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全宅ツイ会館建設プロジェクト(序)

最初はいつものTL上の冗談でした。

いつもやってるじゃないですか。そのノリにノリで返してくるのが全宅ツイ。

さらにノってくる人が出てくる。

「プラン下さい」って言われて描かないでなにが設計者なんですか。描きますよね。

最初はシェアハウスで描こうと思ったんですよ。
ただ、ここに大きな障害がありました。

東京都安全条例
第十九条 共同住宅の住戸若しくは住室の居住の用に供する居室のうち一以上、寄宿舎の寝室又は下宿の宿泊室は、次に定めるところによらなければならない。

一 床面積(下宿については、附室の部分を除く。)を七平方メートル以上とすること。

ダメじゃん。
だって敷地面積12㎡だよ?容積率300%をマックスで使ったって1フロア1室で4階建て4室くらいが限界。寄宿舎の共用設備とか考えたらとても成立できない。
そもそも、普通に作ったら階段だけで終わる敷地。

しかし、ジョサイアコンドルから続く140年の歴史を持つ日本の近代建築史には必ず偉大な先人の知恵があります。

ネス◯要町先生。

都内一等地にありながらその部屋の大きさは5㎡程度。厳しい東京都安全条例を驚きの方法で脱p…もとい克服されています。

それは

必殺「シェアオフィスと言うことで」


そう寄宿舎や共同住宅等には床面積の制限がありますが、シェアオフィスにはその規制が存在しません。(今のところ)
まぁオフィスだけど仕事の根を詰めすぎちゃって寝ちゃう場合もあるしね。仮眠用のベッドがあっても、オフィスだからこれ。

これだ!

ということで作ったらプランがこれ。

3階建て扱いにすると色々面倒なので1階のうどん屋さんは半地下にして地階扱いにして、地下1+地上2。3層目には垂直梯子で出入りする。

頭おかしい。自分で描いといて何だけど、正気の沙汰じゃない。

このプラン持って地主の所に飛び込もうとするとかもうノリを通り越して狂気。

今振り替えれば

「誰か止めるやついなかったのか。」

に尽きる。

そしていつの間にか運命の歯車は誰も止められないまでに加速度がついていった…。

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