冒険者の記録#1


目が覚めたらVault76のメンバーだった
その事実があるだけでそれ以外にVault76についての知識、記憶はない

「監督官」という人物の残した記録によりいくつかの事実を知ることができた
Vault76とはアメリカという国の再建を目的に、有能な人材を収納したシェルター施設らしい
衣食住が完備された最高の環境だったようだが、既にその機能のほとんどが停止している
というのも、「再生の日」と呼ばれる日を迎え、メンバーは皆旅だったようだ
どうやら寝坊をした自分が最後の一人らしい
「再生の日」が何を意味するのかいまいちはっきりとしないが、25年前、「核」と呼ばれる兵器によって外の世界は荒廃したとのことだ
そして25年後の今日、Vault76の目的である「アメリカの再建」の指令に従って「再生の日」を迎えたようだ
「監督官」はその指令にしたがってVault76のメンバーを外の世界に送り出すことにしたようだが、一つ奇妙な記録が残されていた
「監督官」だけが閲覧可能な極秘任務だ
「監督官」によるとこの任務の達成には「協力」が不可欠であると判断し、違和感を覚え自ら調査を始めた人間に向けて、規則違反を承知で極秘任務の内容を残したようだ
極秘任務の内容を下記に残す
・3つの「核」施設の発見、確保
・現存していた場合の「核」兵器の確保

正直、知り得た情報の1割も理解できている気がしない
だが、この扉の向かう側に広がる未知には少しわくわくしている自分がいる
さて、冒険に出かけよう




それにしても、いつから僕は「有能な人材」になったのか……?

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