考えた事
284ページある本をインタビューで説明すると、一体何文字になるんだろう。
インタビューってそんな感じ。
だから、沢山の誤解も当たり前。
インタビューっていつだってそう。
だから、本を書いた。
他人の言葉を経由したくなかったし、私の言葉が重要だと思った。他人の言葉だと結局は伝わらないから。
インタビュー記事が出て、沢山の方が記事を読んでくれた。
その事は、良かった。インタビュー記事を読んだ少しの時間、性犯罪について考えてくれる人がいるなら、その事はいい事だ。
私について…
賛否両論あって当然。
理解出来ない人がいて当然。
でも、私以外にも被害者は沢山いる。
被害はレイプだけじゃない、痴漢や恋人間の同意の無いセックスだって心が壊される。
事件の大小は心の傷にとって関係の無い事だ。心が壊れるのは心の症状である事を知って欲しい。想像する事をして欲しい。
心も体と同じで病にかかる。
症状は勝手に進行する。
心の病も体の病と同じ。
自分の意思なんかじゃ、どうにもならない。
…そういうものなんだと気が付いて欲しい。
被害者は私のように性産業に身を置く人も多い。それは被害にあった事で生まれた心理。
トラウマを越えようとする人間の心理だ。
性産業で活動していた事への批判的なコメントも多々あった。とやかく言われ慣れてる私にとっては、想像通りのコメント達。はいはいはい、って位なもんだった。その理解の無さを分かってるから書けたんだもの。書かなきゃと思ったんだもの。
でも、あれ?って考えた。
性産業に身を置く被害者の方に見せたくないコメントだ。
性産業にいる自分に悩んでいる方も多いだろう。私と同じように母である事に悩む方も多いだろう。
その方々にとっては、セカンドレイプになると感じた。
だから、被害者の方には記事を読んでもコメントは読んで欲しくない。
もし、読んでしまっていて、苦しくさせてしまったなら、ごめんなさい。本当に申し訳ない。
インタビュー掲載から1日が経ち、気分が落ち着いて、その事に気が付いた。
もし、今から記事を読む方はコメントは読まないで欲しい。
気が付くのが遅くてごめんなさい。
また、性犯罪を理解しようと、知ろうとして下さった方々、ありがとうございます。
私の存在や本によって、性犯罪について、被害者の症状について、理解が深まる事に繋がればと思う。
どうもありがとう。
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