プロダクトマネジメントを読みました

これは コネヒト Advent Calendar 2020 7日目 の記事です。

こんにちは!普段はエンジニアをやりつつ、個人開発をしてる otukutun です。(飲んだビールを記録できるアプリです。よかったら使ってみてください。)

はじめに

今回は最近読んで良かった本の紹介をします!今回読んだ本はこちらです!(この本は現在弊社の有志で輪読会を行っています)

最初は著者を調べてもつくったプロダクトが出てこなくて、斜に構えながら読んだのですがとても共感できる良い本でした。(疑ってすいません!)なにかサービス開発に携わった事がある人ならどっかで似たような経験あるぞと共感しながら読み進められると思います。

内容と感想

本の内容はサブタイトルになっている、「ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける」をどうやって実現するかかという話をプロダクト開発の役割と戦略、プロセス、組織という観点から書かれています。タイトルは「プロダクト」ですが、それ以外のことにも話を向けていて、この本はプロダクト開発のプロセスだけではなく、組織などにも目を向けていて参考になることが多いと思いました。プロダクトマネージャーをやられている方以外の方も、例えば組織作りされてる方も参考になる箇所はありそうだなと思いました。

またこの本はマーケットリーという架空の会社を題材として、会社としてうまく行かない状態から組織がどうやって成果思考(この本で言うところのアウトカム思考)になってユーザーに使われるプロダクトを作れるプロダクト主義の会社になっていく過程が書かれていています。


いくつか気になった点をピックアップして行けたらと思います(いろんな観点でプロダクト開発を良くする方法が書かれてますが、私はプロセスにばかり興味がいっちゃいました・・

プロダクトマネージャーはミニCEOではない
プロダクトマネージャーが魅力的なポジションだとは思いますが、1プロダクトマネージャーは人事権をもっていない、予算配分の操作が難しい、採用権限もないなどCEOというには程遠い存在なのかなーと思っていたのでそこを明記しているのは好感が持てました。そうなると、何ができるの?!となりそうですが、そこはこの本に書いてあります。

ウェイターのプロダクトマネージャー
顧客に直接どんな機能がほしいかを聞いてそれをつくるけど、それが実際は使われなくてどんどんサービスの魅力が低下していく〜みたいなことは言葉としてあるけど、進め方によっては避けがたいものがあるのかな〜と思いますし、程度の差はあれどよくある話なのかな〜とも思いました。

ちゃんとした実験が不要なとき
機能を作る上でのユーザの問題は把握できたらどうやってつくるのかを話すことになると思いますが、どんなソリューションが良いかを試す実験は必ずしもする必要ないよという話が書かれています。コンシェルジュ実験やオズの魔法使い、コンセプトテスト(Dropboxで有名な開発する前に動画作って検証したお話)などの手法を使わないで良いケースもあるってのは良心的かなと思いました。それらの実験はそれなりにコストがかかりますし、場合によってはオーバーだと思うのでそこらへん書かれてるのは思いました(個人的にはA/Bテストもそれなりにコストがかかると思っているので

おわりに

他にもピックアップしたい箇所は無限にでてくるのですがそれは個人的に共感度が高い箇所をピックアップしてみました。

年末年始で技術書以外を読みたいと思った方にページ数も多くないのでサクッと読めると思うので気分転換がてら読んでみてはいかがでしょうか。

明日の記事は fortkle さんです。どんな記事が出てくるか楽しみですね!