草引きと心の成長 私の場合
今日は絶好の草引き日和でした。
私にとって草引き日和とは、前日に雨が降り、晴れた風のある日です。
普段は道具を使って草引きするところも、手だけで引けますし、何より天然自然の鮮やかな世界に気付くことができます。
やった人にしかわからない、心も体もほぐれる草引きが大好きです。
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私の教会において毎年の恒例の行事のような、「草引き」を通して、今思うことを、私の目線で大きく3点に分けて書き残したいと思います。
■通ったものにしか分からん喜び
私の教会には、先祖先人のおかげで、車を20台ほど停められる土地を与えて頂き、近くにお住まいの方の駐車場としても使われております。 地域の相場よりも少し安く 貸し出しさせてもらっておりまして、それが生計を支えてくださる一部でもあります。
コンクリートではないので雑草もたくさん生えます。毎年春が来ると草引きの時期やなあと感じます。
先代はもう三十余年もこの草引きをしており、「ご先祖さんのお陰で与えて頂いてる土地、お供えのことを思えば、こうして暮らしていけるのは結構なことで、草引きぐらい喜んでさせてもらおうと思うのや」と。
それを聞いた時に、私もああそうやなありがたいなあという気持ちが芽生え、代を重ねた信仰の有り難さを感じました。
草引きで得られる感動や心の動き、何とも言えない清々しさや充実感も、やった人にしか分からないモノがあると思います。
■日々の神さまの世界を感じる
先にも書きましたが、絶好の草引き日和と思う日があります。少し湿り気のある晴れた日は、普段はカマを使ってやる所も道具を何も使わなくても根から草が引けます。草引きを通して、雨の日のことも晴れの日のことも、自分ではどうにもならない世界の有り難さを、より増して感じる事ができました。
そして草引きは毎年のことですから 除草剤でもまけばいいのにとも思うのです。見たことがあるか分かりませんが、草の周りにワカメのようなものがついてる時があります。実はこれ、除草剤をまいて枯れたものです。雨が降ったりすると汚くも見えますしヌルヌルしたものが地面にたくさんできてしまいます。
草のところが全部そうなることを思えば、地道ですが毎年草を引く、これが一番その土地を綺麗に保つことができるのです。
そして、草引きをしていれば普段は意識して聞くことない鳥の音や虫の姿、人間生活の上で聞こえる音などが自然と入ってきて、暮らしに溢れる神さまの世界を知ることができます。
■心と身体がほぐれる
気づくことは些細なことかもしれませんが、しかし実は大切な学びであると思います。そんなことに気付ける草引きですが、始める時はほぼ無心です。無心で身体を動かす事ができ、段々と気付きが生まれて、心と身体がほぐれていきます。
こうしたことを書こうというのも、草引きの時に思いつきました。草引きの時間に話のタネを作ることもできます。
日中ずっと草引きしてるわけではありません。1日のうちのたった10分からでもできます。1時間でもあっという間です。1時間もすれば、一つなりと気づきがあるものだと思います。1日のうちの10分から1時間を思い浮かべてみてください。何もせずぼーっと過ごす時間もあると思います。
その1時間で他のことができるかもしれませんが、逆に24時間あるうちの1時間を心をと身体をほぐしながら過ごす時間にするのも、有意義だと思います。普段とは違うことをする、そのことによって見えてくる世界があると思います。
■おわりに
なかなか誰もが進んでやりたがらないことかもしれません。はたから見れば、何も生み出してない、いわゆる生産性のないと言われることかもしれませんが、捉えようによっては、心を育んで頂いてる。
私にとっての草引きは心の生産性が上がる行為でもあると思うのです。
最初に書きましたが、これはやった人にしかわかりません。通っただけが道です。そんなこと思って、私は明日も草引きをさせていただこうと思います。
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