厄年、見直しませんか?

 お正月に初詣に行って、厄年のことを考えていました。

 厄年は、男性だと就職・昇進・定年退職くらいの年齢設定なので、日本人が会社に雇用されて働くようになった戦後に出来たような「創られた伝統」なのではないか、そして人生100年時代を迎えるにあたって、再構築されるべきではないかと考えたのです。

 そこで、調べてみようと思い、まずwikipediaをみたところ、さっそく違うことが判明しました。厄年は平安時代にはその存在が確認されており、『源氏物語』にも出てくるとのことでした。しかも、史料によっては99才とか105才という設定もあり、人生100年時代すら先取りされていたようです。

 ただ、すべての人を男女に2分割できなくなったり、寿命が伸び、個人ごとに多様な人生のステージを歩むようになっている現代、一般的な厄年設定の再構築というのはあってもよいのかなと思いました。

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