923

923です。クズミと読みます。クズです。 全てはそんな気がする。 フィクション、ノン…

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923です。クズミと読みます。クズです。 全てはそんな気がする。 フィクション、ノンフィクション。

最近の記事

忘れてやらない

絶対に自分では設定しない音量の小ささ。 お気に入りのお菓子。こだわった嗜好品。 窓明かりが弱くなり暗くなっていく部屋。 そして何よりも。 大きな頷き、小さな笑い、流れる涙、漏れる声。 ほとんど全てが同じタイミングだったこと。 ちょっと思い出すんじゃない。 ずっと忘れない。 あのネクタイを結んだのは私。 頭を撫でて胸を貸したのも私。 肌の温度、胸の鼓動、儚げな顔、撫でる速度。 たかが数日。されど数日。 まるでドラマみたいだ。 忘れられるわけがないじゃないか。 世間が

    • 指輪

      「まだ、好きでいてもいいですか?」 あなたのその問いに正直戸惑った。 あれだけ酷いことをされたのに 自分の中に情けが残っているのか。 私の口から出た答えは 「お好きにどうぞ」だった。 未だにあの言葉が少し引っかかる。 あなたのSNSのアイコンに映るのは 婚姻届の上に乗る指輪。 正解とはなんなのか。 永遠の課題から目を背けたくなる日々。 存外、案外、悪くない。にやにや。

      • あの日、妙に大人びた君へ

        もう何年も晴れない。 あの日、妙に大人びた君へ。 子どもらしく振る舞えない子どもだった君へ。 多分、僕には言えないくらいの理由、 育ってきた環境とか、そういうの。 君の中にある価値観・生き方として無意識に。 だから僕の前で無邪気に笑う姿が とてつもなく愛おしかったんだと。 今になって思う。 でもあの日。君は妙に大人びた顔をした。 まるで同い年とは思えない。 同じ音楽に触れて、同じ授業を受けていたのに。 どこか遠い未来を覗いてきたような顔をした。 逃げたんだな僕は。

        • 主人公

          涙があふれた。 あなたが夢に出てくる。 私にとっては幸せな悪夢だ。 充実している生活。 ことは足りている。 なのに、気づけばあなたが頭にいる。 そばにいる。となりにいる。 いなかったはずなのに。 それはまるで不協和音のように。 ほろほろと砕けて落ちていく。 涙とともに流れ落ちていく。 「また明日」と毎日言いたくなってしまうことが 恋の始まりなのかもしれない。 主人公になるな。お前が思うほど 世界はお前を中心に回っていない。 車にでも轢かれて身体にシマ模様を つけら

        忘れてやらない

          日記(2024/02/20 02:48:18)

          呼吸の仕方を忘れてしまうような不器用な3人。1年半、それ以上か?久々に集まれた。生きていてよかった。 不器用だけどきっと大丈夫。それぞれ自分のことも他人のことも愛せるのだから。 今対峙する人との関係が少し上手くいっていなくても、みんな愛する人を信じている。友愛、恋愛、敬愛。それぞれ形は違えども信じてる。だから大丈夫。きっとまた馬鹿みたいに笑い合えるさ。 今まで生きてきた中で間違いなく1番嬉しい再会。とても良い気分。

          日記(2024/02/20 02:48:18)

          日記(2024/02/18 17:48:09)

          昨日のライブで2月中の音楽等の活動は一旦終了。目当てのカレーも食べれて、良いライブもできて満足。 どれに関しても同じくらいの熱量でそれなりに楽しく成功させている。これ以上のものを望みたくないなと思いつつ、望まなきゃいけないのかとも悩む日々。 とにかく一旦バイトもしつつ、しっかり休みを取ろう。体の休息と身体の休息。どちらも違うものである。どちらも今の私に必要なものに違いない。 全くと言って良いほどに私たちの生活は違う。些細なことのすれ違いで最悪の決断には至らないだろう。で

          日記(2024/02/18 17:48:09)

          日記(2024/02/14 22:26:03)

          色んな場所で演奏をすることは楽しい。同期との力の差を身に染みて感じた。この悔しさをバネに。

          日記(2024/02/14 22:26:03)

          日記(2024/02/13 21:52:03)

          都こんぶ公式さんにいいね貰って目覚めた朝でした。 生まれて初めて整体に行ったら肩の可動域が広がった。明日のドラムは快調かも。逆に動き過ぎて戸惑ってミスるかも。こわーい。 4回生の先輩方の卒業試験コンサートを聴いた。かっこよかったな。エンディングで1人ずつ出てくるの泣きそうになっちゃった。さよなら僕の憧れの人。

          日記(2024/02/13 21:52:03)

          日記(2024/02/12 22:16:46)

