すれ違いを減らす方法

私の働き先の新人アルバイトが、店長と喧嘩して一ヶ月で辞めた。

お互い悪い人ではなかったし、それぞれから愚痴を聞いて噛み合っていない部分があると感じていたが、どうにもできなかった。

すれ違いが、互いの心を傷つけていることに胸が痛んだので、今回はそれらについて考えてみる。



①怒ると叱るの違いを考える

今回新人が辞めることになったきっかけは、業務内容の注意がきっかけだった。

店長のほうは言葉が足りなかったし、新人は自分の人格を否定されていると捉えて怒りが湧いたのである。

怒ると叱るは違う。

怒るは、怒り手の感情をぶつけているだけ。叱るは、相手を思ってより良い方法を教示すること。

自分がどうみられているかに気を取られがちな人は、人格の評価と行動の評価を分けて考えられない。行動の一部を指摘しているだけなのに、自分の全てを否定されたと捉えるから相手を恨む。これは劣等感の特徴でもある。

もしも叱られて心が折れそうなときは、「あなたのこと大好き♡なんだけど、ここを直してくれたらもっと好きになるな〜♡♡」と言ってるんだと考える。大丈夫、相手は、失敗もするあなたのことが好きだと思う(知らないけど)。

(怒る人からは、素直に逃げるべし)



②相手との違いを考える

何が好きで、何を考えて何を見ているかなんて知る必要はない。自分と比べて何が違うのかを考えると、相手の像は自ずと見えてくる。

相手を理解するとは、自分と相手の違いを理解することである。


感受性は、全ての生き物と交わるためにある。

自然が美しいとか、猫がかわいいとか、人以外に湧く情動もそれらとコミュニケーションをとるためのツールなのである。

人とのコミュニケーションもまた、見つけるのではなく感じとるものなのだ。



③自己主張しない

言いたいことを言わないから、すれ違う。

人は結局、言葉にしないと伝わらないのだ。

、「私はこういう人間なんだ」という主張もまた、盲目にさせるので注意が必要である。


闇のなかでは光があるのがわかるけれど、光のなかでは闇の存在は分からない。

昼間に星が見えないのと同じである。

自分を認めてもらうことばかり考えていると、相手のことが見えなくなる。

自分を認めてもらえてないと感じたら、まず相手のことを考えてみる。それからさりげなく自己主張するとよい。



④働くことで得られる最大の恩恵は、お金よりも人間関係を育める環境である

賃金が低かったり、人間関係がよくなくて「自分にはもっといい場所があるはずだ」と転職を繰り返す人がいるが、実際はどんな職場もどんぐりの背比べだったりする。

どんな職場にも、キツイ仕事や嫌な人はいる。心や人生に影響を及ぼす場合は今すぐ辞めるべきだが、それらに支障がない範囲ならば、耐えてみるのもありだと思う。


働くことに不満を感じたときは、お金よりも「人間関係を育める環境」に感謝すること。

人は人と関わらなければ生きていけない。大人になると友人とは数ヶ月に一度しか会えないなんてことが多くなるが、職場の人とは週五で会える。誰かと一緒にいられることは、何よりの幸せなのである。

なんとなくそりが合わない人とも、うまくやっていく方法を模索できる環境は、結果として大切な人を守ることに繋がる。

「ありがとう」の気持ちは、自分の心を救ってくれるはずだ。



④感覚が麻痺してきたら、素直に離れる

ここまでは、今の環境でどう過ごすかについて書いてきたが、「納得いかない」と思ったら素直に離れる(辞める)こと

環境にも人にも相性がある。積極的に仲を深める必要のある人もいれば、最低限の接触しかしないほうがいいことだってある。納得いかないことがあれば、それは相性が合わなかったということだ。


納得がいかないのに働くのが一番良くない。

感覚の麻痺が一番身体にも人生にも良くない。


①〜③で言っているのは、結局いかに納得するかということだ。

人生そのものも、違和感を納得していくことが生きることである。



自分を活かすために、働いていこう!











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