痛み__

俺が感じた怖い話

遡ること数十年前

坂道をすごい勢いで下る3人の男の子がいました。3人共お気に入りの自転車で猛スピードです。

その1人は私です。

坂道を下りきったところで、踏切がキンコンカンコンと鳴っているのに気が付きます。

そこの電車は1時間に2本から3本と少ないため、調子ぶっこいてました。

キキキキキ~っと自転車のブレーキ音が鳴り響きます。

急ブレーキにて止まった2人の間を勢い良く、もう1人の自転車がすり抜けて行きました。

「止まらない~~~。ブレーキ壊れているよ~~」

私ともう1人の友達は顔を合わせ「やべっ!まじで!」みたいな状態です。

友達は、踏切からずっと右へと進路を変えます。そして、止まれずに突き出した線路に前輪を打つけ、前方一回ひねり・・・がしゃ~~~ん

そして、ムクリと起きだし、そそくさと線路から抜け出てきます。

その頃ちょうど、踏切に近づく電車が見え、間一髪といった状態でした。

お前、本当に無事でよかったな(笑)


これは私が幼かったある日の夜、塾の帰り道。私は友達と喧嘩しながら、よそ見をして自転車で曲がり角に差し掛かります。

視界が一瞬で真っ白になりました。車のライトだと思うのですが、それ以上のホワイトアウトです。

気がついた時には、私は地面に寝そべっていました。

周りには、ご近所の方たちが集まって俺を見ています。

起き上がろうとすると、そのまま寝ていなさいと、地面に寝そべっている状態でいるようにというのです。

視覚が正常に戻った時、地面が真っ赤な血の海になっているのに気が付きます。

どうやらこの血は私の血のようです。

暫くして、救急車に運ばれた私を待ち受けていたのは、近くの整形外科病院です。

私はそこで、麻酔を打たれて寝てしまうのが怖くて起きていたところ、起きた状態で頭を数針縫う事になり、そのまま入院しました。

なんという孤独感。病棟のベッドで1人で寝るのはとても怖かったです。


二輪車による危険な運転には気をつけよう♪


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