923

923です。クズミと読みます。クズです。 全てはそんな気がする。 フィクション、ノン…

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923です。クズミと読みます。クズです。 全てはそんな気がする。 フィクション、ノンフィクション。

最近の記事

ちせつなさかさ すこしだけうそ

ふたつのむねの ふくらみは あたたかな かぜにのりこみ ときどき さみしさをひめて はじけるように なきさけぶ あなたがくれた そのすべて ろかしてのんで すてないで まいにちつけた あくせさり ひろげてとじて はんぶんこ ほんものの にんげんは おそらくあなた にせものの にんげんは おそらくわたし ぎたーのげんが すれるおと ぴあののぺだる しずむおと いきられるおと ここちよい うそをついても いいひとは うそにたえぬく こころねを もちあわせてる ひとだけだ

    • 復調の兆し

      閉店間際の居酒屋に飛び込んだ。 働いていたのはあなただった。 あの頃と同じ、 クールな目つきで背筋が伸びていて、 私と真逆のようなあなた。 私は毎日眺めていたから一目でわかったけど あなたは私のこと気づいてないみたい。 そりゃそうか、体型も髪型も変わったし、 メイクも覚えたし、名字も母親の旧姓だし。 あの頃のあなたの中にいた私はもういない。 そもそもあなたの中に 私はいなかったか。ははは。あーあ。 友達と他愛もない会話を交わして 閉店時間に気付かないふり。 …もう多

      • 愛したかっただけ

        晴れた日のプールから漂う香り。 かと思ったらただの通り雨の後の アスファルトの香り。 コンビニ弁当の卵黄は卵黄風の何か。 ほぼカニ、ほぼホタテ、ビッグカツミニ。 週休二日制は毎週二日休めるわけじゃない。 美しい建造物の建設に携わった人で 命を落とした人が何人いるか。 いっぱい渡してくれるプレゼントは 他の女の忘れ物なだけだったり。 いつも突っかかってばっかりだったのに、 急に返事が素直になったのは 素直になったんじゃなくて、諦めただけ。 大丈夫は大丈夫じゃなく 怒

        • メダカ

          泳いでいたのも束の間。 いつしか土の中にいた。 久々に鼓動が聞こえたから、 藻掻いて這い上がってみた。 暗くてよくわからなくて、怖くて、 なんだ外の景色もそんなもんか、と。 悲しくて涙が出なかった。 でも、心のどこかで信じて待っていたら だんだんあの日に感じた光が溢れた。 それは暖かくて、包まれるようで、 触れていないのに触れられているようで。 嬉しくて涙が溢れた。 彼はまだ知らない。 嬉し泣きが、あと、7日間しかできないことを。

        ちせつなさかさ すこしだけうそ

          旅立てない我らと言の葉のプレゼント

          巣立つ場所は同じなのに どうしてこうも生き方が違うのだろうか。 いつだって毎日会いたいのに。 生きてるよー!って無言で言ってくれたら それだけで僕も生きられるのに。 卑屈な僕の詩をあなたに捧げよう。 明日も明後日もそのまた先も。 届くかな、届いたらいいな、届くわけないか、、 が届いていたとき。人は混乱する。 嬉しさと惑いと後ろめたさがある。 いや、そんなもんじゃあないな。 今の僕はこの感情に名前をつけることができない。 あなたの言の葉は あまりにも鋭利で あまりにも人間

          旅立てない我らと言の葉のプレゼント

          読書

          栞を失くしました 本が読めません なので新しい栞を見つけました なんとか読めるようになりました 初めて夜に本を読みました ずっと笑っていました 愛おしいけど眠たくなったので そっと本を閉じました でも失くした栞が忘れられなくて 夢に出てきました 失くした栞と読んだ本の思い出が 鮮明に夢に出てきました 起きても失くした栞は見つかりません しばらくして気がつきました 失くしたんじゃなく捨ててしまったことに あの世ではまた一緒に本が読みたいな

          blind

          まんまと騙された。 まさかあいつがあんなやつだったとは。 耳にタコができるほど聞いた。クソが。 何度巻き込まれたら気が済むんだ。クソが。 噂は独り歩きして、柄は全て反対側。 鋭利な光は全てこちら側に向いている。 気付かぬうちに、知らぬ間に。 狭い視界に小さい脳でよくもまあ 何でもかんでも鵜呑みにして吠えるものだ。 考えることを放棄するな。あまりにも愚かだ。 世界は変えられなくても自分は変えられる。 腐っていることに気づかないで生きている、 そんな球の中で生きていかね

          クラッシャー

          伝えるのが不器用な人は、誰かの音楽を頼る。 そして自分の音楽で伝える。 私もその1人。 あなたと同じだね。 強くなれるご飯を食べることが多くなった。 塩味が増すのは少し嫌だけど、 他のどんな塩味よりも美味しく感じる。 いつかのあなたと同じだね。 どんなスタンプをも持っているあなたは いまどこでなにをしていますか。 海を越えて行ったあなたと 空を越えて行ったあなたは いまどこでなにをしていますか。 会いに行きたいなと思ってしまうことが増えた。 いつかのあなたと同じだね。

