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"0!"はなぜ"1"なのですか?📘"算数"の視点で考えてみよう!

"0!"はなぜ"1"なのですか?


5!=5×4×3×2×1=120
4!=4×3×2×1=24
3!=3×2×1=6
2!=2×1=2
1!=1×1=1
0!=0×1=1
・・??

高校数学で出てくる「階乗」…。
計算自体は,小学生でもいけそうですね。
ただよく見ると,最後の"0!"だけが合わない。
計算上,"0×1=0"のはずです。

階乗は,場合の数と確率の分野で登場します。

例題A)3・4・5の3つの数字を使って3桁の整数を作るとき,何通りの数字ができますか?
答えA3!=3×2×1=6通り
実際に並べてみましょう。
345
354
435
453
534
543

👉計6つです。

最初の疑問に戻りましょう。
例題B)1桁の数字を作るとき,0~9個の数字を使わない並べ方は何通りですか?
答えB0!="0"×1=1
これも,実際に見てみましょう。
9の数字をどれも選ばないという選択が1つ=「なし」が1つ=「0」が1つ
👉1つです。

つまり,「0×1」を「""(選ばないという選択1つ×1」と考えることで,納得できそうです。この分野での""の扱いは「ゼロを1つの数字または概念としてカウントする」と見る必要があります。0!=1でなければ都合が悪い…(◞‿◟)…。世の中の物事を数字にして計算するのが数学ですから,そんなに不思議なことではありません。

どの教科にも「決まり事」があります。長年の人類の英知の賜物です。しかし,研究とともに「これまでの真実」が覆される可能性もあります。

学習には,「謙虚に学ぶ姿勢」と「疑問を持つ姿勢」の両方が求められます。何ごとも「バランスの良さ」が大切…。一方に偏ってしまうと,視野が狭くなってしまい,学習の持つ意義と逆行してしまう可能性があります。自分がどちら寄りなのかを見極めて,足りない方の姿勢を意識してみることもも良いかもしれません。



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