見出し画像

水道水は何日くらいで腐るのですか?

 水そのものは無機質のため腐ることはありませんが、水道水には塩素で消毒されているとはいえ、不純物や微生物が微量に含まれています。水道法では、家庭の蛇口で0.1mg/L以上の遊離残留塩素を保持することが定められており、この塩素の効果で雑菌の繁殖を抑えることができます。(Search Labs | AI による概要)

1 水道水の保存期間

 警視庁のホームページには次のような記載があります。
 水道水は塩素の効果で雑菌等の繁殖を抑え、常温で3日、冷蔵庫で10日程度(飲用)保存できます。また浄水器を通した水や白湯は塩素の効果が弱まるため長期保存(飲用)には不向きです。災害時の飲用水は長期保存が可能な市販のもの、生活用水は水道水の汲み置きを利用する等、備蓄の参考にして下さい。
 上記の保存期間はあくまでも目安なので、実際の保存期間は季節や保存場所によって変動する点には注意してください。

 2 水道法で残留塩素の上限は?

 水道法第22条では、衛生確保のため塩素消毒を行うことが定められており、残留塩素濃度は、水道法施行規則第17条第3項において、以下のように定められています。
               記
「給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。ただし、供給する水が病原生物に著しく汚染されるおそれがある場合又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を多量に含むおそれがある場合の給水栓における水の遊離残留塩素は、0.2mg/L(結合残留塩素の場合は1.5mg/L)以上とする。」
 また、水質管理上留意すべき項目として、上限の目標値を1mg/L以下に設定しています。残留塩素が多いと塩素臭が強くなるため、おいしい水の観点から、各水道局は、目標値を0.3mg/L以上0.5mg/L以下程度に設定しています。

3 水道水を保存する場合の注意点

 水道水を保存するときは煮沸や湯冷まし、浄水はせず蛇口から直接注いで保存してください。
 煮沸や浄水などを行うと、残留塩素が減り、雑菌などが繁殖しやすくなります。できる限り残留塩素を残すためにも、水道水はそのまま保存しましょう。
 ただし、長期間使っていない水栓だと残塩が飛んでいる死に水(停滞水)なので、何分間か流してから汲んでください。
 また、汲み置きする容器は密閉可能なもので、十分に洗浄・消毒しましょう。

4 どうしても残留塩素が気になる場合

 その時は、飲用するときに煮沸や湯冷まししてから飲んでください。また浄水器を通した水や白湯は塩素の効果が弱まるため長期保存(飲用)には不向きです。災害時の飲用水は長期保存が可能な市販のもの、生活用水は水道水の汲み置きを利用する等、備蓄の参考にして下さい。

【資料】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?