音符__4_

歯車の詩(うた)

朝起きて身支度整えたら

さあ出発だ

いつもの道にいつもの顔なじみ

顔は知れども名前は知らず

ガッチャガッチャと動いてる

ただなんとなく一日が始まって

ただなんとなく一日が終わっていく

部品としてグルグルグルと歯車は回る

歯車一つ(お買い得!)

コストを安く抑えます

代替品は山のよう

(いつでも)

壊れたら取り替え可能です

特別な部品じゃないから

ゴミのように捨てられる

結局それが歯車の

歯車の生きる道

お安くなってご提供

特別な歯車にはなれません

歯車には歯車の役割があるから

無くなったら困るくせに

同じ部品を量産して

需要と供給間違えてる

歯車一つ

改造したら

失敗して壊れちゃったよ

分解した

もう元には戻れない

使われなくなった歯車が

今日も道端に転がっている

雇われずに朽ち果てるのさ

公園の片隅で

毎日朝起きて

夜寝るまでの一日は

単なる歯車の

毎日の積み重ね

壊れずに辛抱強く

毎日が変わらない生き方を

尊重してくれる人などもいないけど

繰り返すのさ何日も何年も

壊れることを待っている

新しい歯車には悪いけど

それが僕等の生きる道

それが歯車の生きる道

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