見出し画像

【第1話】夫に未来人の疑いを持ったきっかけ

最近になって夫が未来人なんじゃないかと疑いはじめている。
70%から80%くらいの確率で未来人じゃないかと見ている。
降水確率なら必ず傘を持って出かける程度には、私は夫が未来人だと思っている。

これをnoteに書くことにした理由は、ただ誰かに悩みを聞いてほしいとかそういうのではなく、この状況をなんとなく楽しんでいる自分がいて、こんな楽しいことならシェアしなきゃ!という義務感のようなもの芽生えたからだ。

現代人を代表して、未来人の生態を記してやる。
(これが浮気の疑いなら楽しめなかったかもしれない。別の意味でテキスト化していたかもしれないが。)

夫とは知り合って10年と少し、結婚して5年ほど。
知り合った当初は特に未来人っぽい雰囲気は無かった。
でも、iPhoneは3Gから使っていたので、今になって思えば未来人の尻尾は当時から見えていたのかもしれない。

疑惑のきっかけその1 新型コロナウイルス

夫への疑いが強くなったのは、新型コロナウイルスによるマスク不足が起きた頃からだ。

わが家は、なぜか夫がマスクをストックしていたので、マスク切れになることはなかった。
コロナが登場する1シーズン前から夫は冬にマスクをするようになっていたため、ひと冬分のマスクが常備されていたのだ。

当時は
「マスクがあってラッキー!」
ぐらいに思っていたが、タイミングが良すぎる。

1シーズン前から業務用の20Lタンクのアルコールも買ってたし。

夫の
「アルコールは腐らないし多いほうがコスパが良いから」
という発言も、今となってはカモフラージュに思えてきた。

疑惑のきっかけその2 VRへのスタンス

夫はVRゴーグルへの反応が早かった。

どれくらい早いかというと、2012年にクラウドファンディングサイトのKickstarterでOculus RiftというVRゴーグルが登場した際に、真っ先に投資したくらいだ。

ちょうどその時期にキックスターターをチェックし始めて、品物が届いたらすぐやめて、今はもうクラファンなんて見向きもしていない。

私もPSVRが出て、ヨドバシカメラに行列ができているのを見た時には「VRって流行ってるんだな」くらいの認識にはなっていたが、それが2016年なので、私より4年早くVRに目を付けていたことになる。

しかし、それだけならただの新しもの好きという見方もできる。

私が違和感を感じたのは、VRに対するその後のスタンスだ。
VR熱でヒートアップするわけでもなく、その後のVRの盛り上がりと落ち着きに一喜一憂するわけでもなかった。

Googleグラスのニュースが出た時にも、私が
「Googleグラスだって。こりゃ流行るね。」
と投げかけたが、夫は
「うーん、そうだね」
と低めのテンションで返ってきたので、コイツVRやARにもう飽きたのかよと思ったくらいだ。

ただ、Googleグラスはそのあとプライバシーやらなんやらであまり普及しなかった。
夫はそれを知っていたからあのテンションの低さだったんだと私は思っている。

たぶん、夫はVRやARの展開を知っているんだろう。
Oculus Riftもアンティークを愛でるような意味で買ったんじゃなかろうか。

疑惑のきっかけその3 自動運転の話

夫は交通事故のニュースを見るたび
「人間みたいに運転能力にばらつきがあるドライバーに運転任せたらそりゃ事故は減らないわ。」
と言っていた。

当時は妄想ヤジ飛ばしおじさんと思っていた。
だが、テスラの自動運転が出てきたときに
「おや?これは夫が言っていたアレか?」
と思った。

その後の自動運転のニュースを見てると、未来における自動運転社会の常識がじわじわと夫の感覚ににじり寄ってきているような感覚をおぼえる。

あのヤジは、未来人による現代人へのマウンティングなのだろうか?
それとも、いつまでも危険な常識に疑いを持たない旧時代人への怒りなのだろうか?

ちなみに、夫も現代では運転するが、超安全運転だ。
車間距離をしっかり取るので、生き急いでいる車によく割り込まれている。

そのたびに「あらあら、お上手な運転でちゅねー」と煽っているのでおもしろい。

未来人は煽り運転への耐性が高いのかもしれない。

疑惑から確信へ アベンジャーズ エンドゲームの話

「コイツ、未来人なんじゃないか?」
と確信したのは、アベンジャーズエンドゲームを一緒に観ていた時だ。

ネタバレにならないように濁すが、キャプテンアメリカが最後にゴニョゴニョとなって現れるシーンで、夫が珍しく泣いていた。

私は正直、夫がどういう感情で泣いているのかわからなかったので、あとであのシーンの何が良かったのかきいてみたのだが、
「あんな生き方ができたら理想的だなと思って」
とのことだった。

答えをきいてもわからん。共感できん。

と一瞬思ったものの、とりあえず感情をトレースしてみようと思った。

仮に夫がキャプテンアメリカと同じことをするとして・・・と想像した瞬間、ピンときた。

コイツ、やり直しなのか憧れの時代を生きたいのかわからんが、とにかく過去に生きる者視点で感情移入してるな。


夫に未来人の疑いをかけ始めてから、夫の行動すべてが観察対象となった。

夫がおかしなことをすれば、それは未来人が尻尾を見せた証拠だ。
多少長く住んでいたところで、本性はそう変わらない。
私の知る限り、未来人のサンプルは夫しかいない。
未来人の生態を観察してやろう。

そう考えるだけで、夫を見ているのが楽しくなった。

このnoteでは、そんな未来人である夫の生態を、プライバシーに配慮しながらも赤裸々に記していく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?