Audiostock１年目 2022年実績報告
元々、このテーマで投稿するつもりはなかったのです。報酬金額を言いたくなかったので（どうしても、お金の面が目立ってしまう…）。
でも自分のために分析を進めた結果、件数を伝えるだけでも、誰かの参考にしてもらえるかもしれないと思い、書かせて頂くことにしました。
そして、私の楽曲を選んでくださった方、活動に関与してくださる全ての方へ感謝の気持ちを込めて。
おかげさまで、無事、充実したAudiostock１年目を完走出来ました。
いつも本当にありがとうございます！！
1.運営スタンス～「数」にこだわった1年間～
実績報告の前に、どんなスタンスで取り組んでいたかを書いておきます。
Audiostockを始めるにあたり、私は何も分かって居なかったので、まずは公式ホームページの「よくある質問」を何度も読みました。
この中で「作品が売れやすくなるコツはありますか？」という問いがあり、示された項目のうち、「季節を踏まえる」「多くの作品を登録すること」を強く意識して取り組みました。
私はAudiostockでの楽曲販売を始める前の年から、「毎日即興」に取り組んでいました。（詳しくは以下のコラムを参照ください）
元々、日本の四季の移り変わりを意識して、ピアノ作曲をすることが多かったので、「毎日やる」ということ以外は、自分にとってはお馴染みのこと。
なので、取り組みも継続しやすかったです。
Audiostockでは、この「毎日即興」から販売に相応しいと思えたオリジナル曲の他、寝る前の即興演奏、数年前位の過去曲、童謡・クラシックなどのパブリックドメイン編曲、コンペ挑戦曲などを順次登録していきました。
また登録する曲の長さは、５秒前後、15秒、30秒、1分、2分、3分以上あたりの使い分けをしました。（ここけっこうポイントかも。）
その他、セミの鳴き声などの「効果音」にもチャレンジ、登録しました。
登録件数は毎月30件以上を目標にしました。これは仕組み上、収益率が最大になることが理由でした。加えて「多くの作品を」というAudiostockさんの指針があるので、「多く」を目指し登録を続けてみることにしました。
２．2022年実績報告
(1)毎月の登録件数
無事に毎月30件以上登録を達成し、12月末では459件となりました。
〈以下補足〉
・うち「パブリックドメイン（PD）」は29件。季節の童謡やクラシックを登録。
・うちコンペ挑戦曲は16曲。コンペ通過は叶わなかったものの、選んでいただける機会も多く、私自身が興味を深めたい音楽ジャンルが増えたことに強く感謝。
・うち「過去曲」が62件を占めます。過去曲はまだ400曲程度あり、精査が追い付かないので、少しずつ進めていきます。
(2)ライセンス販売実績～沢山選んでいただきました！！～
さて、ここまでが長くなりましたが、ようやく「実績報告」です。
報酬金額を言わずに、どのように伝えるかを迷いましたが、このような形にさせて頂きました。
ライセンス販売とは、動画のBGMやイベントのBGMにご利用いただくためのもの。
販売実績は大きく２つに分かれます。
■一つは「単品ご購入」。昨年実績は19件でした。正直、私にはご縁が無い販売分野だと思っていたので、購入いただけた時は本当に嬉しかったです。
１曲あたり、3,300円、2,200円、1,100円のいずれかの金額で販売中ですが、例えば3,300円のものをサッと買って頂けたときなど、素直にとても嬉しかったです。（ご購入の都度、システム的にメールを頂けるのも、とても励みになっています。）気に入っていただき、本当にありがとうございます！！
それと、あくまでも私の場合でですが、
「単品購入いただいたものは、定額制では多く選ばれていない」ものも散見されました。
沢山聴かれなくたって、誰かに深く刺されば、単品の金額で買って頂けることもある。そんなことを実感できました。
■もう一つは「定額制でのご購入」。例えばBGM楽曲をご利用される方が個人様の場合、500円で全タイトル使いたい放題といったものです。（企業様の場合は別プラン）
私のメイン収益はこちら側ですが、定額制のおかげで、気軽に選んで頂ける場があることにとても救われているなぁと率直に思います。
定額制では、昨年606タイトルの楽曲を選んで頂きました。（効果音は3タイトル）。
この「タイトル」は私が今回そのように呼んでいるだけですが、
例えば「春」というタイトルの曲が200円分売れたら「1タイトル」という数え方をしています。
実際は、１タイトルで500円の報酬を頂けたものもあれば、１タイトルで１０円等の報酬だったものもあるので、均一な重みの数字ではありません。
