目上の人に気に入られるデメリット,etc.

職場で目上の人に気に入られてしまい、結果人間関係で揉めて仕事にも影響が出てしまったため、今回の事のあらましをまとめると共に、目上の人に好かれるデメリットと対処法について考えてみる。


・何が起こったか

まず前提として、私は運送会社のある営業所で働いている(自分の所属先を営業所Aとする)。現在は閑散期で、会社全体の請け負う仕事量が減っているため、週末はいくつかの営業所から仕事と人員を集めて合同で仕事を行う必要がある(合同で仕事をする際の集約先を営業所Bとする)。そのため、営業所Aの従業員の一部は、毎週末に営業所Bへ行って仕事をしている。
つまり、私は営業所Aの従業員の一人で、また毎週末に営業所Bに行って仕事をしているメンバーの一員でもあるのだが、その営業所Bの現場リーダーと親しくなり過ぎたのが事の始まりとなる。私だけあだ名呼びで、他の人とは違う仕事を任されたり、制限が緩かったりして、気付いた時にはいわゆる特別扱いを受けるようになっていた。
私としては、普通に仕事をしにきているだけだけれども、せっかく一緒に働くなら仲間として親しくできたらいいなという考えではいた。しかし特別扱いをされていることで、気付いた時には、営業所Aのメンバーからは「媚びを売ったり、取り入ったりしている嫌な奴だ」という目で見られ、営業所Bの人からは「現場リーダーを調子に乗らせている迷惑な奴」という風に思われてしまっていたのである。


・特別扱いを受けたときの対処法

私はバカなので、最初それが特別扱いだとは気付かず、ただ遊ばれているだけだと思って犬みたいに喜んで反応してしまっていた。しかし、仕事をする上では同じ職場の人たちとの公平性と、公私を分ける割り切った振る舞いは、良好な人間関係のためには勿論、円滑に仕事を進める上でも個々の能力以上に重視されるべきものではないだろうか。

よって、もし特別扱いを受けたときには、それに乗らないこと。スルーすること。私は仕事に来ているだけですというスタンスを貫くことが大切である。


・仕事の人間関係を考える

仕事は仕事だと割り切って考えることは、自分も相手も守る重要なスキルである。しかし、だからといって職場の人と親しくなってはいけないのかというとそうでもなく、むしろ親しくなることで団結力や総合的な仕事の質が上がり生産性の向上にも繋がることもある。

働く意味とは何かという問いに対する答えとして、「職業の三要素」というものがある。

「経済性」収入を得て、自分や家族の生活の維持や向上をすること。
「社会性」社会の一員として、働くことを通して社会に貢献すること。
「個人性」職業を通して個性や能力を発揮し、自主的に目標や理想を実現すること。

職場の仲間たちと親しくすることは、「社会性」の項目にある社会貢献の一つでもあり、自分が社会の一員であることを実感し自己肯定感を育むことを助ける働きも持っている。
つまるところ、何事もバランスが大事ということである。

余談だが、学生が総合や現代社会の授業の中で一度は聞いたことがあるであろう、この「職業の三要素」は誰が提唱したのか気になって調べてみた。
当たり前のように色々な資料で使われているため、中々出典を見つけられなかったのだが、どうやら社会学者であり渋沢栄一の孫であった尾高邦雄(1908年-1993年)が、マックス・ヴェーバー(ドイツの社会学者、1864年-1920年)が提起した職業倫理について研究し、独自に解釈していった末に生まれたのが始まりのようである。尾高邦雄の研究は日本の社会学のみならず、世界の社会学の「職業社会学」における嚆矢であったため、この概念は後に日本の職業概念の標準形として扱われるようになっていったのだとか。



・個人的な人間関係の問題点を探る

今回、目上の人に気に入られてしまい、無意識のうちに調子に乗ってしまっていた結果、自分の営業所内での立場が危うくなるほど割と大きなやらかしになってしまったため、ここ最近はまたストレスで不眠になってしまった。正直とても辛い気持ちで、過去のトラウマが何度もフラッシュバックして、大変メンタルが弱っているので、自己満足のため以下に私自身の人間関係に関する考察をまとめていく。他人にとってはあまり価値がないと思うので、読んでも読まなくてもいいと思う。


・私個人の人間関係の特徴

私はバカがつくほど馬鹿正直で、生き方が不器用で、挙動不審でちょっと変わっているので、好き嫌いが別れるタイプである。

私のことを好きになる人の特徴としては、同じく不器用な人か、ちょっと変わっていると言われるタイプが多い。また、良くも悪くも年齢や肩書きに物怖じしないため、年齢や立場が離れている人ほど好いてくれる傾向があるように感じる。
私のことを嫌いになる人の特徴としては、一番多いのは器用な人である。なんでもそつなくこなせて、本音と建前をうまく分けることができて、当たり前のことを当たり前にできる人にとっては、思ったことがそのまま口に出てくるしあらゆる物事に正面衝突して事故ばかり起こしている人間は理解できないし目障りのようである。また、良くも悪くも素直なので、愛着障害を抱えた若者からも嫌われる傾向にある。


・私の問題点

私は過去の経験から、集団の中から排除されることを強く恐れており、愛想笑いや過剰なリアクションを取りがちで、その結果調子に乗ってなめられるか、人に取り入ろうとする嫌な奴だと思われて嫌われることが多い。
また変わっていると言われることがコンプレックスに思っており、普通であれるように、普通に見えるようにとにかく毎日が必死である。変な人であること自体はやめられなかったとしても、協調性を持ち人の輪の中で生きていたいと願っている。
これらのことから、少しでも人間関係に波風が立つとストレスで体を壊すか不安に支配されて日常生活に問題が起きてしまう。しかし、起きてしまった出来事はもうしょうがないので、前向きに考えて後処理ができるようになることと、多少は他人のことを気にしなくなる図太さの獲得が、私の今後の課題である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?