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仙人の様なお客さまが集う店

https://ameblo.jp/momiccotaro/

⁡「らんぼうしちゃうのは、さびしいときなんだよ。りんごの木では、さびしいときは愛子先生がだっこしてくれるの・・・」本文中より抜粋



仙人の様なお客さまが集う店

⁡アロマはうんこ/BGMは癇癪の叫び声/オプションは勝手に乗ってくる子どもの足踏み/ベッドの周りを走り回る音・・・

 柴田愛子先生の、『今日からしつけをやめてみた』を読んでいると、「食の細い子、すぐに満腹になる子」に悩む母親のエピソードが掲載されていました。

ここからでも買えるよ

 

ここからでも買えるよ

少し読むのをやめて、自分の娘たちのことを思い返すと、むしろ猛獣のように唸って、早く欲しいとうながし、

小さな頃から、私よりも多く食べていたのを思い出して笑えて来ました。

そんな時の私の心の中はなぜか母性で満たされています。

元妻も気づいていたかも知れませんが、あそこには母親が、それも、未熟な母親が2人いました。

お互いの我を通して、愛を与えるのではなく、子どもからの愛を奪い取っていたような気がします。

そこで、さらに幼稚な私が敗北してウチを出たと言うわけですが・・・。



元妻が下の子を妊娠中や体調が悪い時には、小さな上の子を連れて、私のリラクゼーションサロンのお店に連れて行くことも多かったのですが、

今思えば随分と忙しいお店で、連れて行ってもかまってあげられず、1人遊びかお昼寝をさせているばかりでした。

私がお客さまの施術をはじめると、娘は縦横無尽にお店の中を駆けずり回り、



空いたベッドで昼寝をして、寝返りと同時に床に落ちても、何事もなかったかのように寝続け、

時にはお客さまの上に乗って、頼んでもいない「ちびっこ足踏みコース」が始まり、

中年男性の頭皮の臭いを嗅ぎ、「くさっ!くさっ!」と連呼していました。

ランチは仕切りのあるバックヤードで食べさせていましたが、何回かに一回は、「ドシャ!」と音がして、すぐ後に娘の、「あ〜あ・・・」と言う声が続きます。



私は自身のランチタイムもなく、トイレもなかなか行けない状況でしたから、青ざめてお客さまに、


「あ、あの・・・、ほんの20秒お待ちくださいね💕」と優しく声をかけて、全開でバックヤードに走って行くと、

カーペットの上にひっくり返った弁当の底に片手を当てて、もう片方の手をカーペットの下に手を入れ、そのままひっくり返して中身を戻し、

すごい速さでカーペットを拭き取り、手を洗うと、お客さまの元の戻ったりしていました。

そして、食べたからには、大体その5分後くらいには、

娘からのラブコールがかかります。「パパ〜、うんち出た〜💕」

「おほほ〜お客さま、きちんと手をしっかりと洗って戻りますので、ごめんなさい!」と言って、またバックヤードに滑り込んでいました。

弟や妹のオムツを替えて育った私には、うんちを食べてあげたいくらいに愛おしい時間ではありましたが、
(食べる趣味はありません(笑))

こればかりは、店内でこぼすわけにもいかず、真剣でした。



上の娘は、店の中での軟禁状態からのストレスも多く、よく癇癪を起こして泣きわめいていました。



呆れて2度と来なかったお客様も多く、本当に申し訳なかったと思います。

その中でも、16年、17年もの間、継続的に来てくださる仙人客に支えられています。


ちなみに、私が還暦も近くなって来て、いまさら子育ての本を読むのは、何も子育ての失敗の反省や、自己憐憫のためではありません。
恐らく柴田愛子先生ご自身も予想外の活用法だと思いますが、自分自身の生きかたを省みる良書なのです。
まだ、現役の子育て中のパパママはもちろん、子どもがいない人。子ども自身。孫がいる人など、誰が読んでも楽しめます。もちろん社員のコーチングにもお役立てください。

この本の中で親が悩み相談する、全ての内容で、私自身が「困った子ども」でした。そして、教師、両親、近隣の保護者など、あらゆる人々に全否定されて生きて来ました。

まあ、ぶっちゃけ今もですけど(笑)だから、本当に役立ちます。


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