない。

とりあえずしばらくは、この社内ニート生活を、理想の生活に近づくためにありがたく使わせてもらおうと思う。

いただいたサポートは美味しいごはんに変えさせていただきます。