          クラッシャー

          予感

          なにか生み出せる予感がした。 面白いアイデアが浮かびそうな気がした。 腕を組み、頭を捻りながら歩く。 電車を1本逃した。 ドラマみたいだった。 「まじかよ。」って大きめに呟いた。 あなたは目の前にいるのに現れなかった。 画面越しのあなたは画面越しの誰かと笑っている。幾日も幾日も。 楽しい夜の予感がした。 スロウなビートに乗せて歩み出してみた。 後ろからサラリーマンに蹴られた。 周りには幸せそうなカップルが 幅の広い階段に座って道を塞いでいる。 私じゃなくてあいつらの方

          忘れてやらない

          絶対に自分では設定しない音量の小ささ。 お気に入りのお菓子。こだわった嗜好品。 窓明かりが弱くなり暗くなっていく部屋。 そして何よりも。 大きな頷き、小さな笑い、流れる涙、漏れる声。 ほとんど全てが同じタイミングだったこと。 ちょっと思い出すんじゃない。 ずっと忘れない。 あのネクタイを結んだのは私。 頭を撫でて胸を貸したのも私。 肌の温度、胸の鼓動、儚げな顔、撫でる速度。 たかが数日。されど数日。 まるでドラマみたいだ。 忘れられるわけがないじゃないか。 世間が

          忘れてやらない

          指輪

          「まだ、好きでいてもいいですか?」 あなたのその問いに正直戸惑った。 あれだけ酷いことをされたのに 自分の中に情けが残っているのか。 私の口から出た答えは 「お好きにどうぞ」だった。 未だにあの言葉が少し引っかかる。 あなたのSNSのアイコンに映るのは 婚姻届の上に乗る指輪。 正解とはなんなのか。 永遠の課題から目を背けたくなる日々。 存外、案外、悪くない。にやにや。

          あの日、妙に大人びた君へ

          もう何年も晴れない。 あの日、妙に大人びた君へ。 子どもらしく振る舞えない子どもだった君へ。 多分、僕には言えないくらいの理由、 育ってきた環境とか、そういうの。 君の中にある価値観・生き方として無意識に。 だから僕の前で無邪気に笑う姿が とてつもなく愛おしかったんだと。 今になって思う。 でもあの日。君は妙に大人びた顔をした。 まるで同い年とは思えない。 同じ音楽に触れて、同じ授業を受けていたのに。 どこか遠い未来を覗いてきたような顔をした。 逃げたんだな僕は。

          あの日、妙に大人びた君へ

          主人公

          涙があふれた。 あなたが夢に出てくる。 私にとっては幸せな悪夢だ。 充実している生活。 ことは足りている。 なのに、気づけばあなたが頭にいる。 そばにいる。となりにいる。 いなかったはずなのに。 それはまるで不協和音のように。 ほろほろと砕けて落ちていく。 涙とともに流れ落ちていく。 「また明日」と毎日言いたくなってしまうことが 恋の始まりなのかもしれない。 主人公になるな。お前が思うほど 世界はお前を中心に回っていない。 車にでも轢かれて身体にシマ模様を つけら

          主人公

          日記(2024/02/20 02:48:18)

          呼吸の仕方を忘れてしまうような不器用な3人。1年半、それ以上か?久々に集まれた。生きていてよかった。 不器用だけどきっと大丈夫。それぞれ自分のことも他人のことも愛せるのだから。 今対峙する人との関係が少し上手くいっていなくても、みんな愛する人を信じている。友愛、恋愛、敬愛。それぞれ形は違えども信じてる。だから大丈夫。きっとまた馬鹿みたいに笑い合えるさ。 今まで生きてきた中で間違いなく1番嬉しい再会。とても良い気分。

          日記(2024/02/20 02:48:18)

          日記(2024/02/18 17:48:09)

          昨日のライブで2月中の音楽等の活動は一旦終了。目当てのカレーも食べれて、良いライブもできて満足。 どれに関しても同じくらいの熱量でそれなりに楽しく成功させている。これ以上のものを望みたくないなと思いつつ、望まなきゃいけないのかとも悩む日々。 とにかく一旦バイトもしつつ、しっかり休みを取ろう。体の休息と身体の休息。どちらも違うものである。どちらも今の私に必要なものに違いない。 全くと言って良いほどに私たちの生活は違う。些細なことのすれ違いで最悪の決断には至らないだろう。で

          日記(2024/02/18 17:48:09)

          日記(2024/02/14 22:26:03)

          色んな場所で演奏をすることは楽しい。同期との力の差を身に染みて感じた。この悔しさをバネに。

          日記(2024/02/14 22:26:03)