ただ（ここから重要）
「月ごと、購入して頂けたタイトル数と報酬金額は比例している」と言えます。あくまで、私の昨年実績での場合でですが。
具体的な報酬は控えますが、「数」にこだわって登録を進めて良かったと思える結果となりました。
【参考曲その１】紅葉の帳
「ライセンス販売」の中で、単品購入もいただき、さらに定額制プランでも多く選んでいただいた作品。琴（13弦箏）メイン曲でのコンペ挑戦曲です。
コンペのおかげで、箏は大好きな楽器の一つになりました。DTMでの素晴らしい音色（箏姫かぐや）にも心から感謝です！
【参考曲その２】翠雨
こちらも「ライセンス販売」の中で、単品購入もいただき、さらに定額制プランでも多く選んでいただいた作品。
「毎日即興」の中で、暦生活さんの記事で知った季語「翠雨」のイメージでピアノ即興した曲。ピアノ即興のストレートな表現を気に入っていただけた時は、本当に嬉しいです！！！
(3)音楽配信実績～沢山選んでいただきました！！～
こちらはライセンス販売とは異なり『聴いていただく』ためのもの。
「正直、こんなに聴いてもらえるとは思わなかった」っていうのが素直な感想。やってみて良かったです。
Audiostockさんへ楽曲登録し、無事審査通過すると、オリジナル曲かつ１分以上の楽曲については「コンピレーションアルバムで配信するか否か」を選ぶことができます。（コンピレーションアルバムとは、他のアーティストさんと共にAudiostockさんセレクトで音楽配信頂くもの。）
もし機会を頂けるなら…と思い、該当する楽曲は全て配信希望の申請を出していました。
その結果、昨年１年間で、コンピレーションアルバムでは計７８曲配信して頂くことが出来ました。選んでいただき、また諸所の手続きをお取りいただき、本当にありがとうございました。
また私個人でのアルバムからも計101曲配信させて頂きました。（こちらの諸所のお手続きは全てAudiostockさんで対応いただいています。本当にありがとうございます！）
そして、サブスクでの視聴実績です。
昨年248タイトルの楽曲を選んで頂きました。
この「タイトル」は私が今回そのように呼んでいるだけですが、
例えば「春」というタイトルの曲がサブスクで視聴され、計1,000円分の報酬があったなら「1タイトル」という数え方をしています。
実際は、１タイトルで500円の報酬を頂けたものもあれば、１タイトルで0.5円等の報酬だったものもあるので、均一な重みの数字ではありません。
ただ（ここから重要）
「四半期ごと、配信の累計タイトル数と報酬金額は比例している」と言えます。あくまで、私の昨年実績での場合でですが。
具体的な報酬は控えますが、「数」にこだわって登録を進めて良かったと思える結果となりました。
【参考曲その３】Monochrome
音楽配信開始当初からずっと聴いて頂けている１曲。寝る前の即興演奏。
【参考曲その４】ひまわり
10月～12月の配信で、突然沢山聴いて頂いた曲。８月に配信したときは全然聴かれなかったのに…南半球の方が沢山聴いてくれたのかな？？数年前の過去曲（即興演奏）なので感慨深いです。お聴き頂き、本当に有難いです。
３．まとめ
Audiostock１年目。
「数」にこだわり、沢山の楽曲を登録したことで、新たな世界が開けたなぁと感じています。
数にこだわって続けられたのは、毎日即興の習慣があったことと、BGM界隈で求められる曲の長さは色々あると気付いたことだったと思います。
「作曲するぞ！」と意気込むと、それなりに長い曲を作りたくなるし、そうじゃないといけない気もしてくるものですが、年度途中で「ジングル」呼ばれるジャンルに気付き、5秒前後、15秒、30秒あたりのラインナップを揃えるようになってから、選んでいただける機会が増えたと思います。
はじめてライセンス販売で単品購入して頂けた曲は、こちらのピアノジングルでした。暦生活さんの記事を読み、その時の気持ちで演奏したピアノ即興演奏です。３月の出来事。とても嬉しかったです。
Audiostock ２年目となる今年は、
「数」は少し控える方向で（とはいえ毎月10～20曲は作ると思います。）
まずは、１年目に気付いた課題、コンペ挑戦を通じてより深めたいと思った分野の勉強を中心に過ごしています。
３月までは勉強中心に日々の想いで作曲をし、
４月からは改めてコンペに挑戦するなど、取り組んでいきたいと思います。
もし、この実績報告が、どなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました^^!!