おとよ

Webエンジニア兼マネージャーな人です。マネジメントや考え方についてよく書いてます。良…

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Webエンジニア兼マネージャーな人です。マネジメントや考え方についてよく書いてます。良かったらフォローしてくださいね。別の場所でエンジニアブログも書いています→ https://alpacat.hatenablog.com/?f=n

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成長とは、主観というレンズを自ら壊すこと

人は誰しも、自身の価値観や過去の経験というレンズを通して物事を見ています。 だから、例えばコップ半分の水を見て「まだ半分ある」と思うか「もう半分しかない」と思うかは人それぞれです。 人の成長とは、このレンズを壊してアップデートすることではないか、と私は思っています。 しかし、レンズは眼のように、すでに身体の一部になっているので、壊すには痛みが伴います。 自ら傷つけるならまだしも、他人に傷つけられるなんてもってのほか。 そう思うのが普通です。 大人になると周りからあ

    • 1on1ミーティングの目的と話す内容について(1on1 Meeting)

      1on1ミーティング(One-on-One)は、今や多くの企業で実施されるようになりました。 「なんだか最近1on1ミーティングが良いらしいぞ」ということで始まった会社も多いのではないでしょうか? 急に1on1ミーティングをしなさいと言われても、最初は「何を話せばいいの?」となってしまうものです。 私は数年以上1on1ミーティングをやってきて、試行錯誤の末、こんな風にやればいいんじゃないか?というのができました。 そこでこのエントリでは、1on1ミーティングの目的と話

      • 人を育てるとき、人を変えられると思わない

        初めて新人や後輩の育成を任されたときのことを思い出してみてください。 たぶん「立派に育てなくては…!」と気負ったと思います。私もそうです。 今日は「気負わずいこうよ、人は変わりたいように変わるだけなんだから」という話をしたいと思います。 人の成長のうち私のおかげはどれくらい? 最初に考えてみたいことは、人の成長のうち「私のおかげ」はどれくらいか?ということです。 「あいつは俺が育てた」って言えるかどうかですね。言えますか? もし、自信を持って「言える!」という人がい

        • リモートワークでも雑談したい!試した2通りの方法のメリット・デメリット

          リモートワークになってから、通勤のストレスから解放され、通勤に使っていた時間が自由に使えるようになりました。 一方で、リモートワークで失われたものもあります。よく言われるのは、日々の雑談から生まれていた信頼関係の構築、偶発的なアイデアのひらめきです。 このエントリでは、リモートワークのチームで試してみた2通りの雑談方法を、それぞれのメリット・デメリットと共に紹介します。 雑談がなくなった理由いきなり「雑談をしましょう!」と言われても、何を話せばいいか戸惑ってしまう人は多

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          「あいつらは何もわかってない」の危うさ

          「あいつらは何もわかってない」 こんなセリフを、誰しも一度は言ったことがあるはずだ。 「あいつら」には、営業や人事、開発みたいな他部署が入ったり、経営者やマネージャーといった別レイヤーが入ったりする。 私も例外ではない。そう思っていたし、実際に言ったこともある。声に出してみるとすっきりするんだぜ。 でもこの考えは結構危険だ。何が危険なのか、書いてみたいと思う。 自分はあいつらとは違う 自分はあいつらとは違う。 これは正しいかもしれないし、正しくないかもしれない。

          「あいつらは何もわかってない」の危うさ

          小さなチームのマネジメントと組織拡大。あるいは仕事の意義について

          小さなチームでは、個々人の善意で仕事が回る。 誰かがやらなければならない仕事を、誰かが率先してやってくれるというわけだ。 少人数ではそれでうまく行っても、人数が増えると同じようにはいかない。 次第に率先してやる人と、そうでない人との間で軋轢が生じるのだ。 *** 私がマネジメントする小さなチームは、これまで何度か組織拡大に向けて試行錯誤してきた。 そんなマネージャーの立場から、ともすればチームが無機物になっていくようにも見える組織拡大について、最近考えていることを

          小さなチームのマネジメントと組織拡大。あるいは仕事の意義について

          心理的安全性はやるべきことをやってから

          心理的安全性という言葉が登場してから、この言葉は人や組織のマネジメントの文脈で頻繁に使われるようになった。 当時、マネージャーになったばかりだった自分は、「マネジメントとは心理的安全性を高めることと見つけたり!」と思い込み、ひとり突っ走った。 誰もそんなこと言ってないのに、である。 マネージャーは、マネジメントを行う者だが、マネジメントだけを行う者ではない。 なぜなら、マネージャーに求められるのは「目標達成」だからだ。 目標達成のためにマネジメントも行うし、目標達成

          心理的安全性はやるべきことをやってから

          「コーヒー。」と「コーヒーください。」この先生きのこるには

          「コーヒー。」と「コーヒーください。」で値段の違うカフェがあります。 ユニークでいいですよね、こういうの。 でも考えてみたら、差額は何に対してでしょうか? コーヒー代が200円だとするとこんな感じです。 たぶん、これと同じことが仕事でも言えるんじゃないかと思って、そんな話をしてみたいと思います。 もしも世界に1人だけの客だったらちょっと有り得ないたとえをします。 「もしも、このカフェのお客さんが世界に1人だけだったら」 今回のように注文マナーで値段を変えるような

          「コーヒー。」と「コーヒーください。」この先生きのこるには

          もう怒りで疲弊するのはやめよう。自分の感情と上手に付き合う方法

          「どうしてこのくらいやってくれないんだ!」 これは、こんな風に思ったことがある人に向けて書いた話です。 最近ではリモートワークをきっかけに顔を合わせないコミュニケーションが増えて、ついイラッとしてしまうこともあると思います。 「どうしてこのくらいやってくれないんだ」という言葉の裏には「このくらいはやってくれるだろう」という期待があります。 そして期待が満たされなかったとき、「どうしてこのくらい」という負の感情になってしまうわけですね。 図にするとこんな感じです。

          もう怒りで疲弊するのはやめよう。自分の感情と上手に付き合う方法