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写真なんてしない

ずっと被写体だった私は、自分が写真を撮るなんてありえないと思っていた。

写真してみたら?と言われても、私の表現方法は被写体と絵を描くことだからと流していた。

最初に私にそう言ったのは、とある写真家だ。

21歳位の時、とある沖縄の写真家が経営してるペンションに2週間位居候させてもらったことがある。居候しながら日々のあらゆることのお手伝いをして過ごしていた。

夜、泡盛を飲みながら色々と話している時だった。

「咲ちゃんは面白いの撮れると思うよ」

私には絵がありますからというと「いつかやってみたらいいよ」と言われた。

なんでこんなことを覚えているかっていうと、その時「あぁ、そうだろうな」と思ったからだ。

そう思えたのは、私の人生が特殊だから。
これは確実にプラスに働く。
私が辛いことは作品にいい影響を出すわけだ。
それは絵でも写真でも、なんでもそう。
作品はその人ってものが表れる。
だから、経験は辛いものでもプラスになる。

まだ自分の未来がどうなるか不安定なあの頃でも、そのことだけは分かっていた。


写真を始めたのは今から10年前だ。

今年で写真を始めて10年になる。

写真なんてしないよって思っていたのに、今は写真家として活動している。

不思議なもんだな。

写真を始めたきっかけの話しは、また今度。








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