          2020年。塞ぎ込んで閉じ籠って。基本的に独り。 そんな時に私を救ってくれた音楽を。今なら誰かに届けられる気がしてきた。 独りで音楽を聴いて。独りでコンビニの揚げ物を食べて。独りでゲームセンターに行って。 あの日と同じことをしてみたら、何だか暗闇に光が見えてきた。 当時は何とも惨めなものかと悩んだこともあったけど、今なら輝かしい青春に思える。 何を選んでも正解だし、何を選んでも後悔は残る。それを恐れずに自分の直感を信じることが、結局将来的に他人のせいにすることはない

          日記(2024/02/12 22:16:46)

          意識してるつもりはなかったんだ。 でもたまたま、偶然、見た夢のせいで。 夢って自分の潜在意識が現れるって? じゃあ何で殺される夢とか見るのさ。 意識っていうか、いいなって思ってしまっただけ。 ウトウトしていたあなたの肩が温かくて 私の素肌に触れる長袖の生地が 少しだけ心地良かっただけ。 それだけだよ。 そろそろ私も長袖を着るようになった。 シーズン初の長袖はあの時あなたが着ていた 花柄のシャツによく似たシャツです。 気づかないだろうけど、これは私にとって 心のお守り

          りんごのこ

          君が現れなくなって数年が経った。 さよならも言わずにいなくなってしまった。 どうしてもこの季節になると思い出す。 3度目のバレンタインは来なかった。 いや、なくなった、の方が正しいか。 私は自らバレンタインを消してしまったのだ。 帰り道に一緒に口ずさんだけれど 結局僕は、トータスにと宮本にもなれなかった。 もし私があの絵を見てしまったなら。 きっと殺しにくるのは君なんだろう。 それでもいいなと思う。 もう一度会えるなら。 とどめを刺されるのも悪くない。 あぁ、なん

          りんごのこ

          スーパーヒーロー

          ヒーローはいつだってそばに居る。 決して遠いところには居ない。 すぐそばに居る。 1人で苦しむべきときは助けてくれない。 助けを呼んでも飛んで来ない。 でも助けを呼べないほどの苦しみに 殺されそうになったとき あなたはいつの間にか隣にいる。 画面越しの笑顔を 電波越しの声も いつだって寄り添ってくれる。 嫌いになんかなれない。 なる必要もないんだけど。 でもいつまでも甘えるのもよくないと思う。 ずるいな。あなたの温もりは。 同じような温もりを私は あなたに届けられ

          スーパーヒーロー

          燃す

          手紙、どこに置いてたっけ、、 確か、あの頃使っていた学習机の 1番上の引き出し。 文房具が入ったケースの裏に 誰にも見られるわけないのに隠してた。 無いな。 シャボンディで集まる前の ルフィのトレカしか出てこない。 よーくよくよく、思い出してみる。 あっ、そうだ。燃したんだ。 庭の樫の木を切って 枯れてしまった落ち葉を燃すとき 投げ入れた気がする。 「お前、今何入れた?」 「ただの、紙切れ」 その煙はかつて 2月14日だった空へと消えていった。 ずるいな、紙は燃

          おでん

          いつまでも信頼し合って。 いつまでもイジり合って。 いつまでも一緒にいたい。 今日はお疲れ様でした。 あなたのおかげで楽しい時間が過ごせました。 どうですか?ちょっと屋台でお酒でも。 あの音の外し方は無いわ。 あなただってリズム狂ってたやん。 ははははは ねぇw せっかく来たのにw コートからおでんの香りするんやけどw 雰囲気ぶち壊しやんw でも同じもん食べたから問題はないか。 音が好きなのか、人が好きなのか、 これは多分、私の中で一生答えのない悩み。 それが

          おでん

          夜の病

          目を閉じるとやってくる。 艶やかな髪から良い香りを振りまいて 君が包み込みにやってくる。 暖かい肌の音。 心地良い心臓の温度。 大丈夫だよ、って囁く声には ディズニープリンセスが変身する時のような キラキラしたエフェクトがかかる。 なんで寝るときなのに眼鏡つけたままなの? それはあなたが寝るまで見つめていたいからよ。 変なの。かわいいね。ありがと。 ふふふっ。どういたしまして。 1度寝たフリをしてみた。 鼻あての跡は風呂上がりのスキンケアの後から 僕が寝るまで眼鏡を

          夜の病

          価値観

          逆。 何もかも逆。 性別も性格も恋愛観も頭の良さも。 何もかもが逆。 だったら私が凸であなたが凹の可能性って 少なからずあるんじゃないでしょうか? 試してみません?重なり合ってみて。 もうお互い結婚しても良い年頃なんだから ノリで入籍したっていいじゃん。 癒しを求めるなら全力で応えるから。 働きたくなかったら寝てていいから。 駅のホームを飛び越えたくなったら 一緒に手を繋いで飛んであげるから。 だから逃げないでよ。 いつまでも馬鹿し合って化かし合うのは そろそろ止め

          価値観