マイクラ開拓記i2


ふと気がつくと自分はこの世界にいた
身ひとつで所持品は何もない
つい先ほどまで何をしていたのか、これまで何をしてきたのか
そういったものが頭からすっぽり抜け落ちているように思い出せず、ただ自分という個だけを認識している
あたりを見渡す
妙な既視感があるがそれが何なのかよくわからない
以前にも同じような事があった気がするのに、脳が思い出すことを拒否しているような、そんな嫌な感覚に支配される
周りでは大量のニワトリの声が響く――
ああ、■う■僕は■ん■■■て■き返っ■■■
■■てこれ■気■■■はいけ■い
す■に世界の■■が、まず■、もう■■に■渉を――


なにがあったのか
吹き飛んだ小山、えぐれた地形、焦げ付いた地面
まるで何かで吹き飛ばしたような跡だ
ここで一体何が起きたのだろう
記憶にある地形と現状に驚きを隠せない
もともと、ここら一体を更地にしようと計画していたので、山がなくなるのは助かるが、
勢い余ってえぐれているし、そもそも原因不明では気味が悪い
しばらくは警戒しながら活動するとしよう





ところで、コツコツ揃えた道具達はどこに置いたのだったか
普段の行動範囲内を探したが見当たらない
これらを揃え直さないといけないとなると気が滅入る
はぁ、なんだかドッと疲れた
しばらくは休養するとしよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?