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<セミナーレポート>「ドキュメンテーションの導入メリット~現場の負担を減らす方法とは?~」

スマートエデュケーションの井上です。
2/27(月)に開催したオンラインセミナーのレポートをお届けします。
今回は【ドキュメンテーション未導入園向け】に「ドキュメンテーションって一体なに??」をイチから紐解くセミナーを開催しました。
登壇者:木の葉こども園(熊本県) 園長 富永先生、保育教諭 堀川先生
スマートエデュケーション ナビゲータ 大澤、井上

ぜひセミナー動画をご覧ください!

※こちらからセミナー動画をご覧いただけます。

主体性保育と保育の可視化(54秒〜)


最初に、「ドキュメンテーション」に注目が集まっている背景についてお話ししました。
ドキュメンテーション(場合によってはポートフォリオ・ラーニングストーリーなどと呼ばれるものもあります)を一言で説明すると、子どもたちの活動や育ち・学びの姿を写真や動画、文章などのかたちで記録するものです。
ではなぜ子どもの育ちや学びを記録する必要があるのでしょうか。

乳幼児期には非認知能力を育むことが重要です。他人から与えられるのではなく、自ら主体的に多種多様な体験をすることが、非認知能力を育むことにつながります。

子どもたちが主体的な遊びのなかで何を経験し、その経験が乳幼児期においてどれほど大切なものなのか。そのプロセスを見取ることは、保育のプロである先生方しかできないことです(それこそが保育の専門性ですね!)。そして子どもは園だけでなく、家庭や地域のなかで育っています。見えない力がどう育っているかを可視化することは、園・家庭・地域が連携して子どもを育てるなかで欠かせないことでもあります。

こういったことを背景に、イタリアのレッジョ・エミリア市で生まれたのがドキュメンテーションです。レッジョ・エミリア教育では、子どもの興味関心からいろいろな活動がスタートしていきます。遊びのなかで子どもがどのような力を発揮し、どう育っているのか。ドキュメンテーションは、その過程を保護者や地域に伝えるための記録として生まれました。

実際の事例を見てみましょう。

右側がレッジョエミリアのドキュメンテーションです。子どもの作品とともに、先生がどのような育ちや学びを見とって援助しているのか、子どもたちの育ちや学びがどんな姿として表れているのかなどを文章や写真で説明しています。作品を見るだけではわからない学びのプロセスがよくわかり、また子ども自身が自分の遊びや学びを振り返るのにも役立っています。

日本の事例もご紹介しました。
インターネットで「ドキュメンテーション」と検索すると、いろいろな園さんのドキュメンテーションを見ることができます。手書き、もしくはパソコンで作成し印刷して園内に掲示するというスタイルが多いようです。普段の生活におけるお友達同士の関わりや子どもの心の中、保育のねらいや「10の姿」と関連づけた振り返りなど、記載事項は園によってさまざまです。


「先生同士の保育の見える化」(7分58秒〜)

さて私たちがドキュメンテーションツールを提供するなかでよく聞くのが、「『先生同士の保育の見える化』に一番価値を感じている」というお話です。

「一生懸命に準備をして環境設定したのに、いまいち子どもたちが盛り上がらない」「悩みはあってもベテランの先生には、なんとなく相談しづらい」「相談される側もプロセスが見えないので、アドバイスしづらい」。日々、こんな悩みを感じていらっしゃる先生も少なくないかもしれません。とくに若い先生は、自分の保育に自信が持てなかったり、アイデアに行き詰まったりすることもあるのではないでしょうか。
ドキュメンテーション作成により、他のクラスの様子や過去の事例をみることができたら、先生間で学ぶことができるようになり、安心して保育にのぞめます。

日本ではドキュメンテーションのICT化が進んでいる(10分2秒〜)

日本ではドキュメンテーションのICT化が進んでいます。業務の省力化に取り組む園が増えていること、またコロナ禍で保護者が園に入ることができなくなってしまったことが背景として挙げられます。
弊社もICTを活用したドキュメンテーションツール「おうちえん」を提供しています。強みとしては、スマートフォンで作成しやすい、動画や写真が複数枚掲載できるところがあげられます。

子どもの姿ベースのサイクルで、保育の質を向上させる

保育の見える化は、保育の質の向上にもつながります。

「子どもの姿ベース」で担任の先生がこどもの姿をみて、声を聴いて感じたことをありのままに表現することがドキュメンテーション作成において重要です。
子どもの姿や学びの姿をより深く理解する。そのためには、子どもの姿に多様な側面から光を当てることがとても大切です。
どんな人にもその人の見方や枠組みがあり、その中で世界を見ています。自分一人の見方や枠組みからでは見えない子どもの姿をたくさん見つけることが、保育を豊かにします。
いろいろな見方・考え方が集まって、小さな語り合いが生まれ、子どものもっと素敵な姿が見えてくる。ドキュメンテーションは、そんな好循環を生むきっかけを作ってくれます。

ドキュメンテーション楽しく取り組むポイント(13分27秒〜)

ここから、ドキュメンテーションが園で上手く運用できている園の共通点をご紹介します。
ドキュメンテーションを楽しめるポイントは下図の通りです。
この①〜⑥を現場主体になれるように管理職は環境設定をしていくことが重要です。

木の葉こども園へインタビュー(18分29秒〜)

ここでは、「おうちえん」を導入園している木の葉こども園にインタビューを行いました。

Q:いつからおうちえんは、導入したんですか?
A:2021年10月ごろに導入して、2022年4月から本格運用開始しました。

Q:ドキュメンテーションを始めたきっかけは?
A:ドキュメンテーションは、おうちえんを導入するまでやってはいませんでした。強いて言えば、ブログで園の様子を伝えていましたが、写真撮って、掲載するまで手間がかかっていて、すぐに更新していくことが難しかったです。おうちえんであれば、手軽に作成できるので、リアルタイムの情報を広報活動の一環として先生からの発信ができて助かっています。

Q:おうちえんを導入したきっかけは?
A:直接的には園に送られてきたDMをみたことがきっかけでした、知っている園がおうちえんを導入されていて、園だより・クラスだよりのペーパレス化できる事例を見て、導入しようと思いました。これまではPDFで配信しており、保護者にとって見づらい形式だったので、改善できて満足しています。

Q:活用方法は?
A:月1のおたよりの配信と週に1度の子どもたちの様子や成長を掲載しています。(木の葉こども園の事例をご覧いただく)

Q:おうちえんを導入したことによる現場の先生のご反応はいかがですか?(業務量や保育の姿勢の変化)
A:スマホで簡単に作成することができ、現場負担が軽くなって助かっています。保育の姿勢でいうと、振り返りがしやく子どもたちの成長の様子を共有しやすくなりました。

Q:写真撮影・動画を取るタイミングはいつですか?
A:園のスマートフォンがあるので、散歩や日頃の保育を子どもが夢中になっている様子を撮っている。

おうちえん活用のデモ(36分14秒〜)

木の葉こども園の堀川先生におうちえんのドキュメンテーションを作成していただきました。

他にもおうちえんの活用方法は様々!

季節の行事
遠足
お誕生日

最後に

おうちえんは、翌月末まで無料でご利用いただけます。
ぜひ一度試しにご活用いただければと思います。
下記URLより、お申込みください。

資料請求もこちらから

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