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新型ウィルスがパンデミックにならなかったIfの未来を妄想してみる。

2020年東京オリンピックが期待通りに始まる。その先にある未来。

芸能人の世界線も、政治家の世界線も、過去のこれまで見てきた延長線上にあり、知っているようで知らない人たちの日常の一部を切り取られたメディアの報道に一喜一憂している日々が淡々と続いている。

私達はいつまでも見ることが出来ない、人権問題の根底を背負い込み。

世の中の常識として暗黙的に受け入れている。

とりわけ政治家や権力のあるものの手によって、動いている物事について、深く考えることもなく、経済が良い方へ動いていると誤認し続ける。

東京オリンピックの成果によって、目先の欲望が満たされ、一定の経済成長を感じ取った人々の、消費税10%の打撃は、思いの外意識の中に存在していなかった。

ジリジリと忍び寄る不景気に、2020年後半には苦しめられ、給料が上がらない、ボーナスが減ってゆくと、他人事ではない思いを感じ取り、例年以上の就職難に見舞われた。

日本の人権問題は、一層厳しさを増し、擁護する声は力を持つ。

貧富の差は益々広がり、見えるものと見えないものに分かれてゆくかのように、貧民層がごく一部の富豪層を養護し尊敬し擁立する。

オンラインサロン型サービスが一般に広まり、サブスク事業も勢いを増す。

リアルに熱狂し、ネットで繋がりを強化してゆく。

カルト宗教が流行っているかのような、一部の神がすべてを従えているような集団が、所狭しと活動を活発化していた。

小さなコロニー型の新しい経済活動が模索されてゆく中、2021年にはデジタル都市が生まれてゆく。

宇宙国家アスガルディアを始めとした、デジタル国家、デジタル都市が盛んに開かれ、暗号資産2.0が産声を上げ始める。

国境線は曖昧になる一方で、権力争いによる内紛も複数国家で勃発してゆく。

時代の流れは急激な変化を好まず、その片鱗を覗かせつつ、安全策を講じながら、未来のxRに期待が込められた。

AIは急ピッチに学習していても、人々の暮らしの中には浸透してゆかず、どこに使われているのかも意識されないまま、話し相手がAIだったという事になりつつあるのだ。

VTuberは、リアルイベントを舞台に注目度が増し、広告塔の便利な道具となってTVCMにも利用されてゆく。

インフルエンサーがアバター化しながら、メディアが中の人をイジる。

個人情報の保護やセキュリティは益々厳しいものとなっていった。

VTuberの騒動を経て、2代目、3代目と生まれ変わりを繰り返す。

世界はフェイクニュースをどう扱えばよいか手をこまねき、真実が闇に葬られるかのような装いを感じならが、日々を消化している。

リアルはいつもごった返して、満員電車に人が群がり、都市部は相変わらず人混みが耐えない賑わいで、経済活動が陳腐化しているとは思いも寄らない。

経済活動がデフレを加速させている事を、肌で感じられる場所が、過疎地の増加であるが、賑わっている人々にはその深刻さは、見る影もなかった。

少子高齢化と過疎地の増加に、人々が減ったのだからという安易な発言で片付ける界隈のノイジー・マジョリティが圧倒的多数であり、集団的圧力を感じる多数決原理のもと、富豪層に迎合する。

都市部へ行けばいいという安易さが、経済の深刻さを理解できていないのだろう。

こうして知らず識らずのうちに広がってゆく貧富の差に、いつまでも給料が上がらない社会は続いてゆくのだ。

世界のIT化は、日本の手の届かないところにまで駆け上り、人口一人あたりのGDPは212カ国のうち50位を下回り始める。

優秀な人材は、中国、インド、アメリカ等海外に流出して行き、世界の最先端技術を作り続けている誇らしい実績とは裏腹に、国内はその技術の片鱗すら触れられない状況になっていった。

日本のグローバル企業は、本社を日本から海外へ移転させ、税金対策を加速させる。

日本のデフレは、解決を見ない方向へとカジを取り始める。

そういえば、30年前からずっと不景気が続いていて、それすらも解決しないままの日常が続いていても、人々はいつものことのように、頑張ればどうにかなると、努力して、やる気をみせ、会社に骨を埋める覚悟で上司に付き従い、働きアリのように仕事をしているのだった。

それでも物価は上がるのに、私達の暮らしは一向に楽にならない、それどころか、未来さへ不安になる毎日を送っている。

安心感が感じられないのは、努力が足りないからだ。

キレイなものを見るように、考え方をシフトして。

などの声が囁かれて、悪いのはすべて、幸せを感じ取れない本人にあると揶揄されるだけ。

ポジティブに生きようと、集団圧力が、偽装された幸せを演じているかのようだった。

インスタグラムの映え画像が盛り上がる中、一周りして冷めきった層のリアルを映し出す鏡は、一定の支持を集め始めた。


Ifではない現在

Ifの世界は、ほんの少しだけ、現在から誇張されてはいるが、パンデミック現代との差異は、あまり感じない。むしろ、パンデミック現代は、あってもなくても、私達の未来はさほど変わらないかのように感じている。

経済活動が鈍化した、少しだけパンデミック現代の方が不景気の加速が早い。よりデフレ化しやすい。状況ではある。

それに対抗しようと、急ピッチにIT化が進んで……(いってない!!)

変わってないんだよ。

変わらせようと、パンデミック現代の初年度あたりは、活発に動こうという片鱗は感じていたけど、重鎮の重い腰は、思ったよりも重く伸し掛かり、結果として、さほど変わっていない。という結末に転じている。

パンデミックで日本は変わるとかいう話しは、完全になかったかのようだ。


あなたのIfはどんな未来を想像しますか?

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