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6月1日(2014年)怪童、天才、泣き虫元気と過ごした日々

移籍金を残して行きたかった。
僕の帰る場所は浦和だけ。
そう言って彼は浦和から巣立っていった。
もし駄目だったら戻ってくればいい。
君は浦和の子なんだから。

真っ直ぐ過ぎる思いが伝わってきた

江南南から原口元気がJrユースに来るらしい。
宝物を手にした気分だった。
高円宮杯での優勝。
17歳でトップデビュー。
誰からも愛される優しいキャラとは程遠く、キレて問題行動を繰り返す。
そんな男の熱い気持ちは、時にスタジアムを熱狂の坩堝に巻き込むこともあった。
いつかその日はやってくる。
サヨナラのときが来る。
いつまでも浦和に留まる選手ではない。
その日が来た。
浦和で成し遂げた訳ではないのに、感極まるものがあった。
試合も快勝。
原口元気に代わり山田直輝がピッチに入る。

フィンケに3年目があったなら、高円宮杯優勝メンバーが散り散りになることはなかったのだろうか。

直輝から元気へ
熱いものが込み上げてきた


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