見出し画像

ディベロッパージェネシス(ゾイド死す:Feat. 魔女喰い)

ディベロッパージェネシスって何? という方はこちら

https://note.mu/puranohu/n/n31d4cb195438?magazine_key=m11133cae80d6

ディベロッパーって何?? という方はこちら

https://note.mu/purasu/n/n9760dd4d03d1

ディベロッパー全作品が収納されているマガジンはこちら

https://note.mu/purasu/m/m11133cae80d6

★☆

モーテルで一夜を明かしたラミアは、両目を血で黒く染まった包帯で覆い隠していた。何度も自殺しようと試みたが、リストカットの傷跡が増えるだけで、死にきれずに一晩が過ぎた。

眠りにつくこともなく、血に黒く染まったダイヤモンド・Python柄のワンピースを着たまま、シャワーを浴びた。

ラミアはシャワーの色を見ることが出来た、目を失ったことで進化した温感センサーがより鮮明に温度を映し出していた。

まるでピット器官という赤外線センサーが体の何処かから作動しているかのように。

シャワーに打たれながら、モーテルの隣の部屋を壁越しに鮮明に見ることが出来た。

活気あふれる男性が一名。

ラミアは急に空腹感を感じ、部屋を飛び出して隣の扉を叩いた。

ドンドン!ドンドン!

「はい」ガチャ。男が扉を開けた。

男の目の前には、六十を越えた老婆がいた。今のラミアの姿である。

雨が降っているわけでもなくずぶ濡れで、ワンピースはボロボロに切り裂かれ、所々に血を出したばかりの生傷が痛々しい。目には血で黒く染まった包帯を巻かれ、見るからに尋常ではない光景だ。

「ど、どうされたのですか?暴漢にでも襲われましたか?け、警察を呼びましょうか?どうぞ、中にはいってください」

男は、老婆を匿うつもりで不用意にもラミアを部屋の中に招き入れてしまった。

部屋に入るなり、ラミアの口が大きく開き男を丸呑みしてしまう。

ラミアの身長が、男の身長を含め、通常の2倍ほど伸びる。

体内で吸収する男の精力を吸い尽くすと、ラミアは口から干からびたミイラを吐き出した。

ラミアの見た目が十歳ほど若返った。

足りない。男を、もっと男を食べたい。

ラミアのお腹の中には、急速に成長する赤子が存在していた。

真っ赤なオープンカーの男が植えつけた赤子だった。

その赤子がラミアの肉体のエネルギーを吸収すると、ラミア自信が老いて行く。

ラミアは、その老いのスピードを和らげるだけでなく、自分の生命を維持するためにも人間の生命エネルギーとなる精力を求めた。

そこでモーテルの部屋に住む全ての人々を次々と襲い、元の美貌を取り戻し若々しい十代の活気あふれる肉体を手に入れた。

6人は食したであろうモーテルには、見るも無残なミイラが転がっている。

車を運転するには流石に目が見えないと出来ない。

温感センサーだけでは心許ないため、ラミアは別のターゲットを探すために歩き始める。

ラミアが歩いた後には、次々とミイラが道なりに転がっており、出会う人々を食しながら長い時間を彷徨っていた。

モーテルに宿泊しようと訪れた客がその異常な状態を目撃し、警察に通報したのはラミアがモーテルから去って2日目の事である。

警官が駆けつけ調べると、ある方向にパンくずの如くミイラの死骸が落とされていた。

警官はミイラの後を一つづつ辿った。

ミイラの死骸が並ぶ終点には、まるでヘビの抜け殻のような女性が真っ二つに引き裂かれ倒れていた。

ゾイド:ラミアは何人の子供を産み落とし亡くなったのだろうか?

ゾイド:ラミアまたの名をPythonと言う。

ゾイド:ラミア(能力)
眼力で人を操る
生命維持の為には人を喰らう
温感センサーをもつ
蛇柄が好き
ダイヤが好き

☆★

パラレルワールドとして:

「愛と戦いの女神」が登場する?魔女喰い小説もよろしくね♪(^-^;

っていう番宣挿入で、すみません(^-^;

魔女喰い|ふぃろ 【マガジンに来てね♪】|note(ノート) https://note.mu/otspace0715/m/mb267b9a38423

物語は、ここを起点にグルグルと巡るのであった♪

いつもサポートありがとうございます♪ 苦情やメッセージなどありましたらご遠慮無く↓へ https://note.mu/otspace0715/message