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タイム・パトロール「過去はいつでも変えようとすることが出来る、けれども失敗しないなんてこともない」

歴史をあるがままに動かす為に、タイム・パトロールしていると言うのか

過去を変えて、未来を変えるために、タイム・パトロールしていると言うのか

それはどちらでもあるだろう

正しい未来なんてあるのだろうか?

今、この時の行動が全て未来に変わってゆく。

過去は何時でも変えられる。

それが間違いならば、タイム・ダイブしたらいい。

過去に行けば、過去を変えられる。

死に物狂いで変える価値があれば、やり遂げるだろう。

過去に行き、その時の人々と会話して、気持ちが変わらない人間なんているのだろうか?

使命だけで未来のために行動などできるのだろうか?

あいつは、自分の先祖を救うためだけにタイム・ダイブした。

それが自分の存在を証明する為だとして。

彼は確かにやり遂げた。自分の命と引き換えに。

そうやって、過去に降りたタイムパトローラーは数え切れない。

未来の人口が減ってしまっているのに、未来に残らず、過去に残そうとする。

俺も結局、未来を作らず、過去を作るためにタイム・ダイブしてきたんだ。

もう、どっちがどっちなんだか。

未来のために今があるんだ。今?俺の時代の今はどうなんだ?

この過去の行動が、未来の今の俺の時代を変えてくれるのか?

時空新聞が壊れたせいで、結局なんにも分からない。

それでも俺は、自分の使命とやらをやり遂げるだろう。

それが俺の存在理由なのだから、過去に干渉し、未来を変えたという、俺の生きる指針だ。

タイムパトローラーであるという俺の。

あの時のお前の何気ない言葉が、今を生きる人の行動を決定づけてしまっているのかもしれない事実を、タイムパトローラーは知っていなければならない。


俺たちに変えられないものがあるとするなら、それは自然現象ぐらいなものだ。
自然災害は、いつどんな時に偶発的に発生するかわからない。
歴史を変えようと動いても、その動いた先では自然災害が発生しなかったという歴史は数多い。地震のタイミング、津波のタイミング、竜巻のタイミング、災害が起きる場所まで、計算できないタイミングで好き勝手に起きてくる。

雨がいつ何処でどれだけ降るかさえ、予測の域を抜け出せないんだからな。


それでも、俺は歴史を繰り返す。

何度でも何度でも同じ歴史を繰り返す。

俺の行動は、間違えちゃいない。

間違えているなら、止めに来い!

未来のタイムパトローラーよ。


俺は正しい未来を作るために行動していると自負している。

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