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クマラスワミ報告などに学ぶウイグル問題

ウイグル問題が取り上げられる中、今朝気になったの記事がこちらです。


 中国外務省の汪文斌報道官は23日の定例記者会見で、新疆ウイグル自治区の収容施設での性的暴行を証言した少数民族ウイグル族の女性の写真を手に「うそつき」と非難した。証言を報じた英BBC放送についても「多くのデマをまき散らしてきた」と批判。欧米などは人権抑圧の調査を求めるが、中国は猛反発している。

 汪氏は、女性は以前にも複数の取材を受けたが施設での性的虐待や自身の被害を話したことがなかったと述べ、「米国で(反中)勢力の訓練を受けた後に説明を変えた」「中国を中傷し攻撃するための役者にすぎない」などと主張した。(共同)


と共同通信は報じている。

これに対しかなりの件数の怒りのツイートがあり、私は当然だなと思いながらもふと一方では従軍慰安婦問題が頭によぎった。
怒り狂ったら何も見えなくなって負けだ、ここは冷静になって、事実がどうであったかが非常に重要だ。
査察が入るの入らないのという話があって、どうなるのかちょっと良く注視したいと思った。
普通ならば一日も早く助けるべきだ、声を上げるべきだと人道的にもそうなるはずだが、日本人は従軍慰安婦問題のクマラスワミ報告に学ばなければならない。

知らない人のために解説文を少し引用する。

ウィキペディアから引っ張ってくると説明はこうなっている


クマラスワミ報告とは、「女性に対する暴力とその原因及び結果に関する報告書」のことで、国際連合人権委員会が、第50会期における1994年3月4日の決議(1994/45)に基づき、スリランカ出身のラディカ・クマラスワミを特別報告者に任命し(任期3年間)、毎年同委員会へその調査結果を提出させたものである。

日本では、特に、1996年1月4日に提出された日本の慰安婦について論じた附属文書1「戦時における軍事的性奴隷制問題に関する朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国および日本への訪問調査に基づく報告書」の内容を問題視している[1]。クマラスワミ報告は現在の女性問題についての報告を目的としていたが、同付属文書1(Add.1)は、韓国の市民団体からの「被害者は現在も生存している」という強い働きかけを受けて付録された[2]。なお、附属文書2(Add.2)は「家庭内暴力に関する立法」である。

報告書は1996年4月、国際連合人権委員会で作業を「歓迎」し内容を「留意」するという決議が行われている。


ちょっとこれだけではよくわからないと思うので補足すると
歴史的には朝日新聞は吉田清治という人物の証言に基づく捏造記事を掲載しそれを30年以上十分な取材も訂正も謝罪もしなかった、
(本人が主張を織り交ぜた創作であったことを後に認めた)
→それがこの30年という時間のうちに世界中に喧伝流布され日本はひどいことをしたという評価に貶められてしまった、
→おそらくそれら証言などを受けて、査察団が入りクマラスワミ報告が出される
→信憑性が議論され始めて日本はそんなことをしていないという主張が出始める
→朝日新聞が正式に謝罪する

時系列が正確でないかもしれないがこういう流れで日本はありもしないことを吹聴され歴史的汚点をつけることになった。


その報告書の内容は、ここで文字にすることもためらうくらいにひどい内容が盛り込まれていて信憑性がかなり疑問視されている。
ホントに日本人がそんなことをできるわけがないだろうとか、物理的に明らかに不可能な事もあるようでここにも創作や捏造のたぐいが見て取れる。
日本国内の半日極左勢力が獅子身中の虫となってしまったひどい例だろう。
とりわけ歴史学者たちの評価が著しく低い。


話を今朝の記事に戻します。

ウイグル問題が、信じるに値しないどうしようもないプロパガンダだ、とはすぐには思えない。

たとえば国旗の画像を貼ったがウィキペディアの解説はこうだ


なお、中華人民共和国の統治下にある新疆ウイグル自治区では、キョック・バイラックの掲揚は厳しく禁じられており、発覚した場合は旗を掲揚した罪で即座に逮捕され、禁固刑などの実刑に処される。

中国以外ではキョック・バイラックはウイグル関係のデモ(北京オリンピックの聖火リレーなど)もしくは中国に対するデモ(2010年尖閣諸島抗議デモなど)で頻繁に使用されており、ウイグル支援者らの間では新疆ウイグル自治区の独立を祈願する旗となっている。−引用



この解説だけ見ても相当おかしなことになっているが、それ以外にも風化していない、タイムリーな証言や証拠があまりにもあるのでクロではないかと見るのが大半の見方だ。
私もすでに5年くらい前にはウイグル人女性の抗議の焼身自殺など目撃している。
本当に衝撃的な動画だった。

しかしここで査察団を受け入れたとしてもホントにお粗末なクマラスワミ報告のようなものができて、
日本みたいに必要以上に書かれることもある、あるいは中国はオリンピックを開きたいはずだから買収工作によって人権侵害は確認されなかったとする報告が出るか、もう全くわからない、と強く言いたいのだ。 


ちょっと難しくて伝わりにくかったかも知れないが、その怒る気持ちはわかるがあまり本気で怒ったりするのは罠とか裏があるかもしれないよということを伝えたかった。


日本が袋叩きにあっている様子と今朝の中国への怒りのツイートをが重なって見えてしまった。
同じ怒りの構図だ。
日本は過去にそういう憂き目にあっているのだから少し冷静にならなければならないのではないか。

今日本人ができるのは関連企業の不買運動とか親中勢力に傾注する政治家にNOを突きつけるとか、選択肢は非常に限られているが、いずれにせよ諸外国と共にジリジリと「反一帯一路」というか中国包囲網を築いているのは確かなようだ。


ウイグルの解放を心から祈るばかりだ。




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