バレンタインイブに現れる悪魔

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ちょっとグロいですかも、トークノートのグロいやつをかき集めて一つの短編小説にしました。

「バレンタインイブに現れる悪魔」

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私はサイコパスな存在なのだろう。

反社会的思想を持ち、どす黒い夢を見る。

夢の中の私は、不敵な笑みを浮かべ、人の嫌がることを平気でする。

それは自分自身にも向かう。

私が壊れる事を楽しむかのように、壊れた笑みに高揚感を覚える。

そうだな。悪い魔法使いにでもなったかのように。

人が幸せな笑顔をしているだけで、気分が悪くなる時だってあるのだ。

私はフラフラと先の見えない人生に絶望しながら、この前買ったチケットを出してライブ会場に入っていった。

仲の良い仲間たちが集うそこには、見ず知らずの私がいる。

他の人達が見せる何処か絶望を見せない顔が、私の無表情を際立たせているように感じた。

私はそんな自分を呪うかのように、懐に隠し持っていた鋭利な太めのナイフを、自分の胸に食い込ませる。

周りの人々に飛び散る血吹雪が春の花のように感じた。

痛いというよりも、熱いという感覚が、喉の奥に込み上げてくる。

笑いながら込み上げる血を吐き出し、空を見上げるその顔は、焦点を失っている。

時々見せる恍惚とした表情は、何処か人生に勝ち誇っているかのようで、今まで生きてきた自分を褒めていた。

素敵なはずだったライブ会場は、サイコパスな私の行いで凍りついたかのような静寂に包まれた。

最期に見た私の記憶は、まるで斬首された首から涙を流すかのように、一転して生きてきた日々の思い出だった。

走馬燈のように過ぎる景色は、愛されていた日々の記憶だった。

面白そうだという軽はずみな行為による自殺が、私の後悔となった。

「自分を大切に思う事が、一番大事な事だ♪」

あいつの歌が、最期まで耳に残りながら、私の亡骸はその場に崩れ落ちた。

なんて素敵な歌だったんだろうと思いながら・・・

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私→素敵な歌