タモさんトンネル

皆さんは世にも奇妙な物語というテレビ番組をご存知だろうか? これはその番組内で起きた本当にあった話である。*嘘です。

 冒頭で真っ暗な部屋でタモさんが語りを始めるのが世にも奇妙な物語の恒例だが、今回は少し趣向を変えてみようという企画が立ち上がった。それは、有名な心霊スポットのトンネルの奥からタモさんがカメラに向かってゆっくりとこちらに向かって歩きながら語りを始めるというものだった。正直ベタな演出だが何かが映り込んでいたら撮れ高もある。ホラー番組らしい演出であった。しかしタモさんは乗り気ではなかった。行きのロケバスでも終始不機嫌そうなタモさん。大御所の不機嫌な態度にロケバスはバカ気まずい雰囲気を漂わせながら目的地のトンネルに着いた。

AD「ここが有名はAトンネルかあ 流石に雰囲気あるなあ  ね! タモさん!」

タモさん「、、、 早くロケ始めようや」

皆んな「、、、、」

タモさんをトンネル内に送り込み撮影は始まった。

AD「タモさん入られまーーーす!! カウント3秒前から!!よーーーい!!!  3!  2! 、、、、、」

勢いよくカウントを始めてカメラを回した。しかしいくら経ってもタモさんはトンネルの奥から姿を現さなかった。心配したディレクターはカメラを止め急いでトンネル内のタモさんの安否を確認しに行く事になった。こんな事で大御所の身に何か起きたら大変である。ADがトンネルに入って5分後にスタッフの携帯が鳴った。「まさか何かあったのか?」 急いで電話に出た。しかしトンネル内は電波が悪いのか上手く聞き取ることが出来ない。

AD「…..か…..めん……..い!!!!!」 ザーザー

スタッフ「、、? 聞き取れません!! なんですか?!?!?!」

AD「か….い…..ん….た……だ!!!!!!」ザーザー

スタッフ「だから聞き取れませんて!!!!!」

AD「か….い….めん….たい…..だ!!!!!!」 ザーザー

スタッフ「海綿体、、、?」

AD「海綿体だ!!!! 巨大な海綿体がある!!!! タモさんがそこで寝てる!!!!!!早く来てくれ!!!!!」

意味が分からなかった。しかしただ事ではないと思いスタッフ一同がそのトンネル内に入った所、顔面真っ青なADと巨大な海綿体をベッドにして熟睡しているタモさんが居た。ことの顛末を聞く為に急いでタモさんを起こした。

タモさん「ごめんごめん 昨日徹マンしてたからさw  これ出して寝てたw さあ 撮影再開しよっか?」

スタッフ「、、、、はい、、、、」

それからそのトンネルは「タモさん海綿体パンパントンネル」として半ば都市伝説のように語り継がれ。今もこの世の何処かに存在している。後にADはインタビューでこう語った。

AD「大御所って海綿体も操れるんすね、、、正直やってけないって言うか、、w  なんつうか、恐怖。まあ怖かったすねw  、、、、もういいっすか? 時間ないんで あざした。」

余程その事を話したくなかったのか、現在ADを退職したその男性は逃げるようにその場を後にしたという。さて、今回の怖い話は如何だったでしょうか? トンネル内に大御所の海綿体がパンパン 不思議ですよね。次、そのトンネルに次に入るのは 「あなた」 かもしれませんよ?


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