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家庭で出来る小児はり(スキンタッチ)

■スキンタッチってなに?

スキンタッチ法は、皮膚をなでたり、こする軽い刺激法です。家庭でお子さんの健康管理・健康増進をと、 昔よりおこなわれている、「小児はり」をアレンジしています。 スキンタッチ法は、家庭でも手軽に出来るようにスプーン・歯 ブラシなど身近にあるものを利用します。

■ なぜ効くの?

・「ツボを刺激します」

人の身体には300以上のツボがあります。

ツボは一つ一つが脳や内蔵につながっています。ツボを刺激することにより、 脳や内臓の働きをよくし、精神的・肉体的発育を促進します。

・「リラックス効果」

身体の表面を軽く刺激することで血流がよくなり、 風呂上りのように全身がリラックスします。リラックスすれば 交感神経と副交感神経のバランスが整い自律神経が安定します。

■ 何に効くの?

「スキンタッチの適応」 かんの虫 ・ 中耳炎 ・ 喘息 ・ アトピー性皮膚炎 ・ 夜尿症 ・ 便秘 ・ 食欲不振など、 小児の慢性疾患全般に効果があります。まずは専門医に診ていただくことが大 切ですが、普段から家庭でスキンタッチ法を実行することによって 治療効果が数倍上がります。これらの中で特にスキンタッチ法が得意なのは「かん虫」です。

*ただし、38度以上の発熱、ひきつけ時・骨折・脱水症などの際は、速やかに専門医に見てもらってください。

■用意するもの

【 ティースプーン 】

中指と親指でスプーンをはさみこむように軽く持ち、スプーンの背で軽くなでさすります。

* 使用部位:腹・胸・背中・手・足

* ポイント:スプーンは強く持たない、軽く持つ。撫でさするときも、強く肌に押し付けない。 あくまでも軽く、手全体でなでる。

【 歯ブラシ 】

親指と人差し指で軽くはさみ、揺らすような感じでたたく。

* 使用部位:頭・こめかみ

* ポイント:強くたたかない。振動を利用して軽く。

【 ドライヤー 】

ドライヤーを手に持ち、空いているほうの手で皮膚とドライヤーの温度を確かめながら、遠近を調節する。熱くなったら離す。

* 使用部位:腹・肩口

* ポイント:熱くなりすぎないように注意!やけどに気をつけて。

「上向きで」寝させて

1・ティースプーンでおへそを中心に右回りに撫でこする。ほんのりとめくもるまで。

2・ティースプーンで胸をなでこする。鎖骨に沿って。

3・歯ブラシで頭のスキンタッチ。側頭部を中心に軽くリズムカルに。

* お腹の弱い子供に、へそを中心にドライヤーで温める。 温度、距離を調整し、じっくりとゆっくり温まるようにする。

「うつ伏せ」に寝かせて

4・上から下へ、背骨の両脇をティースプーンで上下

かるくかるく。ほんのりしっとりするまで。

* 呼吸器の弱い子は、首の付け根をドライヤーで温める。

音頭・距離を調整し、じっくりとゆっくり温まるようにする。

注意点 子供と遊ぶ気持ちで機嫌をとりながら、話しかけながらスキンタッチ。

熱い、痛いなど子供の嫌がることはしない。

長く続けることが大切。嫌がることは無理にしない。

やり過ぎない。軽い刺激でもたくさんすると子供が疲れることがある。

「スキンタッチ法は、軽い刺激のマッサージで子供をリラックスさせ、自律神経の安定を促します。」是非鍼灸師にご相談ください。


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